『薬屋のひとりごと』の原作者は日向夏です。ねこクラゲは原作者ではなく、スクウェア・エニックス版漫画の作画を担当しています。
さらに本作には、倉田三ノ路が漫画を手掛ける小学館版もあります。つまり「作者名がいくつもある」のではなく、一つの原作を、複数のクリエイターが異なる役割で作品化していると理解すると整理しやすくなります。
『薬屋のひとりごと』の作者は誰?原作者は日向夏
結論から言えば、『薬屋のひとりごと』という物語を生み出した原作者は、小説家の日向夏(ひゅうがなつ)です。
漫画版から作品を知った方は、表紙や書籍情報に「ねこクラゲ」「倉田三ノ路」といった名前が並んでいるため、誰が本来の作者なのか分かりにくく感じるかもしれません。
まずは役割を簡潔に整理しておきましょう。
- 日向夏:原作者。小説『薬屋のひとりごと』の著者
- ねこクラゲ:スクウェア・エニックス版漫画の作画
- 七緒一綺:スクウェア・エニックス版漫画の構成
- 倉田三ノ路:小学館版漫画の作画
- しのとうこ:ヒーロー文庫版小説のイラスト、漫画版のキャラクター原案
物語そのものの源流を知りたい場合は、「原作=日向夏」と覚えておけば間違いありません。
日向夏の原作は2011年にWeb連載開始
『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2011年10月27日に掲載が始まりました。
現在の作品ページにも作者名として日向夏が掲載されており、2026年5月1日にもエピソードが更新されています。作品の始まりが漫画ではなくWeb小説だったことは、「作者は誰なのか」を理解するうえで最も重要な事実でしょう。 小説家になろう+1
その後、2012年にはRay Booksから書籍化されました。国立国会図書館の書誌でも、Ray Books版『薬屋のひとりごと』は日向夏著、主婦の友社刊、2012年刊行と確認できます。 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)
さらに2014年からはヒーロー文庫版が刊行され、日向夏が著者、しのとうこがイラストを担当しています。
2026年9月14日現在、ヒーロー文庫版は16巻まで刊行。第16巻は2025年5月30日発売で、公式ページにも「著:日向夏」「イラスト:しのとうこ」と明記されています。 ヒーロー文庫+1
作品の大きな流れを追うと、次のようになります。
- 2011年10月27日:「小説家になろう」でWeb連載開始
- 2012年:Ray Booksから書籍化
- 2014年:ヒーロー文庫版の刊行開始
- 2017年5月25日:スクウェア・エニックス版漫画の連載開始
- 2017年8月:小学館版『猫猫の後宮謎解き手帳』の連載開始
- 2023年10月:テレビアニメ放送開始
- 2026年10月2日:テレビアニメ第3期放送開始予定
- 2026年12月11日:『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』公開予定
私は、この順番を押さえるだけでも「誰が本当の作者なのか」という混乱の大部分は解消できると考えています。
漫画やアニメの人気が大きくなっても、猫猫、壬氏、後宮の制度、薬と毒を軸にした謎解きといった物語の根を作った人物は日向夏です。
ねこクラゲは何者?『薬屋のひとりごと』では作画を担当
ねこクラゲは『薬屋のひとりごと』の原作者ではありません。スクウェア・エニックス版コミカライズの作画担当です。
スクウェア・エニックスの公式作品情報では、制作陣が次のように明記されています。
役割 担当者
原作 日向夏
作画 ねこクラゲ
構成 七緒一綺
キャラクター原案 しのとうこ
2026年9月現在、この漫画版は17巻まで刊行されています。第17巻は2026年7月24日発売で、スクウェア・エニックス公式にも同じ4名の役割が明記されています。 スクウェア・エニックス マガジン+1
