『薬屋のひとりごと』Season1・Season2の主題歌は、OP4曲・ED4曲の全8曲です。第1話から第48話まで、物語の広がりに合わせて猫猫自身、壬氏との関係、人々の愛や喪失へと音楽の焦点も変化しています。
「曲名と歌手をすぐ確認したい」「どのクールで使われたのか知りたい」という方に向け、まず全8曲を一覧化します。そのうえで、アニメ公式サイトや各アーティストの公式発表・インタビューを基に、制作意図と作品との接点を整理します。
『薬屋のひとりごと』主題歌一覧|Season1・Season2のOP・ED全8曲
『薬屋のひとりごと』Season1・Season2で使用されたテレビアニメ主題歌は、次の8曲です。Season1は第1話〜第24話、Season2は第25話〜第48話で構成され、それぞれ前半・後半でOPとEDが切り替わります。
使用区分 使用話数の目安 種別 曲名 アーティスト
Season1 第1クール 第1話〜第12話 OP 花になって 緑黄色社会
Season1 第1クール 第1話〜第12話 ED アイコトバ アイナ・ジ・エンド
Season1 第2クール 第13話〜第24話 OP アンビバレント Uru
Season1 第2クール 第13話〜第24話 ED 愛は薬 wacci
Season2 第1クール 第25話〜第36話 OP 百花繚乱 幾田りら
Season2 第1クール 第25話〜第36話 ED 幸せのレシピ 平井 大
Season2 第2クール 第37話〜第48話 OP クスシキ Mrs. GREEN APPLE
Season2 第2クール 第37話〜第48話 ED ひとりごと Omoinotake
放送順に並べると、OPでは「花になって」から「百花繚乱」へと花のイメージが現れ、「愛は薬」「クスシキ」では本作を象徴する薬が題材になります。
一方、EDには「アイコトバ」「愛」「幸せ」「ひとりごと」と、人が口にする言葉や胸の内側に抱える感情を思わせる題名が並びました。この違いは偶然として片付けるより、各アーティストが語った制作意図と照らしてみると、作品の構造とよく響き合っています。
なお、使用話数は公式サイトのSeason1第1話〜第24話、Season2第25話〜第48話のエピソード構成と各クールの主題歌表記を基に整理しています。
Season1の主題歌は?「花になって」から「愛は薬」まで4曲
Season1の主題歌は、緑黄色社会「花になって」、アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」、Uru「アンビバレント」、wacci「愛は薬」の4曲です。
第1クールではまず猫猫という主人公の魅力を強く打ち出し、第2クールになると、猫猫を取り巻く人々の視線や感情へ音楽の焦点が移っていきます。
第1クールOP:緑黄色社会「花になって」
Season1第1クールOPは、緑黄色社会「花になって」です。2023年10月29日に先行配信、12月6日にCDが発売されました。
緑黄色社会はアニメ公式のインタビューで、もともと『薬屋のひとりごと』を読んでいたことを明かしています。また楽曲制作では、猫猫の存在を考えるうえで「日陰に咲く花」というイメージが重要な入口になりました。
この発想は、主人公の立ち位置を端的に捉えています。
後宮は妃たちの衣装や装飾、帝の寵愛、格式と権力が目に入りやすい華やかな場所です。しかし猫猫は、自分からその華やかさの中心へ立とうとする人物ではありません。
薬や毒に対しては驚くほど積極的で、わずかな異変にも目を光らせる一方、自らの才覚を誇示することには淡泊です。人目につく場所で咲く花ではなく、見過ごされそうな場所でも強く生きる花という捉え方が、猫猫によく重なります。
筆者として注目したいのは、「花」が単なる容姿の美しさを示す記号になっていないことです。
猫猫の魅力は、知識、好奇心、観察眼、そして厳しい環境でも現実的に生き抜こうとする強さにあります。「花になって」は華やかな後宮と、そこから少し距離を置く主人公を同時に見せるOPだと考えられます。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season1公式サイト「Music」、緑黄色社会オフィシャルインタビュー。配信日・CD発売日も同公式掲載情報を参照。
