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『黄泉のツガイ』ツガイとは?一覧と「天と地」「陰陽」の仕組みをわかりやすく解説

ユルとアサを中心に左右様と陰陽と天と地が対になる構図で配置された幻想的な場面 あらすじ・考察

『黄泉のツガイ』のツガイとは、二体一対で存在し、人間と契約して固有の力を発揮する不可思議な存在です。

とくに検索される「陰陽」は現在アサのツガイ、「天と地」は御陵のツガイ。本記事では、2026年7月10日発売の原作第13巻までを基準に、主要ツガイの主・能力・確認箇所を整理し、原作で確定している事実、アニメ公式情報、筆者の考察を明確に分けて解説します。第13巻が2026年7月10日に発売されたことは、スクウェア・エニックス公式書籍情報でも確認できます。

※本記事は原作単行本第13巻までの内容を扱います。第11巻以降を含む重要なネタバレがあります。

なお、出典は読み手が追跡しやすいよう、本文中で「根拠(原作)」「根拠(アニメ公式)」「筆者考察」の三つに分けて示します。TVアニメ公式「ツガイ辞典」でも、ツガイは「一対の存在」と説明され、左右様、陰陽、掃除屋、黒白、百鬼夜行、風神雷神、魂コロガシなど多数のツガイが個別に整理されています。

『黄泉のツガイ』のツガイとは?契約・本尊・影の基本設定

ツガイとは、幽霊、妖怪、化け物、UMAなどにも見える異形の存在ですが、最大の特徴は原則として二体で一組を成すことです。

左右様なら「右」と「左」、陰陽なら黒と白、掃除屋なら「取り込む役割」と「取り出す役割」というように、二体の差そのものが能力や性質につながっています。TVアニメ公式もツガイを「一対の存在」と定義しています。

ツガイは本体または本尊に血を与えて契約する

ツガイには、顕現して活動している姿とは別に「本尊」と呼ばれる状態があります。

左右様の場合、東村で守り神として祀られていた二体の石像が本尊です。原作第1巻第2話「右と左」ではユルと左右様の契約が描かれ、TVアニメ公式でも左右様は「東村に立つ対の石像」で、現在の主がユルだと明記されています。

根拠(原作):第1巻・第2話「右と左」

契約の基本は、ツガイ本体または本尊に、主となる人間の血を与えることです。

契約後のツガイは基本的に主の命令を受け、主の身を守ろうとします。しかし、ここを「主人が所有する召喚獣」とだけ理解すると、本作の人間関係を見誤ります。

ツガイ自身にも意思があります。

相性や性格によっては主の思い通りにならず、人間と長い時間を過ごして相棒や家族に近い関係を築く例もあります。したがって、ツガイは武器というより、契約を通じて人間と関係を結ぶ独立した存在と考えるほうが、作中描写に即しています。

ツガイは誰にでも見えるとは限らず、通常は影を持たない

ツガイは、現世に存在していても普通の人間から常に認識できるとは限りません。

ツガイ使いのほか、ツガイ自身が姿を見せる相手などには見えますが、一般人には認識されない場合があります。

また作中で重要な手掛かりになるのが、通常のツガイには人間のような影がないという特徴です。

この設定は、後にユルの身近にいた人物の正体を読み解く伏線として機能します。ダンジについてはTVアニメ公式も「ザシキワラシのツガイの片割れ」であり、幼い頃から姿を変えてユルを守っていたことを明記しています。

根拠(原作):第7巻・第28話周辺で正体と性質が詳しく判明

私は校正者として物語を読み返す際、こうした「説明文ではなく絵に埋め込まれた情報」を重視しています。

影という、普段は意識しない作画上の要素を世界観のルールへ転換しているため、真相を知った後に序盤へ戻ると、同じ場面の意味が変わります。これは『黄泉のツガイ』の伏線設計の巧みさがよく表れた例です。

一人一組が基本なのは、ツガイ同士にも相性があるため

一人の人間が複数組のツガイと契約すること自体は禁止されていません。

しかしツガイにも個性と相性があり、相性の悪いツガイを同じ主のもとへ集めれば、ツガイ同士が争う可能性があります。そのため、通常の運用では一人一組が基本になります。

この原則に対する大きな例外が、影森家当主・影森ゴンゾウです。

ゴンゾウの「百鬼夜行」にはツガイ同士の仲を取り持つ性質があり、それによって本来なら同時運用が難しい多数のツガイを従えることができます。TVアニメ公式のツガイ辞典にも「百鬼夜行」は独立したツガイとして掲載されています。