また、コミカライズ開始前のヒーロー文庫公式告知では、2017年5月25日発売の『ビッグガンガン』Vol.06から連載開始と案内され、構成・七緒一綺、作画・ねこクラゲという制作体制も告知されていました。 ヒーロー文庫
したがって、書店で「ねこクラゲ」という名前を見て「この人が『薬屋のひとりごと』を書いたのか」と考えると、少し意味が違います。
正確には、日向夏が小説として作った物語を、七緒一綺が漫画として構成し、ねこクラゲが絵で表現している作品です。
七緒一綺の「構成」はなぜ重要なのか
スクウェア・エニックス版には、ねこクラゲとは別に七緒一綺が「構成」としてクレジットされています。
この役割は、『薬屋のひとりごと』という作品を読むうえで意外に重要です。
小説では、猫猫の推測や知識、事件の前提となる情報を文章でじっくり説明できます。一方、漫画にはページ数とコマ数があり、同じ量の説明をそのまま載せれば読みづらくなってしまいます。
どの説明を台詞に残すのか。
どの情報を一枚の絵で伝えるのか。
どこで読者に手掛かりを見せ、どの段階で答えへ結びつけるのか。
こうした「情報を渡す順序」を再設計する必要があります。
校正の仕事でも、私は言葉そのものだけでなく、情報が置かれる順番を重視しています。推理要素を持つ『薬屋のひとりごと』では、情報を早く見せすぎれば謎が弱くなり、遅すぎれば唐突な解決に見えるからです。
その意味で、スクウェア・エニックス版を「ねこクラゲ一人が小説を漫画化した作品」とだけ捉えると、制作上の重要な一工程を見落としてしまいます。
しのとうこは原作小説のイラストとキャラクター原案
しのとうこは、ヒーロー文庫版小説のイラスト担当です。
さらにスクウェア・エニックス版では「キャラクター原案」としてクレジットされています。ヒーロー文庫公式でも、第16巻まで一貫して「著:日向夏、イラスト:しのとうこ」と確認できます。 ヒーロー文庫
つまり現在広く知られる猫猫や壬氏たちの視覚的なイメージを考える場合、しのとうこの仕事も欠かせません。
原作、イラスト、構成、作画は、それぞれ似ているようで別の仕事です。
ここを正確に区別すると、『薬屋のひとりごと』に複数の名前が並んでいる理由がかなり見通しやすくなります。

『薬屋のひとりごと』漫画はなぜ2種類?どちらも正式な本編コミカライズ
『薬屋のひとりごと』には、同じ日向夏の小説を原作とする2種類の正式なコミカライズがあります。
一つは、スクウェア・エニックスの『月刊ビッグガンガン』で連載される、ねこクラゲ作画・七緒一綺構成の『薬屋のひとりごと』。
もう一つは、小学館の『月刊サンデーGX』で連載される、倉田三ノ路作画の『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』です。
小学館の電子書籍公式情報では、『猫猫の後宮謎解き手帳』に倉田三ノ路、日向夏、しのとうこの名前が掲載されており、2026年9月現在、22巻まで配信・刊行が確認できます。 eコミックシェア+1
違いを一度に見ると、次の通りです。
比較項目 ビッグガンガン版 サンデーGX版
正式タイトル 『薬屋のひとりごと』 『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』
原作 日向夏 日向夏
作画 ねこクラゲ 倉田三ノ路
構成 七緒一綺 倉田三ノ路が漫画を担当
キャラクター原案 しのとうこ しのとうこ
出版社 スクウェア・エニックス 小学館
掲載誌 月刊ビッグガンガン 月刊サンデーGX
2026年9月時点 17巻 22巻
ここで最も誤解しやすいのが、『猫猫の後宮謎解き手帳』はスピンオフではないという点です。
副題が付いているため外伝や番外編のように見えるかもしれませんが、こちらも日向夏の小説『薬屋のひとりごと』を原作とした本編コミカライズです。
なぜ漫画が2種類あるのか、公式な理由は公表されている?