第1クールED:アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」
Season1第1クールEDは、アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」。2023年10月27日にデジタルリリースされました。
作詞・作曲は石崎ひゅーいさんです。アニメ公式サイトは2023年11月13日の発表で、この楽曲が「少女の成長」をテーマに書き下ろされたことを明らかにしています。
アイナ・ジ・エンドさん自身も公式コメントで、作品に登場する人物たちの揺れ動く感情と楽曲が共鳴したと述べています。
ここで重要なのは、『薬屋のひとりごと』の事件が、単なる謎解きで終わらない点でしょう。
猫猫は毒や病、証言の矛盾から「何が起きたのか」を突き止めます。しかし、その後には「なぜその人物はそうするしかなかったのか」という感情が残ります。
身分、家族、愛情、恐れ、執着。事件が論理的に解決しても、人間の事情まできれいに消えるわけではありません。
私は、「花になって」が猫猫の強烈な個性で物語の扉を開くOPなら、「アイコトバ」は一話を見終えた視聴者の目を、事件の奥にいた人間へ戻すEDだと捉えています。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season1公式サイト、2023年10月1日および11月13日の公式ニュース、アイナ・ジ・エンド公式コメント。

第2クールOP:Uru「アンビバレント」
Season1第2クールOPは、Uru「アンビバレント」です。2024年1月20日に先行配信、2月14日にCDが発売されました。
この曲は、猫猫本人というより猫猫に惹かれていく側の視点を意識して制作されている点が重要です。
Uruさんは2023年12月25日に公開されたアニメ公式コメントで、猫猫を「刺激的な人物」と感じ、作品を読むうちに自身も魅力へ引き込まれていったこと、その感覚を壬氏と重ねながら歌詞を書いたことを明かしています。
つまり、「壬氏の気持ちを思わせる曲」という読み方は題名だけから生まれた推測ではなく、制作意図に根拠があります。
第1クールの「花になって」が猫猫という人物そのものを照らしたとすれば、「アンビバレント」では猫猫を見る他者へ視点が移る。この変化がSeason1後半の人間関係とよく合っています。
壬氏が距離を縮めても、猫猫は期待通りの反応を返しません。その感情の速度差が、二人の関係に恋愛だけでは説明できない緊張と可笑しみを生みます。
主題歌交代を単なるクール変更ではなく、人物を見る「カメラの位置」の変化として読むと、Season1の音楽設計がより鮮明になります。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト、2023年12月25日「第2クールOPテーマはUru『アンビバレント』」発表、Uruオフィシャルインタビュー。
第2クールED:wacci「愛は薬」
Season1第2クールEDは、wacci「愛は薬」です。2024年1月7日に先行配信、2月21日にCDが発売されました。
作詞・作曲を担当した橋口洋平さんは、以前から作品を読んでいたと説明しています。
公式コメントで示した制作の中心は明快で、さまざまな切り口を考えた末、「一番の薬は愛だ」という方向に振り切ったというものでした。
ただし、ここでいう「愛」を恋愛だけに狭めないことが大切です。
アニメ公式インタビューで橋口さんは、壬氏だけでなく羅門、羅漢、緑青館の妓女たちなど、猫猫が多くの人物から思いを向けられている点にも触れています。
猫猫自身も感情を大げさには語りませんが、必要な場面では知識を使って誰かを救おうとします。薬を扱う少女の物語で「愛は薬」と歌うのは言葉遊びにも見えますが、制作コメントを読むと、治療する薬と人を支える感情を重ねることが明確に意図されていたと分かります。
私はSeason1第2クールで、作品の関心が「事件を解くこと」から「事件を抱えた人を見ること」へ一段深く入ったと感じます。「愛は薬」は、その変化を静かに受け止めるEDでした。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト2023年12月25日発表、wacci公式サイト、アニメ公式・橋口洋平インタビュー。
Season2のOP・EDは?「百花繚乱」から「ひとりごと」まで4曲
