『氷の城壁』で明確な三角関係になるのは、氷川小雪・雨宮湊・栗木桃香です。湊と桃香は一時交際しますが、最終的には小雪と湊が結ばれます。
原作は全14巻で完結しており、もう一組の主要な恋愛である安曇美姫と日野陽太も恋人になります。本記事では、三角関係がいつ始まり、なぜ湊と桃香が付き合い、最終的に誰と誰が結ばれるのかを、原作の流れに沿って整理します。
先に結論だけ確認すると、次の通りです。
- 中心となる三角関係:氷川小雪・雨宮湊・栗木桃香
- 途中の交際:雨宮湊と栗木桃香
- 最終カップル:氷川小雪と雨宮湊
- もう一組の最終カップル:安曇美姫と日野陽太
- 五十嵐翼:小雪の中学時代の元彼で、現在の三角関係とは役割が異なる
ここから先は原作完結までのネタバレを含みます。
『氷の城壁』の三角関係は誰?小雪・湊・桃香の3人
『氷の城壁』の三角関係を最も端的に表すなら、小雪・湊・桃香の3人です。
集英社による第9巻の公式紹介でも、小雪、ミナト、桃香の三角関係が大きく動く巻であることが明示されています。したがって、読者が「『氷の城壁』で三角関係になるのは誰?」と調べている場合、この3人を押さえておけば基本的な答えになります。
ただし、本作の恋愛関係は単純な「一人の男性を二人の女性が奪い合う」という形ではありません。
湊は桃香が本格的に動き出す以前から小雪を意識し、小雪も時間をかけて湊への気持ちを自覚していきます。その二人が互いの思いを十分に伝えられない間へ、湊を好きだとはっきり自覚している桃香が入ってくる構造です。
主要人物の恋愛関係を簡潔に整理すると、次のようになります。
- 湊 → 小雪:第5巻前後から自分の気持ちを自覚していく
- 小雪 → 湊:第7巻ごろには湊を意識することが明確になる
- 桃香 → 湊:湊への好意を自覚し、積極的に接近する
- 陽太 → 美姫:長く抱いてきた好意を告白する
- 美姫 → 陽太:告白をきっかけに、自分の感情と向き合う
- 五十嵐翼と小雪:中学時代に交際していた過去がある
『氷の城壁』の特徴は、恋心が生まれる瞬間と、それを本人が「恋」と理解する瞬間、さらに相手へ伝える瞬間が一致しないことです。
筆者は、このずれこそが三角関係を長引かせる重要な要素だと考えています。
小雪・湊・桃香の三角関係はどう進む?巻ごとの流れ
小雪・湊・桃香の関係は、湊が小雪への気持ちを自覚する→小雪も湊を意識する→桃香が接近する→湊と桃香が交際する→破局する→小雪と湊が改めて向き合うという順番で進みます。
転換点を先に一覧で見ると、物語の流れを追いやすくなります。
原作 恋愛関係の主な変化
第5巻 湊が小雪への自分の気持ちを意識する
第6〜7巻 小雪も湊を意識し始め、桃香が登場
第8〜9巻 桃香が湊へ積極的に接近し、三角関係が本格化
第10巻 湊と桃香が交際していることが明確になる
第11巻 小雪が湊へ正直な気持ちを伝える
第12巻 湊と桃香がすでに別れていることが判明
第14巻 小雪が思いを伝え、最終的に小雪と湊が恋人になる
第5巻|湊が先に小雪への気持ちを自覚する
恋愛面で最初の大きな変化が見えるのは第5巻です。
この時点の湊は、小雪が陽太を好きなのだと勘違いしています。しかし、小雪と陽太の様子を気にしているうちに、逆に自分自身の感情を意識するようになります。
集英社の第5巻紹介でも、湊が小雪と陽太を見ながら「自分の気持ち」を自覚していくことが示されています。一方、小雪はまだ湊の思いに気づいていません。
この時点では、桃香との三角関係はまだ成立していません。
まず先に「湊から小雪へ」という恋愛の線が生まれ、その後に小雪側の気持ちと桃香の存在が加わっていくのです。
第6〜7巻|小雪が湊を意識し、桃香が現れる
第6巻では高校2年生となった小雪、美姫、湊、陽太の4人が同じクラスになります。
一緒に過ごす時間が増えるにつれて、小雪と湊の心理的な距離は近づいていきます。その一方で、集英社の紹介には「ミナトに好意を寄せる美少女」が現れるとあり、三角関係の土台が作られます。
続く第7巻では、小雪自身が湊を少しずつ意識し始めたことが明確になります。