根拠(原作):第6巻・第21~23話周辺で能力と複数契約の仕組みが本格的に描写

ここは戦力を考えるうえで重要です。

ゴンゾウの強さは「強いツガイを大量に集めた」ことだけではありません。複数のツガイを一つの戦力として成立させる仕組み自体を持っていることが、他のツガイ使いとの決定的な違いです。


『黄泉のツガイ』主要ツガイ一覧|主・能力・原作と公式の根拠

「ツガイ一覧」を探している方のために、物語上の重要度が高いものを中心に整理します。

本記事では全登場個体を網羅した「完全一覧」とはせず、原作第13巻までの主要ツガイと、TVアニメ公式で個別掲載されている検索需要の高いツガイを対象とします。

また、以前の記事では「初登場」と「能力が詳しく判明する話」が混在していました。今回は検証しやすいよう、確認箇所の意味を分けました。

ツガイ 主 主な特徴 初登場・名称確認 能力が分かりやすい主な箇所・根拠
左右様(左・右) ユル 東村の守り神。極めて頑丈 原作1巻・第2話 原作1巻・第2話「右と左」/アニメ公式キャラクター
前虎後狼(虎鉄・二狼) 段野ハナ 追跡・情報収集に長ける 原作1巻序盤 原作1巻・第3話周辺/アニメ公式で主と個々名を確認
掃除屋(愛・誠) 影森ジン 一方が対象を取り込み、もう一方が取り出す 原作1巻 原作1巻・第4話周辺/アニメ公式で主・個々名を確認
兎と亀 黒谷ハルオ 兎の機動力と亀の重量を使い分ける 原作2巻 原作2巻・第6話周辺/アニメ公式で主を確認
陰陽 羽村ケンイチ→アサ 黒と白の空間を利用し対象を隔離 原作2巻 原作第6~9話周辺、13巻でも重要/アニメ公式で主変更を確認
黒白(ベタ・ホワイト) 影森ヒカル 消去と描き替えを組み合わせる 原作3巻 原作3巻・第10話周辺/アニメ公式で主・個々名を確認
手長足長 田寺ケン 長い手足を持つ凶悪なツガイ 原作4巻 原作4巻・第13話周辺/アニメ公式では主を田寺ケンと明記
マガツヒ(大凶・小凶) 与謝野イワン 刀の姿を取り、特殊な斬撃を扱う 原作5巻 原作5巻・第17話「大凶と小凶」周辺
金烏玉兎(朝霧・夜桜) 影森アスマ 隠密・偵察。昼夜で役割が分かれる 原作5巻 原作5巻・第20話周辺/アニメ公式でアスマのツガイと確認
百鬼夜行 影森ゴンゾウ ツガイ同士の相性を調整し複数契約を支える 原作6巻 原作6巻・第21~23話周辺
風神雷神 新郷ハヤト 風と雷を扱う戦闘型 原作6巻 原作6巻・第24話「風神と雷神」周辺
狐狸変化(赤井さん・みどりさん) 立川マコト 変装・潜入などに適する 原作6~7巻 アニメ公式で主・個々名を確認
ザシキワラシ キョウカ側 人間に姿を変え、長期間生活へ入り込める 原作中盤 原作7巻・第28話周辺/アニメ公式でダンジの正体を確認
災神(雫・篝) 東村側の「社長」 水と火という異なる性質を扱う 原作9巻 原作9巻・第33話「火と水」周辺
魂コロガシ(タロウ・ヒメ) 峰山アンナ 死体やツガイ生成に関係する特殊な性質 原作9巻 原作9巻・第35話「死と再生」周辺
天と地 御陵 天は遥かな上空、地は地下から作用 原作11巻 原作11巻・第43話「天と地」
ガブリエル ガブちゃん ガブちゃんが従えるツガイ 原作序盤 アニメ公式で主をガブちゃんと明記
オシラサマ 明示なし 若い女性と白馬の姿。左右様の旧い友人 原作序盤 アニメ公式キャラクター情報
ヤマノカミ(山風・谷風) 黒谷アキオ 山風と谷風の一対 原作序盤~中盤 アニメ公式で主・個々名を確認
閻魔帳(ウィスパー・エンブレイス) 黒谷フユキ ツガイの情報収集に関わる 原作中盤 アニメ公式で主・個々名を確認
えっさ・ほいさ 影森家に仕える使用人 主とともに影森家に仕える 原作中盤 アニメ公式キャラクター情報