結論から言えば、なぜ別々の出版社でほぼ同時期に2種類のコミカライズを始めることになったのか、その契約上・企画上の詳しい理由は、公開されている公式作品情報では説明されていません。
確認できるのは、スクウェア・エニックス版が2017年5月25日に始まり、その後、小学館でも2017年に『猫猫の後宮謎解き手帳』が始まったことです。
2026年現在も、スクウェア・エニックスはねこクラゲ版を正式な連載作品として掲載し、小学館の『月刊サンデーGX』にも倉田三ノ路版が掲載されています。 スクウェア・エニックス マガジン+1
そのため、「先に出た漫画が本物で、もう一方は非公式」「人気が出たので勝手に別版が作られた」といった説明は適切ではありません。
分からない契約事情を推測で埋めないことも、作品情報を扱ううえで大切な態度です。
では、読者にとって2種類あることにはどんな意味があるのでしょうか。
私はここに、『薬屋のひとりごと』ならではの面白さがあると感じています。
ねこクラゲ版と倉田三ノ路版は何が違う?同じ「白粉」の事件で比較
2種類の漫画の違いは、単に「絵柄が違う」というだけではありません。
同じ原作、同じ事件を扱っていても、どこを大きく見せ、何を説明し、猫猫の感情をどのように読者へ伝えるかが異なります。
この違いが分かりやすいのが、物語序盤の梨花妃と鉛を含む白粉をめぐる一連のエピソードです。
物語の大筋は共通しています。
猫猫は、後宮で皇帝の御子たちが弱っている原因を探り、妃たちが使っている白粉に問題があることへ行き着きます。その後、忠告を受け入れた玉葉妃側と、忠告が十分に届かなかった梨花妃側では結果に大きな差が生まれます。
しかし漫画としての切り取り方を見ると、細部は同一ではありません。
MANGA Watchによる2作品の比較では、序盤で玉葉妃と梨花妃が揉める場面の場所や見せ方が異なるほか、梨花妃の治療過程では、サウナを用いるくだりの扱いにも違いがあると指摘されています。物語の到達点を変えずに、途中で何を映すかが選び直されているわけです。 MANGA Watch
これは、二つの漫画を理解するうえで非常に重要な例だと私は考えます。
同じ猫猫の「怒り」でも読者が受け取る意味が変わる
さらに興味深いのが、禁止された白粉を使い続ける侍女に対する猫猫の描写です。
同じ出来事でも、MANGA Watchの比較では、ビッグガンガン版では侍女の行為そのものへの猫猫の強い怒りが印象に残り、サンデーGX版では治療する側の人間としての猫猫の怒りがより強く感じられる、と分析されています。 MANGA Watch
もちろん、これは数学の答えのように「こちらが唯一正しい解釈」と決められるものではありません。
しかし、私は校正者として、この違いを非常に面白く感じます。
文章では「怒った」という一語で済む場面でも、漫画では目線、顔の角度、コマの大きさ、相手との距離、直前に置く台詞によって、怒りの理由そのものまで違って見えるからです。
「愚かな行為をした人間への怒り」と読むのか。
「患者を救うために努力しているのに、その治療を妨げる行為への怒り」と読むのか。
どちらも猫猫という人物から大きく外れてはいませんが、後者を強く受け取れば、猫猫は単なる「毒好きの変わり者」ではなく、薬師として越えてほしくない一線を持つ人物にも見えてきます。
ここに、同じ原作を二人の漫画家が描く面白さがあります。
「絵柄の好み」だけで選ぶと少しもったいない
一般には、ねこクラゲ版は表情の変化や人物同士のやり取りを楽しみやすく、倉田三ノ路版は事件や背景情報を追いやすい、と評されることがあります。
ただし、このような分類を固定的に考えすぎるのも避けたいところです。
どちらにもコミカルな場面はあり、どちらにも緊張感のある謎解きがあります。
私が読み比べるうえで注目したいのは、むしろ「原作の同じ一文や出来事を、何で置き換えたのか」です。
説明の文章を表情に変えたのか。
台詞として残したのか。
背景に情報を置いたのか。
あるいは漫画のテンポを優先し、場面そのものを整理したのか。