同時に、湊へ好意を寄せる1年生・栗木桃香が小雪へ近づきます。集英社も第7巻について、小雪が湊を意識し始めることと、桃香が湊を好きであることを同じ紹介文の中で示しています。
つまり、第7巻前後が小雪・湊・桃香という三角形が見え始める地点です。
ここで注目したいのは、小雪と桃香の行動の違いです。
小雪は湊を気にしながらも、自分の感情をすぐには恋愛として整理できません。対して桃香は、湊が好きだという自分の気持ちを把握したうえで動き始めます。
筆者は、桃香の役割を単なる「主人公の恋敵」と捉えるより、言葉や行動にできない小雪の感情を外側から動かす人物と解釈すると、本作の三角関係が理解しやすいと感じます。
第8〜9巻|小雪・湊・桃香の三角関係が本格化
第8巻になると、三人の関係はさらに明確になります。
集英社の公式紹介では、小雪と湊がお互いへの気持ちを高めていく一方、桃香が湊へ積極的にアプローチし始めると説明されています。
つまりこの時点では、読者から見れば小雪と湊はかなり強く互いを意識しています。
しかし、互いに意識していることと、恋人同士になることは同じではありません。
第9巻では、湊の気持ちを知った小雪に対し、湊が距離を縮めようとします。それでも小雪は自分の気持ちを抑えようとし、関係は簡単には前進しません。
集英社自身がこの巻を小雪・湊・桃香の「三角関係」に大きな変化が訪れる内容として紹介しています。
ここは『氷の城壁』の恋愛描写を理解するうえで重要な場面です。
相手の好意が分かれば、そのまま交際へ進めるとは限りません。小雪にとっては、誰かから強く好意を向けられることそのものが、他人との距離や過去の経験を考え直すきっかけになります。
その迷いが続いている間にも、桃香は自分の恋を進めていきます。

第10巻|湊と桃香が付き合う
「湊は桃香と本当に付き合うのか」と気になっている方も多いでしょう。
答えははいです。
集英社の第10巻公式紹介には、桃香と付き合った湊への気持ちを小雪が捨てきれず、友人の月子へ苦しい胸中を明かすことが記されています。
ここで三角関係は、最も分かりやすい形になります。
小雪は湊を好きでありながら思いを十分に形にできず、湊は桃香と交際を始めています。
「小雪と湊が互いを意識していたのに、なぜ桃香と付き合うのか」と感じる読者もいるかもしれません。
しかし本作では、心の中に存在する好意だけで人間関係が自動的に決まるわけではありません。何を伝えたか、何を選んだかという具体的な行動が関係を変えていきます。
筆者としては、ここが桃香を単なる引き延ばし要員にしていない点だと感じます。
桃香は自分の思いを示し、湊もその関係を受け入れます。だからこそ、小雪側にとっても「いつか分かってもらえるはず」では済まされない状況になるのです。
同じ第10巻では、小雪が中学時代の元彼である五十嵐翼と再会します。
恋愛の現在形である湊と桃香に加え、小雪自身の過去も再び物語へ入ってくるため、小雪がなぜ他人との距離に慎重なのかも改めて浮かび上がります。
第11〜12巻|湊と桃香が別れ、三角関係に区切り
第11巻では、湊が桃香との関係に向き合おうとしながら、自分自身の感情を見失っていきます。
一方、小雪は湊へ現在の正直な気持ちを伝え、その二人の姿を桃香が目にします。これは集英社の第11巻紹介にも明記されています。
そして第12巻では、状況がはっきり変わります。
公式紹介には、桃香と別れてから元気がないミナトと記されており、第12巻開始時点で湊と桃香の交際が終わっていることを確認できます。
したがって、三角関係の大きな流れは次のようになります。
湊が小雪を好きになる → 小雪も湊を好きになる → 桃香が湊へ接近する → 湊と桃香が交際する → 小雪が自分の気持ちを伝える → 湊と桃香が別れる
ただし、破局直後に小雪と湊が即座に恋人になるわけではありません。
それぞれが一度起きた出来事を整理し、改めて関係を築き直す時間が置かれています。
この点も、本作が三角関係を単純な「恋の勝敗」として処理していない理由の一つです。
五十嵐翼は小雪をめぐる三角関係の相手?