左右様については公式が主をユルと明記し、前虎後狼は段野ハナ、掃除屋は影森ジン、黒白は影森ヒカルのツガイとして掲載されています。

追加したガブリエルはガブちゃんのツガイ、ヤマノカミは黒谷アキオのツガイ、閻魔帳は黒谷フユキのツガイと公式に確認できます。オシラサマも「若い女性と白馬の姿」「左右様の旧い友人」と紹介されています。

またTVアニメ公式「ツガイ辞典」には、上表以外にも牛頭馬頭、レディー・ジェントルマン、宇宙人的なツガイ、マメガラスなどが掲載されています。したがって、『黄泉のツガイ』に登場するツガイは上表だけがすべてではありません

この表を眺めると、能力設計には明確な傾向があります。

二体が同じ攻撃を二倍にするより、異なる役割を組み合わせて一つの機能を完成させるツガイが多いのです。

※画像はAIによるイメージ

『黄泉のツガイ』陰陽とは?現在の主と能力を原作根拠で整理

陰陽とは、もともと羽村ケンイチと契約しており、現在はアサが主となっているツガイです。

この主の変更は推測ではありません。TVアニメ公式キャラクターページにも「元は羽村ケンイチ、現在はアサのツガイ」と明記されています。

根拠(アニメ公式):TVアニメ『黄泉のツガイ』公式キャラクター「陰陽」

原作では影森家をめぐる戦いの中で登場し、アサが持つ「解」の力によって羽村との契約が解除されます。

その後、アサ自身が新たな主となることで、陰陽は敵側の戦力からアサを守る戦力へと立場を変えました。

「おはぎ」「だいふく」と陰陽は何が違う?

陰陽は黒と白の二体で構成されます。

作中では二体に「おはぎ」「だいふく」という呼び名がつけられますが、ツガイとしての正式な呼称は「陰陽」です。

したがって検索時には、

  • ツガイ名:陰陽
  • 二体それぞれにつけられた呼び名:おはぎ・だいふく
  • 現在の主:アサ

と分けると混乱しません。

呼び名が変わっても「陰陽」という対の構造は変わらないところに、本作らしい面白さがあります。

陰陽の能力は「倒す」より「隔離する」ことに強みがある

陰陽は黒と白、それぞれに特殊な空間を持っています。

二体が作用することで対象を外界から隔てられた空間へ取り込み、戦場から切り離すことができます。

根拠(原作):第2~3巻、第6~9話周辺で能力が描写

この能力が現在も重要であることは、2026年7月10日発売の第13巻でも確認できます。

スクウェア・エニックス公式の第13巻あらすじには、市街地でイワンと戦うアサたちが、イワンを「陰陽の空間」に閉じ込めたことが明記されています。

ここから分かるのは、陰陽が序盤限定の便利な捕獲役ではないということです。

火力で正面から上回らなくても、強敵を戦場そのものから切り離せる。複数の勢力が同時に動く中盤以降では、戦力を「倒す」のではなく「分断する」能力の価値がむしろ高くなると考えられます。

アサの「解」と陰陽は逆方向の力を組み合わせている

ここからは筆者考察です。

アサの「解」は、契約や結びつきを「とく」方向へ働く力です。

対して陰陽は、対象を閉ざされた空間へ入れ、外部との接触を断つ方向へ働きます。

つまりアサは、自分自身には「開く・解く」力を持ちながら、ツガイには「閉じる・隔てる」力を選んでいることになります。

私は、この組み合わせがアサの戦い方を非常によく表していると感じます。

アサは何でも無差別に解放する人物ではありません。敵の契約を解くべき時には解き、新たな契約が必要なら結び、危険な相手には陰陽を使って行動を封じる。

能力名だけを見れば「解=自由にする力」と単純化したくなりますが、実際のアサは状況に応じて関係を組み替える人物です。

陰陽は、その判断力を補うツガイだと考えると理解しやすいでしょう。


『黄泉のツガイ』天と地とは?御陵のツガイで確定していること

天と地とは、西ノ村側の重要人物・御陵が従えるツガイです。

存在が本格的に明らかになるのは、第11巻収録の原作第43話「天と地」。スクウェア・エニックスの「マンガUP!」でも、第43話の正式な題名が「天と地」であることを確認できます。

第11巻は2025年11月12日に発売され、公式書籍紹介には「天に落つ、地から溢れる意の力。」という文言が掲げられています。

根拠(原作):第11巻・第43話「天と地」

天と地について第13巻までに確認できること

天と地は、左右様のように主の左右へ並んで戦うタイプとは大きく異なります。

第13巻までに読み取れる重要点は、次のとおりです。

  • 「天」は、通常の戦場から大きく離れた遥かな上空に存在する
  • 「地」は地中側に存在する
  • 御陵は上空と地下という異なる方向から戦場へ干渉できる
  • 百鬼夜行を含む影森家側の戦力を脅かすほど高い戦闘力を示す
  • ただし、二体の由来や能力の全条件まで完全に説明されたわけではない

