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転スラ最強ランキング|強さランキングと「最強」候補を徹底比較

リムルを中心にルヴェルジェ、ヴェルダナーヴァ、ギィ、イヴァラージェら完結時点の最強候補が対峙する壮大な最終決戦 あらすじ・考察

書籍版23巻完結時点の転スラ最強は、総合力と最終決戦の実績からリムル=テンペストと判断します。

ただし、『転生したらスライムだった件』の強さは存在値や魔素量だけでは決まりません。時間停止への対応、究極能力の相性、戦闘技量、解析能力、そして「相手の勝ち筋を潰せるか」まで見なければ、終盤の強者たちは正確に比較できないからです。

本記事では2025年11月29日発売の書籍版第23巻までを対象にします。GCノベルズも第23巻を本編完結巻として案内しており、Web版の展開はランキング根拠に混ぜません。

※以下、書籍版第19巻から第23巻を中心に、物語の核心へ触れる重大なネタバレを含みます。

転スラ最強ランキングTOP10とは?書籍23巻完結時点の評価基準

結論から言えば、本記事では「存在値が高い順」ではなく、作中で勝利へ結び付けられる総合的な戦闘能力を重視しています。

第23巻まで到達すると、単純な攻撃力比較だけでは説明できない戦闘が増えました。時間を停止できても停止世界で動ける相手には絶対的な優位にならず、莫大なエネルギーがあっても支配や封印を受ければ十分に生かせません。

反対に、基礎出力では相手に及ばなくても、解析、妨害、剣技、魔法技術、特殊能力の運用によって格上を崩せる人物も存在します。

そこで、今回のランキングでは次の5項目を重視しました。

  • 戦闘実績:実際に誰と戦い、どのような結果を残したか
  • 特殊能力:時間、空間、支配、防御、吸収、再生などの権能
  • 相性対応力:未知の能力を解析・回避・無効化できるか
  • 基礎出力:存在値や魔素量を含むエネルギー規模
  • 経験・技量:剣技、魔法、判断力、長期にわたる実戦経験

特に重く見たのは戦闘実績と相性対応力です。

『転スラ』終盤の戦いは、巨大な二つの数字を比べて大きい方が勝つという構造ではありません。むしろ、相手の得意なルールの中で戦わず、そのルール自体を書き換えられる人物ほど強いという傾向が明確になっています。

その基準で整理したTOP10は、以下の通りです。

順位 キャラクター 主な評価理由
1位 リムル=テンペスト 最終決戦の結果、解析・統合・虚無系能力、対応力
2位 ルヴェルジェ 最終局面で誕生したイヴァラージェの到達形態
3位 ヴェルダナーヴァ 創造主としての格と第23巻で示された実戦能力
4位 ギィ・クリムゾン 戦闘経験、技量、能力進化を兼ね備える最上位者
5位 イヴァラージェ 太古から世界を脅かし続けた滅界竜
6位 クロエ・オベール 停止世界への対応と時空系能力
7位 ヴェルザード 竜種の基礎性能と停止・固定系の権能
8位 ミリム・ナーヴァ 規格外の破壊力と継戦能力
9位 ディアブロ 原初の悪魔としての技量、魔法知識、虚無崩壊の運用
10位 ヴェルドラ=テンペスト 三位一体のダグリュール戦など終盤の実績

まず明確にしておきたいのは、これは公式ランキングではないという点です。

公式から「リムルが1位、ギィが4位」という順位表が発表されているわけではありません。作中描写を同じ条件にそろえて比較した、筆者独自のランキングです。

また、一時的な形態を含めています。

そのため、イヴァラージェの最終到達形態であるルヴェルジェも対象としました。「独立した一個体だけを比較する」という条件なら、ルヴェルジェを除外する考え方も十分に成立します。


転スラ最強ランキング1位〜5位|最終決戦で別格だったのは誰?

