2026年9月時点、『薬屋のひとりごと』の漫画はビッグガンガン版が17巻、サンデーGX版が22巻まで刊行されています。
17巻と22巻は同じシリーズの続きではなく、日向夏さんの原作小説を、それぞれ別の制作陣が漫画化した2種類のコミカライズです。
アニメ第2期・第48話の続きが目的なら、サンデーGX版は21巻から原作小説第5巻相当の新章に入っているため、21巻から読むのが分かりやすい選択肢です。一方、ビッグガンガン版17巻は原作小説第4巻のクライマックスまでで、2026年9月現在はアニメ第2期の先を大きく読み進められる段階にはありません。小学館コミック+1
『薬屋のひとりごと』漫画は何巻まで?2026年9月の全巻数
2026年9月時点で刊行されている『薬屋のひとりごと』の漫画は、スクウェア・エニックス版が17巻、小学館版が22巻です。
まず、検索時に混乱しやすい情報を表にまとめます。
項目 ビッグガンガン版 サンデーGX版
正式タイトル 『薬屋のひとりごと』 『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』
最新巻 17巻 22巻
最新巻発売日 2026年7月24日 2026年6月18日
出版社 スクウェア・エニックス 小学館
作画 ねこクラゲ 倉田三ノ路
構成 七緒一綺 ―
キャラクター原案 しのとうこ しのとうこ
最新巻の原作進行目安 原作小説第4巻クライマックス 原作小説第5巻のエピソードを進行中
アニメ第2期後の物語 17巻ではほぼ未到達 21巻以降で読める
完結 未完結・連載中 未完結・連載中
ビッグガンガン版17巻は2026年7月24日発売。定価770円(税込)、ISBNは9784301006558です。スクウェア・エニックスは17巻について「砦編」完結、原作小説第4巻のクライマックスを収録する巻と案内しています。スクウェア・エニックス マガジン+1
サンデーGX版22巻は2026年6月18日発売。定価770円(税込)、ISBNは9784091582294で、180ページです。22巻では、白い髪と赤い目を持つ「仙女」の噂を追って猫猫と羅半が見世物へ向かう出来事や、皇弟として公の場に出るようになった壬氏から猫猫へ文が届く展開が描かれています。小学館コミック
したがって、「『薬屋のひとりごと』の漫画は何巻まで?」という質問には、ねこクラゲさん作画の漫画なら17巻、倉田三ノ路さん作画の『猫猫の後宮謎解き手帳』なら22巻と答えるのが正確です。
17巻と22巻を足して「全39巻」と考えるのは誤りです。それぞれ第1巻から始まる独立したコミカライズであり、17巻の続きが別シリーズの18~22巻になるわけではありません。
この「巻数ではなく版を先に確認する」という点が、購入時には何より重要です。
なぜ『薬屋のひとりごと』の漫画は2種類ある?違いを比較
『薬屋のひとりごと』には、同じ日向夏さんの小説を原作としながら、2017年に別々の出版社で始まった二つの漫画版があります。
先にスタートしたのはビッグガンガン版です。ヒーロー文庫の公式情報によると、2017年5月25日発売の『ビッグガンガン』Vol.06から、ねこクラゲさん作画、七緒一綺さん構成で連載が始まりました。ヒーロー文庫
その約3か月後、2017年8月19日発売の『サンデーGX』9月号から、倉田三ノ路さんによる『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』も始まりました。原作側も当時、「二誌コミカライズが本格スタート」と案内しています。ヒーロー文庫
ただし、なぜ同じ原作をほぼ同時期に二社で漫画化することになったのか、その企画上の理由を詳しく説明した公式一次情報は、私が確認した範囲では見当たりませんでした。
そのため、「○○という理由で2種類になった」と推測を事実のように語るのは避けるべきでしょう。
確実に言えるのは、二つとも原作・日向夏さん、キャラクター原案・しのとうこさんという共通の土台を持ちながら、別の漫画家と編集媒体によって制作されているということです。アニメ公式の書籍案内でも、二つのコミックスは別作品として並列に紹介されています。薬屋のひとりごと
物語の出発点は同じです。
花街で薬師として暮らしていた猫猫(マオマオ)は人さらいに遭い、後宮へ売られて下女となります。目立たず年季が明けるのを待つはずが、帝の御子たちの不審な死を知り、薬や毒の知識から原因を探ったことで壬氏に目を付けられます。
そこから猫猫は、妃たちの健康問題、毒殺未遂、宮廷内部の思惑など、いくつもの事件へ巻き込まれていきます。
違うのは、同じ原作を漫画としてどう見せるかです。
私が両版を読み比べて特に感じるのは、ビッグガンガン版では人物の表情や場面の余韻を受け取る時間が比較的取りやすく、サンデーGX版では事件から事件へ進む因果関係を追いやすいことです。
これは出版社が公式に定義している特徴ではなく、あくまで筆者としての読後感です。ただ、単なる「絵柄の違い」だけでなく、台詞を置く位置、情報を見せる順番、人物の反応をどこまで一コマに残すかに、それぞれの漫画化の個性が表れていると考えています。
例えば物語序盤の園遊会周辺は、猫猫が食事や周囲の様子から異変を読み取る重要な場面です。
ビッグガンガン版では人物の表情や華やかな宮廷空間を味わいながら猫猫の反応を追う読み方がしやすく、サンデーGX版では「どの情報が後の謎につながるのか」というミステリーの線を意識しやすい印象があります。
同じ出来事なのに、視線を止める場所が変わる。この違いこそ、二つのコミカライズを比較する面白さでしょう。

どちらの漫画版が自分に向いている?