Season2の主題歌は、幾田りら「百花繚乱」、平井 大「幸せのレシピ」、Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」、Omoinotake「ひとりごと」の4曲です。
Season2は2025年1月10日に第25話から始まり、第37話から第2クールへ移行しました。物語では後宮内の事件がさらに大きな背景とつながり、猫猫と壬氏を取り巻く世界も広がっていきます。
第1クールOP:幾田りら「百花繚乱」
Season2第1クールOPは、幾田りら「百花繚乱」です。2025年1月10日に先行配信され、3月19日にCDが発売されました。
作詞・作曲は幾田りらさん自身です。
2024年12月10日のアニメ公式発表で、幾田さんは猫猫の気まぐれさやチャーミングな面、華やかな後宮、そこで起こるミステリーをサウンドやメロディーで表したと説明しています。
さらに、予想できない出来事へ飛び込んだ先で世界や景色を広げていく猫猫と、自身の経験を重ねて詞を書いたことも明かしました。
ここから筆者が読み取りたいのが、Season1「花になって」からSeason2「百花繚乱」への変化です。
制作者が「一輪から百花へ」という設定を明言しているわけではありません。しかし、最初は猫猫という一人の主人公を強く見せた物語が、やがて妃たち、小蘭、子翠、壬氏、そのほか多くの人物の事情へ枝を伸ばしていく構造を考えると、この二つの題名は興味深く響き合います。
一人の少女を知る物語から、その少女が触れる世界全体を見る物語へ。
「百花繚乱」はSeason2のスケール拡大を、軽やかに示すOPだと私は考えています。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト2024年12月10日発表、Season2「Music」。制作意図は幾田りら公式コメントに基づき、上記の「一輪から百花へ」は筆者の解釈です。
第1クールED:平井 大「幸せのレシピ」
Season2第1クールEDは、平井 大「幸せのレシピ」です。2025年1月10日にデジタルリリースされました。
平井 大さんはアニメ公式コメントで、自身の個人的な感情と、物語で見え隠れする猫猫と壬氏のもどかしい関係性が重なる曲になったと説明しています。
また、息をつかせない物語の後に心を休め、次週へ思いを巡らせられるEDを意識したことも明言しました。
この発言を踏まえると、「幸せのレシピ」は猫猫が薬を調合するから「レシピ」と名付けた、と単純に説明するべきではありません。公式に示された中心は、二人の関係性と一話の余韻です。
そのうえで私は、本作における「幸せ」が人によってまるで違う形をしている点に注目します。
妃にとっての幸せ、後宮で働く者にとっての幸せ、壬氏が望む未来、猫猫が心地よいと感じる生き方。それぞれ立場が異なれば、必要な「材料」も異なります。
その意味で「レシピ」という題名は、唯一の幸福を提示するのではなく、人それぞれが異なる条件から幸福を組み立てる物語とも重なって聞こえます。これは公式設定ではなく、制作コメントを踏まえた筆者の読みです。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season2公式サイト「Music」、平井 大公式コメント。

第2クールOP:Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」
Season2第2クールOPは、Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」です。2025年4月5日にデジタルリリースされました。
作詞・作曲は大森元貴さん、編曲は久保田真悟さん(Jazzin’park)と大森元貴さんです。
この曲は、タイトルの由来が公式に説明されています。
大森さんはアニメ公式コメントで、「薬」の語源になっているとされる古語「奇(くす)し」から「クスシキ」という題名を決めたと説明しました。
重要なのは、この語源説明を記事側の独自説として扱わないことです。「薬」の語源と古語「奇し」を結び付けた説明は、大森さん本人による制作コメントの内容として紹介されています。
さらに大森さんは、人を助ける一方で毒にもなり得る薬の二面性や、「神秘的」「摩訶不思議」といった意味から発想を広げ、オリエンタルな雰囲気を旋律や楽器にも取り入れたと述べています。