1位 リムル=テンペスト|最終的に「勝てる答え」を作れる最強者

第1位はリムル=テンペストです。

リムルを1位とした最大の理由は、主人公補正という曖昧なものではありません。完結までの最上位戦をくぐり抜け、最後に最も危険な相手へ決着を付けたという実績です。

第19巻ではミカエルとの戦いを制します。

ここで重要なのは、当初からリムルがミカエルのあらゆる攻撃へ完全対応できていたわけではないことです。停止世界という未知の戦闘領域を知り、情報を得て、それを自分の対応能力へ変えていきました。

さらに第20巻では状況が逆転します。

フェルドウェイはミリムを支配下へ置き、リムルを時空の彼方へと追放しました。

つまり、リムルは終盤に入ってからも一度「その場では解決できない一手」を受けています。

それでも物語から退場したままにはなりません。

帰還後の第23巻では、物語の根幹に関係するヴェルダナーヴァと向き合い、さらにイヴァラージェが変貌したルヴェルジェとの最終局面へ進みます。

そこで最終的に勝者となったことを、本ランキングでは何より重く評価しました。

神智核シエルを中心とした演算・解析能力に加え、虚空之神(アザトース)や豊穣之王(シュブ・ニグラス)など、リムルの能力体系は単純な必殺技の集合ではありません。

相手から情報を得るほど、次の戦い方を増やせる仕組みになっています。

私はここに、リムルの最強性の本質があると考えます。

瞬間的な火力だけなら、ミリムの方が分かりやすく恐ろしい場面があります。経験だけなら、ギィには気の遠くなるほど長い蓄積があります。

しかしリムルは、相手の強みを観察し、その強みが勝敗へ直結しない状況を作ることができる。

最終決戦まで含めれば、1位と判断するのが最も自然です。

2位 ルヴェルジェ|最終局面で生まれた規格外の脅威

第2位はルヴェルジェです。

ルヴェルジェは、通常のキャラクターが修行や覚醒によって一段階進化した姿とは性質が異なります。

第23巻の最終局面で、イヴァラージェがヴェルダナーヴァやルシアに由来する要素を取り込んだ先に成立する存在であり、物語上もリムルが最後に越えるべき脅威として描かれます。