五十嵐翼は小雪の元彼ですが、小雪・湊・五十嵐を桃香と同じ意味での三角関係と見る必要はありません。
集英社の第10巻紹介では、五十嵐が小雪の「中学時代の元カレ」であることが明らかにされています。
また、五十嵐そのものは第5巻の段階ですでに小雪と再会しています。
桃香との違いは、「現在進行形で湊との交際を望む人物」なのか、「小雪の過去を理解するうえで大きな意味を持つ人物」なのかという点です。
桃香は湊への好意を示し、実際に交際するため、小雪・湊の現在の恋愛関係へ直接関わります。
一方の五十嵐は、小雪が現在なぜ人間関係に慎重なのか、その背景を読み解くうえで重要な存在です。
そのため筆者は、五十嵐を「湊と小雪を奪い合う第二の恋敵」と見るより、小雪が過去の経験をどう受け止め直すかを示す人物と捉えるほうが、物語の役割としては自然だと考えています。
これは公式設定ではなく、原作の展開を踏まえた筆者の解釈です。
『氷の城壁』の最終カップルは誰?原作結末をネタバレ
原作完結まで含めると、最終的な主要カップルは氷川小雪と雨宮湊、安曇美姫と日野陽太です。
『氷の城壁』は単行本全14巻で完結しています。
最終14巻には第112話から第116話と最終話「解氷」が収録され、さらに「付き合った後の2人」を扱う読者リクエスト企画として、美姫&陽太、小雪&湊のエピソードも収録されています。
少年ジャンプ+でも最終回は第117話「解氷」として掲載されています。
小雪と湊は最後に付き合う
小雪と湊は、最終的に恋人同士になります。
第14巻では、小雪が湊と自宅で誕生日を過ごした後、一人になる寂しさから湊を引き留め、自分の中に抱えてきた思いを言葉にします。
集英社の公式あらすじにも、小雪がこれまで秘めていた思いを湊へ明かすことが記されています。
小雪と湊の関係だけを一本の流れにすると、次のように整理できます。
出会う → 友人になる → 湊が小雪を意識する → 小雪も湊を意識する → 桃香が現れる → すれ違う → 湊と桃香が交際する → 湊と桃香が別れる → 小雪と湊が再び近づく → 小雪が思いを伝える → 恋人になる
ここで重要なのは、「桃香と別れたから自動的に小雪が選ばれた」という構造ではないことです。
小雪自身が最後に言葉を選び、自分から関係を動かしています。
筆者は、この点が小雪の物語にとって非常に大きいと考えます。
序盤の小雪は、人との間に距離を置くことで自分を守っていました。その彼女が最終盤では「自分が何を望んでいるか」を相手へ伝える側になる。
三角関係の決着は、単なるカップル成立である以上に、小雪自身の変化を示す場面になっています。
美姫と陽太も最終的に恋人になる
もう一組の主要カップルが、安曇美姫と日野陽太です。
二人は典型的な三角関係ではなく、長く友人として過ごしてきた関係の中で、陽太の恋心が表に出ることで関係性が変わっていきます。
第8巻では、美姫が「陽太が自分を好きかもしれない」と知って悩み、思いを伝えようと決めた陽太に対して答えを出す流れが描かれています。
最終14巻には、美姫と陽太についても「付き合った後の2人」を扱うおまけが収録されているため、二人が最終的に交際していることを確認できます。
小雪と湊が長いすれ違いを経て自分たちの感情を確かめていくのに対し、美姫と陽太は「友達だった相手から恋心を告げられたあと、関係をどう捉え直すか」が大きな軸になっています。
同じ作品の中でも、恋愛関係が成立する過程を一種類に限定していないところが『氷の城壁』の面白さです。

アニメ第1期はどこまで?第2期で三角関係は本格化する?
2026年9月18日現在、TVアニメ『氷の城壁』は第1期の放送を終え、第2期の放送開始を控えています。
アニメ公式サイトによると、第2期は2026年10月1日から毎週木曜23時56分、TBS系28局で全国同時放送予定です。放送時間は変更となる可能性があるため、視聴時は公式の最新情報も確認してください。
第1期終盤の第14話「爆弾」では、体育祭後、陽太が美姫への恋心に決着をつけようと告白を決意します。
一方、美姫も陽太が自分を好きなのではないかと悩んでおり、さらに小雪へ桃香が話しかける場面が置かれています。TBSアニメの公式WEB予告でも、この流れが紹介されています。
原作では第7巻に第58話から第66話、第8巻に第67話「理解」から第74話までが収録されています。第8巻には第68話「爆弾」も含まれるため、アニメ第1期は、小雪・湊・桃香の三角関係が本格的に動き始める地点へ到達した構成と見ることができます。
つまり、アニメだけを見ている方にとって第2期の大きな焦点の一つは、小雪と湊の間へ桃香がどのように入り、三人の関係がどう変わっていくのかという点です。
原作の展開を踏まえると、ここから先は「誰が誰を好きなのか」だけでなく、三人がそれぞれ自分の感情をどう言葉や行動に変えるのかが重要になります。