初めて買う場合、巻数だけで決める必要はありません。
- 人物の表情や画面の余韻をじっくり楽しみたい:ビッグガンガン版を試す
- 事件の展開をテンポよく追い、現在より先まで読みたい:サンデーGX版を試す
- アニメ第2期の先を漫画で読みたい:現状はサンデーGX版が適している
- 迷った場合:両方の第1巻を試し読みし、読みやすい方を選ぶ
大切なのは、「22巻出ているからサンデーGX版が完全版」「17巻だから内容が少ない版」と考えないことです。
コミックス一冊に収める話数やページ構成が違うため、巻数の差をそのまま原作消化量の差には換算できません。
アニメ第2期・第48話の続きは漫画の何巻から読める?
アニメから入った読者にとって、現在もっとも実用的なのがこの疑問でしょう。
結論から申し上げると、アニメ第2期の続き目的でサンデーGX版を読むなら、21巻から始めるのが分かりやすいです。
第2期で大きく描かれた子の一族をめぐる事件は、サンデーGX版では19~20巻でクライマックスを迎えます。
19巻では壬氏が皇帝直属軍を率いて子一族の砦へ攻め入り、20巻では猫猫の救出、子昌討伐、楼蘭たち子一族の顛末が描かれています。小学館コミック+1
そして21巻では、公式の内容紹介が明確に「子一族の乱が終わり、後宮から花街へ戻ってきた猫猫」から始まります。
猫猫は国を滅ぼしかねない蝗害の可能性を知り、子一族の砦にあった図録から対策を探そうとします。これは原作小説第5巻で展開する新章側の内容です。小学館コミック+1
原作小説第5巻の公式紹介でも、子の一族の反乱後、玉葉妃が正室となり、壬氏が宦官ではなく皇弟として政務に携わるようになった後の物語として、毒菓子事件、蝗害への不安、紙の村をめぐる問題、そして西都への旅が紹介されています。ヒーロー文庫
つまり、対応関係を大まかに整理すると、
アニメ第2期終盤=原作小説第4巻終盤=サンデーGX版20巻付近
その後の新章=原作小説第5巻=サンデーGX版21巻以降
と捉えると分かりやすくなります。
ただし、アニメと漫画は場面の切り方が完全には一致しません。
第48話直後から一場面も重複させず読みたいという意味で「漫画21巻の何ページから」と機械的に切り分けるより、21巻の冒頭から読む方が、子の一族の事件後の状況や猫猫の立場を自然につなげられると私は考えます。
そして最新22巻では、新章がさらに進みます。
22巻では夜の都に現れた白髪・赤眼の「仙女」の噂を猫猫と羅半が追い、皇弟として活動する壬氏から猫猫へ文が届きます。アニメ第3期の公式ストーリーにも、「国を襲う災害の予兆」と「人々を惑わす謎の仙女」が明記されており、まさに21~22巻周辺の題材と重なります。小学館コミック+1
ここは2026年9月現在、以前の記事から更新しておきたい重要な点です。
TVアニメは単に「続編制作決定」の段階ではありません。第3期が2026年10月2日から日本テレビ系で放送開始予定で、第2クールは2027年4月から予定されています。さらに劇場版『薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』は2026年12月11日公開予定です。薬屋のひとりごと+1
したがって、「第3期放送前に続きの内容を漫画で予習したい」という方にも、サンデーGX版21巻以降は具体的な選択肢になります。
一方、ビッグガンガン版最新17巻は、公式に原作小説第4巻のクライマックス収録と明記されています。スクウェア・エニックス マガジン
そのため2026年9月時点では、ビッグガンガン版17巻を読み終えても、第2期後の新章をまとまって先取りすることはできません。
漫画にこだわらず、物語をさらに先まで読みたい場合は原作小説第5巻から読む方法が最も明快です。

『薬屋のひとりごと』17巻・22巻は最終巻?全巻購入の注意点
17巻と22巻は、どちらも最終巻ではありません。
ビッグガンガン版は2026年9月現在も『月刊ビッグガンガン』の連載作品として公式サイトに掲載されており、スクウェア・エニックスも「好評連載中」と案内しています。スクウェア・エニックス マガジン+1
サンデーGX版についても、小学館公式のシリーズページでは22巻まで刊行されており、完結作品としては扱われていません。小学館の電子コミックストアでも「22巻まで配信中」と表示されています。小学館コミック+1