そのため、「キャラクター単体の通常状態ランキング」なら対象外とする余地があります。

一方で、本記事の基準は第23巻までに作中で到達した最強状態です。

最終決戦を語る以上、この形態を外す方が不自然でしょう。

筆者として特に重要だと感じるのは、ルヴェルジェが単なる「魔素量の大きいラスボス」ではない点です。

第23巻では、ヴェルダナーヴァやイヴァラージェの成り立ちにまで物語が踏み込みます。

そのためルヴェルジェとの戦いは、強い敵を倒すだけではなく、作品世界そのものの始まりへ触れる戦いとして読むことができます。

最終的にはリムルが上回ったため2位ですが、脅威の規模では文句なく最上位です。

3位 ヴェルダナーヴァ|創造主の肩書だけでなく実戦でも最上位

第3位は星王竜ヴェルダナーヴァです。

ヴェルダナーヴァは『転スラ』世界を創造した存在であり、竜種たちの兄でもあります。

過去にはギィが戦いを挑んで敗れており、その後ギィへ世界の調停者としての役割を託す関係になりました。

従来であれば「過去の人物なのでランキング対象外」「創造主なので別枠」と扱う余地もありました。

しかし第23巻では、ヴェルダナーヴァが物語の最終局面へ直接関わります。

完結後のランキングでは無視できません。

それでも1位ではなく3位とした理由は、創造主という肩書と、最終決戦の結果を分けて評価したからです。

世界を生み出した実績や全盛期の格だけを比較するなら、ヴェルダナーヴァを1位に置きたい読者がいるのも理解できます。

しかし本記事は「設定上どちらが偉いか」ではなく、「完結までの戦いで誰が最後に勝利条件を満たしたか」を評価します。

この基準なら、リムルを上へ置くべきだと考えました。

4位 ギィ・クリムゾン|長い実戦経験に能力進化まで加わった完成形

第4位はギィ・クリムゾンです。

ギィが恐ろしいのは、「原初の赤だから」という肩書だけではありません。

太古にはヴェルダナーヴァへ挑み、さらにイヴァラージェとも長期間戦っています。書籍版の時系列では、始原の七天使らと共にイヴァラージェを迎え撃ち、ギィ自身は約三か月に及ぶ戦闘を続けたと整理できます。

これは他の上位者と比較する際、大きな意味を持ちます。

ギィは強大な敵の情報を資料で知っているのではなく、実際に自分の命を賭けた戦闘として知っているからです。

第23巻では能力面でもさらなる到達点が描かれます。

傲慢之王(ルシファー)から発展した深淵之神(ノーデンス)を得たことで、長い経験へ能力面の更新まで加わりました。

筆者としては、ギィこそ「存在値だけを見て順位を決めてはいけない」ことを象徴する人物だと感じます。

同程度の力を持つ者同士なら、一瞬の判断や能力運用の差が勝敗を分けます。

その領域で何千年もの経験を持つことは、単なる数字以上に重い。

4位という順位以上に、「誰と戦わせても簡単には崩れない人物」と見るべきでしょう。

5位 イヴァラージェ|最終巻で意味まで変わった滅界竜

第5位は滅界竜イヴァラージェです。

イヴァラージェについては、第22巻の時点ですでに公式紹介が「世界の危機に直結する」脅威の一つとして、ヴェルザード、暴走するミリム、フェルドウェイと並べています。

太古にはギィや始原の七天使らを相手に長期戦を展開しており、その危険性は最終章になって突然追加されたものではありません。

第23巻では、さらに世界の創世へ関わる事情が明かされ、イヴァラージェという存在をどう捉えるか自体が変化していきます。

ここが完結巻の重要なポイントでしょう。

初登場時の印象だけなら、「理性より破壊衝動が目立つ巨大な怪物」と見ることもできます。

しかし最終巻を経ると、イヴァラージェは物語世界の根本と無関係な外敵ではないことが分かってきます。

そして最終的には、ヴェルダナーヴァらを取り込んだ先のルヴェルジェへつながります。

本ランキングではルヴェルジェを別形態として2位へ置いたため、5位はルヴェルジェ成立前のイヴァラージェ単体への評価です。

※画像はAIによるイメージ

転スラ最強ランキング6位〜10位|時間停止・竜種・原初をどう評価する?

