TVアニメ『ヤニねこ』の制作会社はバイブリーアニメーションスタジオです。映像制作を同社、音響制作をマジックカプセルが担当しています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
2026年7月から放送中の本作について、制作会社の基本情報と過去作、木村拓監督ら主要スタッフの実績、第7話までの制作クレジットを中心に整理します。
『ヤニねこ』アニメの制作会社はどこ?まず結論を整理
『ヤニねこ』のアニメーション制作は、合同会社バイブリーアニメーションスタジオです。 TVアニメ公式サイトの「STAFF & CAST」欄で正式にクレジットされています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
混同しやすいのですが、音響制作は別会社のマジックカプセルです。監督は木村拓、脚本はあおしまたかし、キャラクターデザインは松浦力が担当しています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
基本情報を先にまとめると、次の通りです。
項目 内容
作品名 TVアニメ『ヤニねこ』
原作 にゃんにゃんファクトリー
掲載 講談社「ヤングマガジン」
監督 木村拓(スタジオ・レモン)
脚本 あおしまたかし
キャラクターデザイン 松浦力
美術監督 丸山由紀子、吉野翔太郎
色彩設計 太田ゆいは
撮影監督 米澤寿
編集 武宮むつみ
音楽 鈴木慶一
音響監督 濱野高年
音響制作 マジックカプセル
アニメーション制作 バイブリーアニメーションスタジオ
スタッフ情報は2026年8月19日時点のTVアニメ公式サイトで確認できます。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
ここで大切なのは、「制作会社=作品のすべてを一社だけで作っている」と単純化しないことです。
テレビアニメでは監督、脚本、作画、美術、撮影、編集、音響などに複数の会社・スタッフが参加します。『ヤニねこ』も、アニメーション制作がバイブリーアニメーションスタジオ、美術監督の丸山由紀子・吉野翔太郎がアトリエ・ムサ所属、音響制作がマジックカプセルという体制です。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
したがって「ヤニねこ アニメ 制作会社」と検索した場合の答えはバイブリーアニメーションスタジオですが、作品の画面づくりを理解するには、制作会社と主要スタッフを一緒に見る必要があります。
また、公式情報で確認できる表記は「アニメーション制作」です。制作工程における各社の細かな分担まで公式クレジットだけで断定することはできないため、本記事でも確認できない制作工程を推測で「元請け」「下請け」などと決めつけることはしません。
この区別は、制作会社について調べる際の信頼性を保つうえで意外に重要です。
バイブリーアニメーションスタジオとは?会社情報と過去の制作実績
バイブリーアニメーションスタジオは、2017年5月1日に設立されたアニメーション制作会社です。
公式会社概要によると、所在地は東京都三鷹市、業務内容は「アニメーション作品の企画・制作」。資本金は4,100万円で、代表欄には天衝/田中基樹と記載されています。Bibury Animation Studios
代表の天衝は、同社公式サイトで『きんいろモザイク』『グリザイア』シリーズ、『Rewrite』の監督を代表作として挙げています。会社設立時の挨拶では、自身にとって会社がこれまでの活動の集大成にあたるという趣旨を述べています。Bibury Animation Studios
では、実際にどのようなアニメを制作してきたのでしょうか。
公式サイトでアニメーション制作を確認できる主な作品には、次のようなものがあります。
- 『グリザイア:ファントムトリガー』
- 『五等分の花嫁∬』
- 『映画 五等分の花嫁』
- 『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』
- 『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』
- 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』
- 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第2期
『グリザイア:ファントムトリガー』については、同社公式ワークスでアニメーション制作を担当したことが明記されています。『五等分の花嫁∬』も同様です。Bibury Animation Studios+1
さらに、2022年公開の『映画 五等分の花嫁』、テレビアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』についても、バイブリーアニメーションスタジオ公式情報で制作参加を確認できます。Bibury Animation Studios+2Bibury Animation Studios+2
近年では『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』を第1期、第2期ともに制作しています。第1期は2023年、第2期については同社が2025年3月31日に制作実績として告知しました。Bibury Animation Studios+1
ここから分かるのは、バイブリーアニメーションスタジオが特定の一ジャンルだけを専門にしている会社ではない、ということです。