ここで注意したいのが、通販などで使われる「全巻セット」という言葉です。
連載中の作品における「1~17巻全巻セット」は、「物語が17巻で完結している」という意味ではなく、その時点で発売済みの1~17巻をまとめた商品という意味で使われます。
新しい18巻が発売されれば、それまでの「全巻」は最新状態ではなくなります。
購入時には、まず版を特定してください。
ビッグガンガン版なら正式タイトルは『薬屋のひとりごと』で、作画はねこクラゲさん、出版社はスクウェア・エニックスです。
サンデーGX版なら正式タイトルは『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』で、作画は倉田三ノ路さん、出版社は小学館です。
さらに確実に商品を特定したい場合は、ISBNが有効です。
最新17巻のISBNは9784301006558、最新22巻通常版のISBNは9784091582294です。ISBNは個別の書籍・版を識別するための番号なので、通販や中古本で同名作品が混在している場合、とりわけ役立ちます。スクウェア・エニックス マガジン+1
以前の記事では「作品名、作画者、出版社、ISBNのうち二つ以上を確認」といった考え方も示しましたが、より正確に整理するなら、ISBNが分かる商品はISBNを優先し、ISBNを確認できない場合に正式タイトル・作画者・出版社を組み合わせて照合するのが適切です。
特装版にも注意が必要です。
サンデーGX版22巻にはマスキングテープ付き特装版があり、発売日は通常版と同じ2026年6月18日ですが、ISBNは9784099432416、価格は2,200円(税込)です。本編内容そのものは通常版と同じと小学館が明記しています。小学館コミック
つまり「22巻を読みたい」というだけなら、特典の有無を確認して通常版か特装版かを選べばよく、物語の続きを読むために両方を購入する必要はありません。
価格、在庫、電子版の販売状況などは今後変わる可能性がありますので、購入時には各出版社や販売店の最新表示をご確認ください。
考察|2種類の違いは「巻数」より原作の見せ方に表れる
ここからは、長くアニメと漫画を追ってきた一読者としての私見です。
『薬屋のひとりごと』の2種類の漫画を比べるうえで、もっとも分かりやすい数字は17巻と22巻です。しかし、作品としての違いを知るなら、刊行巻数より「同じ情報をどう読者へ渡しているか」を見る方が本質に近いと感じます。
本作の面白さは、猫猫が突然ひらめいて事件を解くことだけにあるのではありません。
食事、薬、衣服、人の顔色、何気ない言葉、宮廷の身分関係。一つでは答えにならない小さな情報が積み重なり、後になって一本の線になります。
漫画化では、この「小さな情報をどの程度目立たせるか」が極めて重要です。
人物の表情を大きく見せれば、その場面は人間関係の物語として強く残ります。反対に、手掛かりとなる物や説明を短い間隔で配置すれば、読者はミステリーとして因果関係を追いやすくなります。
私が両版を読む限り、ビッグガンガン版は猫猫や壬氏をはじめとする人物の表情、衣装、空間の華やかさを眺めながら、場面の感情を受け取る楽しみがあります。
サンデーGX版では、事件の情報が次に何へつながるのかを追いながら読み進める感覚が比較的強く、結果として原作の先のエピソードまで進んでいます。
ただし、「サンデーGX版は22巻だからビッグガンガン版より5巻分先」と単純計算することはできません。
実際、サンデーGX版は8巻で原作小説第3巻のエピソードへ入り、20巻付近で原作第4巻終盤、21巻以降で第5巻へ進んでいます。eコミックシェア+2小学館コミック+2
ビッグガンガン版17巻も原作第4巻のクライマックスです。つまり、二つの版では「コミックス何冊で原作1冊分を描くか」が同じではありません。スクウェア・エニックス マガジン
これは購入前に知っておくと、かなり役立つ視点です。
漫画の巻数は、物語の距離を測る物差しとしては版をまたいで共通ではない。
だからこそ、「何巻まで出たか」と「原作のどこまで進んだか」を分けて見る必要があります。
そして2026年秋という時期を考えると、選び方にも新しい意味が生まれています。