6位 クロエ・オベール|停止世界という戦闘ルールへ干渉できる勇者

第6位はクロエ・オベールです。

クロエをここまで高く評価した理由は明確です。

時間停止へ対応できるかどうかは、火力とは別の勝敗条件になるからです。

第19巻ではミカエルの時間停止が重要な意味を持ち、クロエは停止世界の戦闘へ関与しています。

攻撃力100と攻撃力120を比較する通常の戦闘なら、120側が有利だと予想できます。

しかし一方だけが停止した世界で行動できる場合、相手の攻撃力がいくら高くても、そもそも攻撃する順番が回ってきません。

この「戦闘の前提へ触れられる」点を高く評価しました。

もちろん、クロエが最終決戦でリムルやルヴェルジェと同等の規模の戦果を残したわけではありません。

そのため6位ですが、一対一の相性次第ではさらに上位の人物を崩す可能性を持つ存在です。

7位 ヴェルザード|止める力と竜種の基礎性能を兼ね備える

第7位は白氷竜ヴェルザードです。

ヴェルザードは竜種として巨大なエネルギーを持つだけでなく、状態の固定や停止と結び付いた能力を扱います。

ここがミリムとの違いです。

ミリムが圧倒的なエネルギーを前面へ押し出すタイプだとすれば、ヴェルザードは相手が力を発揮する状態そのものを成立させにくくできます。

さらに、ギィと長い時間を共にしてきた人物でもあります。

最高峰の戦闘者と接し続けていることは、戦闘判断という意味でも無視できません。

ただし完結巻では、リムルだけでなくギィや最終敵側にも大きな能力更新があります。

「竜種だから自動的にTOP5」という単純な序列にはできなくなりました。

そこが、完結後ランキングの難しいところです。

8位 ミリム・ナーヴァ|純粋な破壊力ならTOP5級

第8位はミリム・ナーヴァです。

この順位には異論が多いと思います。

筆者自身、純粋な火力だけを基準にするなら8位には置きません

ミリムはより上です。

星粒子を用いる攻撃、憤怒之王(サタナエル)に関係する莫大なエネルギー、そして戦闘が続くほど危険性を増す継戦能力。

正面から殴り合う条件なら、最上位の誰にとっても極めて危険な相手です。

一方で、第20巻以降の展開ではフェルドウェイの支配が戦局へ大きな影響を与えます。

第22巻の公式紹介にも「暴走するミリムとそれを操るフェルドウェイ」と記されており、破壊力の高さと、特殊干渉への対応力は別に考える必要があります。

本記事ではそこを減点材料としました。

これは「ミリムが弱い」という意味ではありません。

むしろ、評価条件を少し変えるだけで順位が一気に上がる典型的なキャラクターです。

長時間の正面決戦、純粋な破壊力、エネルギー総量を重視するランキングなら、TOP5へ置く考え方も十分に理解できます。

9位 ディアブロ|格上にも勝ち筋を作る戦闘技術が最大の武器

第9位はディアブロです。

ディアブロについては、完結後ほど慎重に評価したい人物です。

理由は、単純な存在値比較では実力を説明できないからです。

原初の黒として積み上げた魔法知識、状況判断、相手の能力を封じながら自分の得意な形へ持ち込む技量に加え、終盤では虚無崩壊の力まで実戦へ応用します。

特にフェルドウェイとの攻防は重要です。

旧来の記事では「第23巻でフェルドウェイを倒した」と一文で処理されることがありますが、この説明では時系列と戦闘内容を単純化しすぎます。

ディアブロとフェルドウェイの重要な直接戦闘は第22巻側です。

しかも、そこで見るべきなのは「ディアブロの方が存在値が高かったから勝った」という話ではありません。

能力発動への妨害を含め、フェルドウェイが持つ強力な手札を自由に切らせないよう戦ったことこそ重要です。

ここから「ディアブロなら常にフェルドウェイへ無条件で勝つ」と断定するのも慎重であるべきでしょう。

戦闘条件が変われば結果まで同じとは限りません。

それでも、自分より巨大な力を持つ相手に技術で勝ち筋を作れる時点で、ディアブロは十分にTOP10級です。

私は校正の仕事でも、一つの数字だけを見て文章全体を判断しないよう心がけています。

ディアブロの戦闘も似ています。

数字だけ拾うと本質を落としやすい。

何をさせなかったのかまで読む必要がある人物です。

10位 ヴェルドラ=テンペスト|力任せだった暴風竜が「戦える竜種」へ成長

第10位はヴェルドラ=テンペストです。

旧来のランキングでは、ヴェルドラは「魔素量は巨大だが戦い方が大雑把」という評価を受けやすい人物でした。

しかし後半のヴェルドラを、その印象のまま評価するのは適切ではありません。

究極能力による確率操作をはじめ、技術面も大きく向上しています。

そして第21巻では、ダグリュール側との大規模な戦闘が描かれます。

三位一体となって極めて危険な状態へ達した相手と正面から渡り合った実績は重いでしょう。

筆者としては、ここがヴェルドラ評価の転換点だと感じます。

初期のヴェルドラは「力があるから強い」。

完結付近のヴェルドラは、「力をどう使えば勝てるかまで理解しているから強い」。

似ているようで、両者には大きな違いがあります。

第10位としましたが、継戦能力や竜種としての基礎性能をより重視するなら、ディアブロより上へ置く考え方も成立します。


フェルドウェイ・ミカエル・ゼギオンはなぜTOP10外なのか?