この視点を持って読むと、2種類の漫画は「どちらが上か」を決める対象ではなくなります。
一つの小説に対する、二つの漫画的な翻訳として見えてくるのです。

考察|原作者と漫画家の違いを知ると『薬屋のひとりごと』が深く読める
ここからは、作品情報と二つのコミカライズを踏まえた私見です。
『薬屋のひとりごと』について「作者は日向夏なのか、ねこクラゲなのか」と検索する人が多い背景には、原作小説より漫画やアニメを先に知る読者が少なくないことがあると考えています。
漫画を最初に手に取れば、表紙に大きく表示された漫画家の名前が強く記憶されるのは自然なことです。
しかも本作では漫画が一つではありません。
ねこクラゲ版を読んだ人にとっては、ねこクラゲが描く猫猫が最初の猫猫になります。
倉田三ノ路版を読んだ人にとっては、倉田三ノ路が描く猫猫が基準になるでしょう。
それでも、二つの漫画が別々の物語にならないのは、その奥に日向夏が作った人物像、事件、世界設定、人物関係という共通の設計図があるからです。
私は、この関係を理解してから読むことで、『薬屋のひとりごと』という作品の強みがさらに見えやすくなると感じています。
漫画2種類の「巻数差」は、そのまま内容量の差ではない
2026年9月時点では、ビッグガンガン版が17巻、サンデーGX版が22巻です。
しかし「22巻対17巻だから、小学館版は単純に5巻分だけ多く物語が進んでいる」と考えるのは適切ではありません。
漫画化では、一つの原作エピソードに何ページを使うかが作品ごとに異なるためです。
実際、スクウェア・エニックス公式は第17巻について、原作小説第4巻のクライマックスとなる「砦編」の完結を収録していると案内しています。 スクウェア・エニックス マガジン
つまり比較するときは漫画の巻数だけではなく、「原作のどの事件まで描いているか」を見る必要があります。
この点も、二つの漫画が単なるコピーではないことを示しています。
ページの使い方が違えば、人物の沈黙に使えるコマ数も、謎解きに割ける説明量も変わるからです。
「どちらが正解か」ではなく「何をどう見せたか」を読む
私自身は、二つのコミカライズについて「どちらが原作に対して正しいか」という問いを立てるより、どちらが原作のどの要素を強く見せたかを見るほうが、『薬屋のひとりごと』を豊かに味わえると考えています。
特に猫猫は、非常に漫画化しがいのある主人公です。
普段は周囲との距離を測り、自分の立場を冷静に判断しています。
ところが薬や毒への好奇心が刺激されると、普段とは異なる熱が表に出ます。
さらに、梨花妃の治療のような場面では、単なる知的好奇心だけでなく、薬師として譲れない感覚も見えてきます。
この振れ幅を、小説では言葉や内面描写で表せます。
漫画では顔、姿勢、余白、コマの大きさで表現できます。
二つの漫画があることで、「猫猫はこの瞬間、何に腹を立てていたのだろう」「この沈黙は冷淡さなのか、それとも立場をわきまえた慎重さなのか」と、読者自身が考える余地も広がります。
これは、単一のコミカライズだけでは得にくい読み方でしょう。
アニメや劇場版まで広がっても原作者は日向夏
2026年にはアニメでも大きな展開が続きますが、作者関係の整理は変わりません。
テレビアニメ第3期は2026年10月2日(金)23時から、日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で放送開始予定です。 アニメ「薬屋のひとりごと」公式ポータルサイト
また、シリーズ初の劇場版となる『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』は2026年12月11日(金)公開予定。公式情報では、原作者・日向夏が原案を手掛ける物語として発表されています。 アニメ「薬屋のひとりごと」公式ポータルサイト+1
ここは今回の「作者は誰か」という主題からは補足情報ですが、メディア展開が増えるほど、原作と各媒体の担当者を分けて考える必要性は高くなります。