10月2日から始まるアニメ第3期は、公式紹介ですでに「災害の予兆」「謎の仙女」「皇弟としての壬氏」という要素を掲げています。これらは原作第5巻、および現在のサンデーGX版21~22巻で進んでいる新章と重なります。薬屋のひとりごと+1
つまり今、サンデーGX版21巻以降を読むことは、単に「アニメの続き」を知ることだけではありません。
第3期で描かれる可能性の高い新しい物語の土台を、漫画表現でもう一度味わうことにつながります。
反対に、アニメを先入観なく楽しみたい方であれば、あえて漫画21巻以降を後回しにする選択もあります。
物語を先に知ることが正解なのではなく、自分がどの媒体で最初の驚きを受け取りたいかを決める。その選択肢があること自体、『薬屋のひとりごと』という作品が小説・漫画・アニメそれぞれで広がってきた強みだと私は考えています。
まとめ|『薬屋のひとりごと』漫画は17巻と22巻、アニメの続きならGX版21巻から
2026年9月時点、『薬屋のひとりごと』の漫画はビッグガンガン版『薬屋のひとりごと』が17巻、サンデーGX版『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』が22巻まで刊行されています。
17巻と22巻は同じシリーズの途中巻ではありません。
ビッグガンガン版は、原作・日向夏さん、作画・ねこクラゲさん、構成・七緒一綺さん。17巻は2026年7月24日発売で、原作小説第4巻のクライマックスまでを描いています。スクウェア・エニックス マガジン
サンデーGX版は、原作・日向夏さん、作画・倉田三ノ路さん。22巻は2026年6月18日発売で、原作第5巻にあたる新章を進行中です。小学館コミック+1
アニメ第2期後の続きを漫画で読みたい場合は、サンデーGX版21巻から読むのが分かりやすいでしょう。
20巻で子の一族をめぐる事件が大きな区切りを迎え、21巻では乱の後、花街に戻った猫猫が蝗害に関する調査へ動き出します。多少の余韻や場面の重複を含めても、アニメから自然につなぐという意味では21巻冒頭が適しています。小学館コミック+1
また、17巻・22巻はいずれも最終巻ではありません。
今後、新刊が出れば「全巻数」も更新されます。購入時には巻数だけを見るのではなく、正式タイトル、作画者、出版社を確認し、商品を確実に特定したい場合はISBNを利用してください。
そして2026年10月2日にはTVアニメ第3期の放送開始が予定されています。漫画を先に読むか、アニメで初めて新章を見るかも含め、今は『薬屋のひとりごと』をどの媒体から楽しむか選びやすい時期と言えるでしょう。薬屋のひとりごと
よくある質問
『薬屋のひとりごと』の漫画は2026年現在、何巻までありますか?
2026年9月時点では、ビッグガンガン版が17巻、サンデーGX版『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』が22巻までです。
二つは別々のコミカライズなので、合計39巻の一続きのシリーズではありません。スクウェア・エニックス マガジン+1
アニメ第2期の続きは漫画の何巻から読めますか?
サンデーGX版なら、21巻から読むのが分かりやすい目安です。
20巻で子の一族の乱が終盤を迎え、21巻から花街へ戻った猫猫と蝗害をめぐる新章が本格的に始まります。原作小説では第5巻に相当する範囲です。小学館コミック+2小学館コミック+2
ビッグガンガン版17巻からアニメの続きを読めますか?
2026年9月時点では、大きく先へ読むことはできません。
17巻は公式に原作小説第4巻のクライマックスを収録すると案内されており、アニメ第2期終盤と近い範囲です。アニメより先の新章を漫画で読みたいなら、現時点ではサンデーGX版21巻以降が適しています。スクウェア・エニックス マガジン
『薬屋のひとりごと』の漫画は完結していますか?
いいえ。2026年9月時点では、ビッグガンガン版もサンデーGX版も完結していません。
ビッグガンガン版は現在も連載作品として掲載され、サンデーGX版も22巻まで刊行が続いています。今後、新刊が発売されれば最新巻数は変わります。スクウェア・エニックス マガジン+1
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