ランキングで最も議論になりやすいのは、TOP10へ入った人物より、外れた人物かもしれません。

特にフェルドウェイ、ミカエル、ヴェルグリンド、ゼギオン、ゼラヌス、三位一体のダグリュールは、別の評価軸ならTOP10へ入っても不自然ではありません。

フェルドウェイ|リムルを時空の彼方へ送った実績は作中屈指

フェルドウェイは11位相当と見ています。

第20巻でミリムを支配し、リムルを時空の彼方へ送り出した戦果は非常に大きなものです。

これは単純にリムルへ傷を負わせたという話ではありません。

当時の最大戦力であるリムルを、戦場そのものから排除したのです。

戦術的成果だけを比較すれば、シリーズ全体でも屈指でしょう。

一方で終盤になると、ディアブロをはじめとする相手から能力運用を崩される場面も生まれます。

そこで今回はヴェルドラを10位、フェルドウェイを次点としました。

ただし「一撃で戦局を変える特殊能力」を最重視するなら、フェルドウェイをTOP10へ戻すランキングも十分に成立します。

ミカエル|弱くなったのではなく、完結までに天井が上がった

ミカエルもTOP10級の能力を持つ強敵です。

第19巻では物語の中心的な脅威となり、時間停止や支配系能力によってリムル側を追い詰めました。

最終的にはリムルが対応し、ミカエルを取り込む形で決着します。

ここで注意したいのは、ミカエルが「大したことのない敵だった」わけではないという点です。

第19巻終了時点でランキングを作るなら、間違いなく最上位候補でしょう。

しかし、その後にはフェルドウェイの本格的な脅威、三位一体のダグリュール、成長したゼギオン、イヴァラージェの進出、そしてヴェルダナーヴァやルヴェルジェまで現れます。