そして楽曲の大きなテーマとして示したのが、今世を超え、来世でも変わらない愛です。
ここまで制作意図が明確に示されているため、「薬屋だから薬を連想させる題名にした」という一段階の説明だけでは足りません。
薬は使い方によって人を救うことも、害することもある。同じように、人を思う気持ちも支えになる場合があれば、強すぎる執着へ変わる場合があります。
私はSeason2後半で「クスシキ」が担った意味を、この二面性に見ます。
事件の規模が広がり、過去から積み重なった感情や因縁が表面化する段階だからこそ、OPも「謎解き」だけではなく、人を救いも縛りもするほど強い思いまで扱うようになったのでしょう。
確認元:TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season2公式サイト「Music 第2クール」。2025年4月5日配信、作詞・作曲・編曲者、題名の由来、楽曲テーマはいずれも同ページ掲載の大森元貴公式コメントによります。
第2クールED:Omoinotake「ひとりごと」
Season2第2クールEDは、Omoinotake「ひとりごと」です。2025年4月5日にデジタル配信され、5月21日にCDが発売されました。
作詞は福島智朗さん、作曲は藤井怜央さん、編曲はOmoinotakeとShingo.Sさんです。
Omoinotake公式は2025年3月29日の発表で、この曲を第2期第2クールのために書き下ろした楽曲と説明しました。
発表では、最愛の人の本音に気づけなかった悲しみや、かつて存在した会話が「ひとりごと」になってしまう喪失感が楽曲の核として示されています。
さらに、物語を追うほど違う聞こえ方をする曲を目指したこと、時代や死生観が異なっても残る普遍的な感情を描こうとしたことも明かされています。
この説明は、本作の「推理」と「感情」の距離を考えるうえで重要です。
猫猫は証拠から出来事の構造を読み解く力に優れています。しかし、「何が起きたか」を知ることと、「その人が胸の中で何を思っていたか」を完全に知ることは同じではありません。
真相へ到達しても、口にされなかった思いまでは取り戻せないことがある。
だからこそ「ひとりごと」は、Season2後半を見終えた後で再び聞くと、初見時とは別の意味を帯びます。物語を知ることで曲の聞こえ方が変わるという制作意図そのものが、EDの機能になっている点が印象的です。
確認元:Omoinotake公式サイト2025年3月29日発表、4月4日CD発売告知、TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season2公式「Music」。
『薬屋のひとりごと』主題歌はなぜ作品と相性がよい?8曲を2つの軸で考察
全8曲を整理すると、主題歌設計には大きく二つの流れがあると私は考えています。
一つ目は、「猫猫本人→猫猫を見る他者→猫猫を取り巻く世界」へ視点が広がる流れです。
「花になって」では「日陰に咲く花」という発想から猫猫自身を見せ、「アンビバレント」ではUruさんが壬氏と自身の感覚を重ね、猫猫に惹かれる側へ視点を移しました。
Season2の「百花繚乱」では、幾田りらさん自身が、予想できない展開へ進むことで猫猫の世界や景色が広がることを意識しています。
そして「クスシキ」は薬と毒、神秘性、さらに長い時間を超える愛へテーマを拡張しました。
この順番は、本編の構造とよく似ています。
『薬屋のひとりごと』は「薬と毒に詳しい少女が後宮で事件を解く」という分かりやすい入口から始まります。しかし進むほど、妃たちの事情、家族、宮廷の力学、壬氏の立場、過去から続く関係へと視野が広がっていきます。
主題歌もまた、一人の主人公を紹介する段階から、その人物が存在する世界全体を描く段階へ進んでいるのです。
もう一つの軸が、OPは物語を前へ動かし、EDは人物の感情を受け止めるという違いです。
これは全曲に機械的に当てはまる法則ではありませんが、公式コメントを並べると傾向が見えます。
「花になって」「百花繚乱」は猫猫や世界の活力を強く押し出します。「アンビバレント」は猫猫へ向かう視線を動かし、「クスシキ」は物語の奥にある愛や不可思議さまで射程を伸ばしました。