小説には小説の作者がいます。
漫画には漫画として再構成する人がいます。
アニメには監督、脚本、演出、声優、音楽など、さらに多くの表現者が加わります。
それでも物語の源流をたどれば、最初に行き着くのは日向夏の小説です。
私は、この「源流」と「表現者」を分けて考えることが、原作付き作品を正確に楽しむための一つの基本だと考えています。
まとめ|原作は日向夏、ねこクラゲと倉田三ノ路は漫画表現を担う
『薬屋のひとりごと』の原作者は日向夏です。
2011年10月27日に「小説家になろう」で始まった物語が書籍化され、その後、2017年から二つの正式なコミカライズへ展開しました。
スクウェア・エニックス版は、原作・日向夏、作画・ねこクラゲ、構成・七緒一綺、キャラクター原案・しのとうこ。
小学館版『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』は、原作・日向夏、作画・倉田三ノ路、キャラクター原案・しのとうこという制作体制です。
そして「なぜ漫画が2種類あるのか」という契約・企画上の詳しい事情は、公開されている公式情報だけでは確認できません。
分かっているのは、どちらも日向夏の原作を漫画化した正式な作品であり、スピンオフと本編という関係ではないことです。
さらに実際に同じ梨花妃と白粉のエピソードを比べると、場面の切り取り方や治療描写、猫猫の怒りの見え方に差があります。
だからこそ、二つの漫画は「どちらが本物か」を競わせるよりも、同じ原作を二通りの漫画表現で読み解ける作品として向き合うほうが、その魅力を深く味わえると私は感じます。
主な確認先
この記事では、2026年9月14日時点で確認できる情報を中心に整理しました。
- 「小説家になろう」『薬屋のひとりごと』作品ページ:作者名、Web連載開始日、現在の掲載状況を確認 小説家になろう+1
- ヒーロー文庫『薬屋のひとりごと』公式ページ:日向夏・しのとうこの役割、原作小説16巻の刊行情報を確認 ヒーロー文庫+1
- スクウェア・エニックス/月刊ビッグガンガン公式:日向夏、ねこクラゲ、七緒一綺、しのとうこのクレジットと17巻の情報を確認 スクウェア・エニックス マガジン+1
- 小学館/小学館eコミックストア・月刊サンデーGX公式:倉田三ノ路版の作品情報と22巻までの刊行状況を確認 eコミックシェア+1
- アニメ『薬屋のひとりごと』公式ポータルサイト:テレビアニメ第3期と劇場版の2026年情報を確認 アニメ「薬屋のひとりごと」公式ポータルサイト+1
- MANGA Watchのコミカライズ比較記事:序盤の梨花妃・白粉のエピソードにおける二つの漫画表現の具体的な差を確認 MANGA Watch
よくある質問
『薬屋のひとりごと』の本当の作者は日向夏とねこクラゲのどちらですか?
原作者は日向夏です。
ねこクラゲはスクウェア・エニックス版コミカライズの作画担当で、七緒一綺が構成を担当しています。
したがって、「作品の原作者は誰か」と聞かれた場合の答えは日向夏です。
『薬屋のひとりごと』の漫画はなぜ2種類あるのですか?
スクウェア・エニックスと小学館で、それぞれ別の正式なコミカライズが連載されているためです。
ただし、なぜ2社でコミカライズする企画になったのかという契約上・企画上の詳細な理由は、公開されている公式情報では明らかにされていません。
ねこクラゲ版も倉田三ノ路版も、原作は日向夏です。
ねこクラゲ版と倉田三ノ路版はどちらを読めばよいですか?
どちらから読んでも物語の出発点は同じなので、好みで選んで問題ありません。
人物の表情、コマの間、会話の見せ方まで含めて味わいたい方はねこクラゲ版を、別の構成や事件描写で原作を追いたい方は倉田三ノ路版も候補になります。
できれば序盤の梨花妃と白粉をめぐるエピソードを両方読んでみると、「同じ原作でも漫画化によって印象が変わる」という本作ならではの面白さが分かりやすいでしょう。
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