ミカエルが下がったというより、作品完結によって比較対象の天井が上がったと考える方が正確です。

ゼギオン|第21巻のゼラヌス戦で評価が大きく変わった

ゼギオンも、完結後ランキングでは無視できません。

第21巻では蟲魔王ゼラヌスとの戦いが大きな転機となります。

ゼギオンは当初から迷宮の最強クラスでしたが、この戦いを経ることで「リムル配下の強者」という枠では説明しきれない領域へ到達しました。

終盤の『転スラ』では、リムル本人だけが強くなっているわけではありません。

配下まで世界最上位の敵と渡り合うようになったことで、テンペストという国家そのものが一つの巨大な戦闘システムへ変わっています。

この点は、完結後に全巻を振り返ると非常に印象的です。

ただしゼギオンの成長を最大限評価しても、第23巻で直接描かれた最上位者たちの実績と比較すると、私はTOP10のわずか外側に置きます。

※画像はAIによるイメージ

なぜ転スラ最強ランキングは人によって違う?存在値だけでは決まらない理由

『転スラ』のランキングが読者によって大きく変わる最大の理由は、何を「強さ」と呼ぶのかが一つではないからです。

例えば、純粋な破壊力だけならミリムの順位は上がります。

長期間の実戦経験を重視すればギィがさらに有利になります。

停止世界での一対一ならクロエやヴェルザードへの評価は上がるでしょう。

魔法技術や能力妨害まで含めればディアブロは数字以上に危険です。

そして「一度でもリムルを戦場から排除した」という成果を重視するなら、フェルドウェイをTOP10へ入れたくなります。

ここで重要なのが存在値です。

存在値は、その人物が持つエネルギー規模を把握するうえで非常に便利な指標です。

しかし、存在値はそのまま勝率を表示する数字ではありません

例えるなら、大排気量の車が必ずレースで勝つわけではないのと同じです。

エンジンの出力が大きくても、コーナーを曲がれなければ勝てません。

逆に、最高速度では劣っていても、コースを熟知し、ブレーキングやライン取りを極めた側が先着することがあります。

終盤の『転スラ』は、まさにこの状態です。

だから私は、ランキングを見るとき「何位だったか」だけでなく、その人物は何を勝ち筋としているのかまで確認することをおすすめします。

順位の違いが、そのまま作品解釈の違いとして見えてくるからです。


なぜ完結版の転スラ最強はリムルなのか?23巻で見えた「強さ」の答え

ここからは筆者としての考察です。

第23巻まで読み通したとき、私はリムルの最強性を「能力をいくつ持っているか」だけで説明するのは、少しもったいないと感じました。

『転スラ』の終盤では、強さの意味そのものが変化しています。

序盤なら、魔素量が多い。

巨大な魔法を撃てる。

再生能力が高い。

そうした分かりやすい特徴だけでも、十分に強者を説明できました。

しかし終盤では違います。

ミカエルは支配と停止を利用する。

フェルドウェイは能力と状況を組み合わせ、相手を戦場から排除する。

クロエは時間へ干渉する。

ヴェルザードは状態を固定する。

ギィは長い経験と能力運用を融合させる。

ヴェルダナーヴァは世界創造の領域に関わり、イヴァラージェは最終局面でさらに異質な存在へ変化する。

つまり、最強争いは徐々に「誰の攻撃が一番大きいか」から「誰が戦闘のルールを支配できるか」へ移っているのです。

その頂点に立ったのがリムルだと私は考えています。

ここで第1巻へ視線を戻すと、とても興味深い構造が見えてきます。

リムルが転生直後から持っていた代表的な能力の一つが「捕食者」です。GCノベルズ公式の第1巻紹介でも、相手の能力を奪う「捕食者」と、世界の理を知る「大賢者」がリムルの能力として紹介されています。