ここで注意したいのは、「非常に強い」と「能力の全容が判明した」は同じ意味ではないことです。

戦闘描写の衝撃が大きいため、「作中最強」「攻撃範囲は無制限」といった言葉を使いたくなりますが、第13巻までの確定情報だけでは、そこまで断定できません。

天と地でまだ断定してはいけない部分

第43話で示されたのは、御陵が「天」と「地」を用いて上下方向から極めて危険な攻撃を成立させることです。

一方で、

  • 「天」がどこまで高度を取れるのか
  • 「地」がどの範囲まで移動・作用できるのか
  • 主との距離に制限があるのか
  • 常に同じ位置に存在するのか
  • 能力発動の条件や代償があるのか

といった点には、なお不明瞭な部分があります。

作中描写として確認できることと、描写から推測できることは別に扱う必要があります。

これは考察記事では小さく見えて、実は最も重要な線引きです。

設定が魅力的な作品ほど、読者間で広まった推測が、いつの間にか公式設定のように語られてしまいます。とくに「天と地」は初登場時のインパクトが強いため、能力の印象と確定条件を切り離して読むことが大切です。

※画像はAIによるイメージ

天と地の本当の厄介さは「警戒方向」を増やすこと

ここからは筆者考察です。

私は、天と地の特徴を単純な火力ではなく、戦場の座標そのものを変える能力として見ると分かりやすいと考えています。

通常の対人戦では、正面、側面、背後といった水平方向が主な警戒対象になります。

しかし「天」が遥かな上空、「地」が足元より下に存在するなら、御陵と向き合う者は上下方向も同時に警戒しなければなりません。

左右様が「右と左」という水平の対だとすれば、天と地は「上と下」という垂直の対です。

この違いは、本作におけるツガイの「対」が、姿や色だけではなく空間の構造そのものにも適用されることを示しています。


陰陽・天と地から分かるツガイの能力設計|4種類の「対」で読む

ここまでの情報を踏まえ、ツガイの能力を「何が対になっているか」で分類すると、本作の設計がかなり見通しやすくなります。

私が第13巻までを読み返して整理した限り、主要なツガイは大きく四つの型で捉えられます。

1. 方向対|左右様・天と地

左右様は「右と左」。

天と地は「上と下」。

いずれも空間上の異なる方向を二体へ割り当てています。

ただし同じ方向対でも設計は異なります。

左右様はユルの近くで動き、二体の強靱さと連携を生かすのに対し、天と地は二体が大きく離れた位置に存在することで、戦場全体を上下から挟みます。

物語が進むにつれて、「対」の使い方が近距離の二体編成から、戦場規模の空間設計へ拡張している点は注目したいところです。

2. 機能対|掃除屋・黒白

掃除屋は「取り込む」と「取り出す」。

黒白は「消去」と「描き替え」という異なる働きを組み合わせます。

このタイプでは、片方だけを見ても本来の能力像が分かりません。

二体の仕事が工程としてつながった瞬間に、初めて一組の能力として完成します。

私は、この「前工程と後工程を二体へ分割する」発想が、『黄泉のツガイ』らしい能力設計の中心にあると考えています。

3. 時間対|金烏玉兎

金烏玉兎は朝霧と夜桜から成り、昼夜という時間帯の違いが性質に関わります。

主は影森アスマであることがTVアニメ公式でも確認されています。

方向でも機能でもなく、活動する時間を対にすることで「二体で一組」を成立させているところが特徴です。

これによって、ツガイの「対」は物理的な形状だけに限定されないことが分かります。

4. 概念対|陰陽、そして「解」と「封」

陰陽は名前そのものが相反する二項を示します。

さらに物語の中心には、ユルとアサに関係する「解」と「封」という対の力があります。

「解」は結びつきを解く。

「封」は対象を閉じ込める、封じる。

重要なのは、本作がどちらか一方を単純な善として扱っていないことです。

解く行為が救いになることもあれば、維持すべき契約を壊す危険にもつながります。

封じる行為も拘束になり得る一方、危険な力を抑えるためには必要です。

私は、この構造がツガイ全体の描き方とも重なっていると考えています。

相反するもののどちらが正しいかではなく、二つの力を誰が、いつ、何のために使うのかが問われる。

それが『黄泉のツガイ』における「対」の核心ではないでしょうか。

序盤から11~13巻で、ツガイ戦はどう変化したのか

ここは今回、一覧を整理し直して特に見えてきた点です。

序盤の戦闘では、左右様の強靱さ、兎と亀の速度と重量、掃除屋の収納能力など、一組のツガイが何をできるのかを理解することが戦況把握の中心でした。

ところが物語が進むと、百鬼夜行による多数のツガイの統制、アサの「解」とゴンゾウの複数契約の組み合わせ、陰陽による敵戦力の隔離、天と地による広範囲の制圧など、能力同士をどう接続するかが重要になります。