一方、「アイコトバ」では登場人物の揺れる感情と少女の成長、「愛は薬」では周囲から注がれる愛、「幸せのレシピ」では猫猫と壬氏のもどかしさと一話の余韻、「ひとりごと」では失われた会話や喪失感が意識されています。
この対比は、『薬屋のひとりごと』そのものの特徴とも重なります。
事件には答えがあります。しかし、人の感情には一つの答えがありません。
毒の種類や症状、証拠の位置なら猫猫は鋭く整理できます。それでも、なぜ誰かが思いを口にできなかったのか、残された人がどう受け止めるのかまでは、数式のように解決できません。
その「事件が解けた後にも残るもの」をEDが受け止めている、と私は考えています。
長年アニメ作品を見てきた立場からも、本作で興味深いのは、単に知名度の高いアーティストをクールごとに配置したのではなく、それぞれの公式コメントを追うと、猫猫の性質、壬氏との距離、後宮という舞台、薬と毒、人間の愛情といった作品固有の要素が制作段階から意識されている点です。
映像、曲名、歌詞テーマ、アーティストコメントの三つを合わせて見ることで、主題歌は本編の外側に付いた飾りではなく、その時点の物語をどこから見るかを示す案内役として機能していることが分かります。
『薬屋のひとりごと』主題歌の公式情報はどこで確認できる?出典とまとめ
『薬屋のひとりごと』Season1・Season2の主題歌は、OP4曲+ED4曲の計8曲です。
Season1は「花になって」「アイコトバ」「アンビバレント」「愛は薬」、Season2は「百花繚乱」「幸せのレシピ」「クスシキ」「ひとりごと」。曲名とアーティストだけを確認したい場合は、冒頭の一覧表で全体を把握できます。
本記事で配信日、CD発売日、作詞・作曲・編曲者、制作コメントを確認する際には、TVアニメ『薬屋のひとりごと』Season1・Season2公式サイトの「Music」「News」「Special」、および緑黄色社会、Uru、wacci、幾田りら、平井 大、Mrs. GREEN APPLE、Omoinotake各公式発表を優先しました。
特に制作意図については、公式発言と筆者の考察を分けています。
「クスシキ」の題名が古語「奇し」に由来するという説明や、「アンビバレント」で壬氏の感情を重ねたこと、「百花繚乱」で猫猫の世界が広がるイメージを意識したことなどは公式コメントに基づく情報です。
一方、「一輪の花から百花へ」「OPは物語を動かし、EDは感情を受け止める」といった整理は、複数の公式コメントと本編構成を照らした筆者の解釈です。
校正の仕事では、似ているように見える文章ほど「どこまでが事実で、どこからが読み手の解釈か」を切り分けます。アニメを読み解く場合にも、この境界を曖昧にしないことが、作品を丁寧に味わうためには大切だと考えています。
8曲を放送順に聴き直すと、猫猫という一人の少女を紹介する音楽から始まり、彼女に惹かれる人、広がっていく世界、口にできなかった思いや喪失へと視点が移ってきたことが見えてきます。
主題歌一覧として曲名を知った後に、ぜひ各アーティストの制作コメントも思い出しながら聞き返してみてください。本編で一度見た場面が、別の角度から感じられるはずです。
よくある質問
『薬屋のひとりごと』Season1・Season2の主題歌は全部で何曲?
OP4曲、ED4曲の計8曲です。
Season1は「花になって」「アイコトバ」「アンビバレント」「愛は薬」、Season2は「百花繚乱」「幸せのレシピ」「クスシキ」「ひとりごと」です。
Season2第2クールのOP「クスシキ」の意味は?
Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんは、アニメ公式コメントで「薬」の語源になっているとされる古語「奇(くす)し」から題名を決めたと説明しています。
薬が人を助ける一方で毒にもなり得ることや、神秘的・不可思議というイメージから楽曲世界を広げ、長い時間を超えて変わらない愛をテーマに制作されました。
Season2第2クールED「ひとりごと」は誰が歌っている?
Omoinotakeです。
2025年4月5日に配信され、5月21日にCDが発売されました。Omoinotake公式は、物語を追うにつれて聞こえ方が変わる楽曲を目指し、喪失や普遍的な感情を表現したと説明しています。
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