最初は非常に分かりやすい能力でした。

相手を取り込む。

解析する。

使えるものを自分の力へ変える。

しかし23巻を通して振り返ると、これは戦闘能力だけの話ではありません。

リムルという人物の行動原理そのものに似ています。

異なる種族と出会えば、排除するより共存できる方法を探す。

新しい技術を知れば、テンペストへ取り入れる。

敵対者であっても、事情を知った後には別の関係を構築することがある。

自分一人ではできないことは、仲間の能力を頼る。

リムルが作った国もまた、一人の万能な王がすべてを処理する国家ではありません。

ベニマルにはベニマルの役割があり、ソウエイにはソウエイの役割があり、ディアブロ、シュナ、ゲルド、ラミリスをはじめ、それぞれ異なる才能が別の場所で機能しています。

つまりテンペスト自体が、リムルの能力体系と似ているのです。

異なるものを消して一つにするのではなく、異なるまま生かし、必要なときに組み合わせる。

私はここが、『転スラ』の最強議論を単なる能力インフレで終わらせない部分だと感じます。

ヴェルダナーヴァが「世界を創った者」だとすれば、リムルは「与えられた世界を、出会いによって更新し続けた者」と表現できるでしょう。

そして最終局面では、その二つの在り方が真正面から交差します。

完結後だから見える「継承される強さ」

もう一つ、23巻まで読むことで見えやすくなるテーマがあります。

それが強さの継承です。

ミカエルの存在が終われば、そこで全てが消えるわけではありません。

能力や因縁はフェルドウェイを含む次の戦局へ影響します。

ゼラヌスとの戦いはゼギオンの成長へつながります。

イヴァラージェとヴェルダナーヴァも、最後まで完全に無関係な二人の強者として並び続けるわけではありません。

リムル自身も同様です。

出会った人物、得た情報、経験した敗着、解析した能力。

それらを次の局面へ持ち越しています。

この視点で見ると、リムルが最強なのは「最初から最大の力を与えられていたから」ではないことが分かります。

他者との接触によって、自分の限界線を何度も引き直せるから強い。

スライムは決まった形を持ちません。

私は、その身体的特徴が物語の最後まで主人公の強さと重なっていたように感じました。

形を固定しない。

未知を拒絶しない。

一度負けそうになった方法にも、次は別の答えを用意する。

完結版ランキングでリムルを1位とする最大の理由は、最終戦の結果だけではなく、この「変わり続けられる構造」にあります。


まとめ|転スラ最強ランキング1位は書籍23巻完結時点ならリムル

『転生したらスライムだった件』の書籍版は、2025年11月29日発売の第23巻で本編完結を迎えました。

完結までの戦闘実績、特殊能力、相性対応力、基礎出力、経験と技量を総合すると、本記事ではリムル=テンペストを最強ランキング1位と判断します。

2位は最終局面のルヴェルジェ、3位はヴェルダナーヴァ、4位はギィ・クリムゾン、5位はイヴァラージェです。

6位以下はクロエ、ヴェルザード、ミリム、ディアブロ、ヴェルドラとしました。

一方で、フェルドウェイ、ミカエル、ゼギオン、ヴェルグリンド、ゼラヌス、三位一体のダグリュールなども、評価条件次第ではTOP10へ入る実力者です。

だからこそ、『転スラ』の最強ランキングは存在値だけ眺めても十分には楽しめません。

時間停止へ対応できるのか。

支配を防げるのか。

格上の能力発動を妨害できるのか。

長期戦になった場合に誰が有利なのか。

未知の能力を一度受けた後、二度目には対応できるのか。

こうした「勝利までの道筋」を追うことで、各人物の強さが立体的に見えてきます。

そして第1巻から第23巻までを一本の物語として見るなら、リムルの最強性は一つの必殺技ではありません。

未知のものを取り込み、理解し、組み合わせ、次の可能性へ変えていくこと。

形を持たないスライムとして始まった主人公が、最後まで「形を固定しない強さ」を貫いた。

私はそこに、『転生したらスライムだった件』という長い物語が示した、最も美しい「最強」の答えがあると考えています。


よくある質問

転スラで結局一番強いキャラクターは誰ですか?

書籍版第23巻完結時点の実戦結果まで総合するなら、本記事ではリムル=テンペストが1位です。

第19巻のミカエル戦、第20巻でのフェルドウェイによる時空追放、その後の帰還、そして第23巻のヴェルダナーヴァやルヴェルジェが関係する最終局面まで含め、未知の能力への対応力と最終的な戦果を最も高く評価しました。

ただし、出版社が公式のキャラクター強さ順位を発表しているわけではないため、2位以下を中心に解釈の余地があります。

リムルとヴェルダナーヴァはどちらが強いですか?

評価基準によって答えが変わります。

世界を創造した存在としての格や全盛期の規模を重視すれば、ヴェルダナーヴァを最上位と見る考え方があります。

一方、第23巻までの直接的な戦闘結果と最終到達点を重視する本記事では、リムルを上位としました。

「創造主としての格」と「完結時点の実戦総合力」は別の評価軸として考えると整理しやすいでしょう。

フェルドウェイがTOP10に入っていないのはなぜですか?

本記事ではヴェルドラを10位、フェルドウェイを11位相当と評価したためです。

フェルドウェイには、ミリムを支配し、リムルを時空の彼方へ追放した極めて大きな戦果があります。

一方、終盤ではディアブロとの戦いなどを通じ、能力を自由に使わせてもらえない状況で弱点も示されました。

特殊能力による一発の戦局支配を重視するランキングなら、フェルドウェイをヴェルドラやディアブロより上へ置く判断も成立します。

執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)