なぜ『氷の城壁』の三角関係は複雑に見える?筆者の考察
ここからは、原作の展開を踏まえた筆者個人の考察です。
『氷の城壁』の三角関係が複雑に見える最大の理由は、小雪・湊・桃香の誰か一人が極端な悪役になっていないことだと考えます。
桃香は湊を好きになり、思いを示し、実際に交際します。
小雪は湊を好きでありながら、すぐに行動へ移れません。
湊も小雪へ気持ちを抱きながら、自分自身の感情や周囲との関係を常に正確に整理できるわけではありません。
そのため読者は、「ライバルを排除すれば主人公の恋が成就する」という単純な図式では読めません。
むしろ三人それぞれの選択によって、関係が一段ずつ変わっていきます。
筆者が特に重要だと感じるのは、第10巻で湊と桃香の交際が成立している点です。
小雪と湊が互いを意識していたという事実だけを重視するなら、桃香との交際は遠回りにも見えます。しかし、人間関係は本人たちの心の中だけで成立するものではありません。
「伝えなかった気持ち」と「実際に相手へ示された気持ち」には、物語の中で異なる重さがあります。
桃香が行動することによって、小雪は自分の気持ちを曖昧なまま保つことが難しくなります。
その意味で筆者は、桃香を「小雪から湊を奪う人物」というより、小雪が自分自身の気持ちを選び取る必要性を可視化する人物と読んでいます。
また、五十嵐翼の存在も同じ軸で考えると分かりやすくなります。
五十嵐は小雪の過去に関わる人物であり、桃香は現在の恋愛を動かす人物です。そして湊は、小雪がこれから新しい関係を築けるかどうかに関わる人物でもあります。
これは公式が定義した役割ではありませんが、三者を「過去・現在・これから」という時間の違いから見ると、小雪の変化を整理しやすくなります。
本作の三角関係で最も大切なのは、誰が恋に「勝ったか」ではないと筆者は考えています。
小雪が最後に湊へ思いを伝えることができたのは、他人から好かれることを受け入れただけではなく、自分自身が誰かを求める気持ちも認められるようになったからでしょう。
原作最終話の題名が「解氷」であることも印象的です。少年ジャンプ+では第117話「解氷」として掲載され、単行本第14巻でも最終話「解氷」と収録されています。
「壁を壊す」ではなく、凍っていたものが少しずつ解けていく。
筆者には、この言葉が小雪の変化とよく重なって見えます。
ただし、三角関係そのものを知りたい読者にとって最も重要な事実は明快です。
三角関係の中心は小雪・湊・桃香。湊と桃香は途中で交際するものの別れ、最終的には小雪と湊が恋人になる。
この一本を押さえておけば、複雑に見える原作中盤以降もかなり整理しやすくなります。
まとめ|『氷の城壁』の三角関係は小雪・湊・桃香、最後は小雪と湊
『氷の城壁』で最も明確な三角関係を作るのは、氷川小雪・雨宮湊・栗木桃香の3人です。
第5巻前後から湊が小雪への気持ちを意識し、第7巻では小雪も湊を意識するようになります。そこへ湊を好きな桃香が加わり、第8〜9巻で三角関係が本格化します。
原作では湊と桃香が実際に交際しますが、第12巻までには別れています。その後、小雪と湊は改めて関係を築き、最終14巻で恋人になります。
五十嵐翼は小雪の元彼ですが、桃香と同じ現在進行形の恋敵というより、小雪の過去を理解するために重要な人物と捉えると関係を整理しやすいでしょう。
そして、もう一組の主要人物である美姫と陽太も最終的には恋人になります。
2026年9月18日現在、アニメ第2期は10月1日から放送予定です。第1期が三角関係の入口に当たる地点まで描いたため、これからアニメで小雪・湊・桃香の関係がどう変わるのかにも注目したいところです。
原作を最後まで読むと、この三角関係は「どちらの女性が湊を手に入れるか」という競争よりも、登場人物が自分の気持ちを理解し、それを相手へ伝えるまでの過程として描かれていることが分かります。
その積み重ねがあるからこそ、小雪と湊の最終的な関係にも納得できるだけの時間が与えられているのだと、筆者は考えます。
よくある質問
『氷の城壁』で三角関係になるのは誰ですか?
氷川小雪・雨宮湊・栗木桃香の3人です。
集英社の第9巻紹介でも、この3人が三角関係として明確に扱われています。
湊と桃香は付き合うのですか?
はい。原作では湊と桃香が一時的に交際します。
第10巻の公式紹介で桃香と付き合った湊について記され、第12巻では桃香と別れた後の湊が描かれています。
『氷の城壁』の最終カップルは誰ですか?
最終的な主要カップルは、氷川小雪と雨宮湊、安曇美姫と日野陽太です。
最終14巻には、本編完結後に「付き合った後の2人」を描く小雪&湊、美姫&陽太のおまけも収録されています。
篠原千鶴(しのはらちづる)/アニメ愛好家・フリーランス校正者