第13巻では、アサたちが陰陽を用いてイワンを隔離する一方、別の場所ではヒカルが黒白と自身の想像力を組み合わせて御陵へ対抗したことが公式あらすじでも示されています。

つまり『黄泉のツガイ』のバトルは、巻数を重ねるにつれ、

「強いツガイを持っている者が勝つ」戦いから、「複数の能力・主・位置関係をどう組み合わせるか」を競う戦いへ移っている

と私は捉えています。

これが、単純な能力のインフレーションだけでは説明できない本作の面白さです。

強敵が登場するたびに「以前より大きな攻撃をする」のではありません。

離す、閉じ込める、情報を抜く、仲を取り持つ、描き替える、上下から狙う――役割の異なる力が盤面へ追加されるため、過去に登場したツガイも戦術次第で価値を失いません。

今後の展開を見る際にも、新しいツガイの「攻撃力」だけではなく、既存のツガイと何を組み合わせられるかに注目すると、戦いの意図を読み取りやすくなると考えます。


まとめ|『黄泉のツガイ』のツガイは「何が対か」を見ると分かりやすい

『黄泉のツガイ』のツガイとは、一対で存在し、人間と契約して能力を発揮する、意思を持った不可思議な存在です。

左右様の「右と左」、掃除屋の「取り込む・取り出す」、金烏玉兎の「昼と夜」、陰陽の「黒と白」、天と地の「上と下」というように、二体の違い自体が能力設計へ深く組み込まれています。

陰陽は元・羽村ケンイチ、現在はアサのツガイであることが公式に確認されており、第13巻でもイワンを陰陽の空間へ閉じ込める重要な役割を果たします。

天と地は御陵のツガイで、第11巻収録の第43話「天と地」で本格的に登場します。「天」は遥かな上空、「地」は地下という特異な位置関係から戦場へ作用しますが、能力の全条件まではまだ断定できません。第43話の題名は公式配信でも確認できます。

そしてツガイを理解するとき、私は「どちらの個体が強いか」より、まず二体の間で何が異なっているのかを見ることをおすすめします。

名称がそのまま能力の設計図になっている例は少なくありません。

新しいツガイが登場したとき、「この二体は何を対にしているのだろう」と考えるだけで、派手な戦闘描写の奥にある仕組みが見えやすくなります。それこそが、『黄泉のツガイ』を大人の視点からじっくり味わう面白さの一つだと感じています。


よくある質問

『黄泉のツガイ』のツガイとは何ですか?

二体一対で存在し、主と契約することで固有の力を発揮する不可思議な存在です。

TVアニメ公式の「ツガイ辞典」でも「一対の存在」と説明されています。ツガイ自身にも意思や性格があるため、単なる武器や召喚獣とは異なる関係性が描かれています。

『黄泉のツガイ』の陰陽は誰のツガイですか?

現在の主はアサです。

もともとは羽村ケンイチのツガイでしたが、現在はアサのツガイとなっています。この主の変化はTVアニメ公式キャラクターページにも明記されています。

『黄泉のツガイ』の天と地は誰のツガイですか?

御陵のツガイです。

原作第11巻収録の第43話「天と地」で本格的に描かれ、天は遥かな上空、地は地下という特殊な配置を取ります。能力の全容には第13巻時点でも断定できない部分があります。

『黄泉のツガイ』にはガブリエルやヤマノカミも登場しますか?

登場します。

ガブリエルはガブちゃんのツガイ、ヤマノカミは黒谷アキオのツガイで、ヤマノカミの個々名は山風と谷風です。いずれもTVアニメ公式キャラクターページで確認できます。

『黄泉のツガイ』は原作何巻まで発売されていますか?

2026年8月30日時点では、単行本第13巻まで発売済みです。

第13巻は2026年7月10日にスクウェア・エニックスから発売されました。今後刊行状況は変わるため、最新巻については出版社の公式情報を確認してください。

執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)