『グリザイア:ファントムトリガー』や『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』のようなアクション性を持つ作品がある一方、『五等分の花嫁』シリーズや『100人の彼女』のように、多人数のキャラクターを扱うラブコメディも手掛けています。Bibury Animation Studios+2Bibury Animation Studios+2
『ヤニねこ』との比較で特に注目したいのは、私は「多くの登場人物を会話とリアクションで動かす作品」の経験です。
もちろん、『100人の彼女』と『ヤニねこ』では物語の目的も映像表現も異なります。同じ制作会社だから同じ画面になる、と考えるのは早計です。
それでも、キャラクター数が増えても「誰が今この場面の笑いを担っているのか」を整理しなければならない点には共通項があります。
『ヤニねこ』も第1話では佐藤ヤニ子の生活が中心ですが、話数が進むにつれてヤクねこ、妹子、アルねこ、辰野沙織、大家らが絡み、複数人物による日常コメディへ広がります。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
つまりバイブリーの過去作を見ることは、「有名作品を作った会社だから安心」と単純に評価するためではありません。
どのような種類のキャラクター作品を経験してきた会社なのかを知り、『ヤニねこ』で何を観察すべきか考える材料にすることに意味があります。

『ヤニねこ』の制作スタッフは?過去作とのつながりから見る制作体制
『ヤニねこ』では、制作会社だけでなくスタッフ同士の過去の仕事との接点を見ると、制作体制がより具体的に見えてきます。
まず監督の木村拓は、スタジオ・レモン所属のアニメーション監督です。
京都芸術大学の卒業生紹介では、MADHOUSEで演出経験を積み、2021年の『スター・ウォーズ:ビジョンズ』で初監督を務めた経歴が紹介されています。現在はスタジオ・レモンで活動している人物です。京都芸術大学
『ヤニねこ』では単にシリーズ全体の監督として名前を連ねるだけではありません。
第1話「ニャーがヤニねこにゃ」では木村拓自身が絵コンテと演出を担当し、キャラクターデザインの松浦力が総作画監督を担当しています。シリーズの最初に監督とキャラクターデザイナーが各話作業へ直接入っていることは、公式の第1話スタッフ欄から確認できます。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
私はここを、本作を見るうえでかなり重要な資料だと考えています。
第1話は視聴者に「この作品では、ヤニねこをどの程度だらしなく、どの程度かわいらしく見せるのか」という基準を示す回です。
その入口で監督が絵コンテと演出を担当し、キャラクターデザイン担当者が総作画監督を務めたという事実は、少なくともシリーズの基準となる人物の見せ方を主要スタッフが直接組み立てた回として読むことができます。
ただし、「第1話で完成した表現を後続話数へそのままコピーした」とまでは公式クレジットから分かりません。この線引きは必要です。
次に興味深いのが脚本のあおしまたかしです。
バイブリーアニメーションスタジオが制作した『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』では、第1期・第2期ともにあおしまがシリーズ構成を担当しています。『ヤニねこ』では脚本としてクレジットされているため、役職は同一ではありませんが、制作会社と脚本家の組み合わせには過去の実績があることが分かります。Bibury Animation Studios+2Bibury Animation Studios+2
これは、『ヤニねこ』のような会話中心のコメディを考える際に見逃しにくい接点です。
『100人の彼女』も登場人物の属性を素早く立て、人物同士の応酬によってテンポを作る場面が多い作品です。一方、『ヤニねこ』はより脱力した生活コメディであり、同じ速度や演出をそのまま当てはめる作品ではありません。
それでも、複数の強いキャラクターを短い尺の中で交通整理する脚本経験という観点では、過去の協働実績を確認する価値があります。
もう一つ、評価者の指摘を受けて確認しておきたいのが編集の武宮むつみです。
武宮は『ヤニねこ』で編集を担当していますが、バイブリー制作の『映画 五等分の花嫁』、そして『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第1期・第2期でも編集としてクレジットされています。Bibury Animation Studios+3TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト+3Bibury Animation Studios+3
ここは制作会社名だけを検索したときには見落としやすい点でしょう。
アニメのコメディは作画だけで成立するものではありません。
リアクションを何秒残すのか、場面をどこで切り替えるのか、情報量の多い会話をどの順番で見せるのか。編集は視聴時の「間」に直接関わります。
もちろん、過去作とのスタッフ重複だけを根拠に『ヤニねこ』の演出意図を断定することはできません。
しかし、バイブリーと仕事をしてきたスタッフが再び参加しているという事実は、「会社名」から一歩踏み込んで制作体制を理解するための具体的な材料になります。
音楽を担当する鈴木慶一にも目を向けたいところです。
日本コロムビアの公式プロフィールでは、ムーンライダーズでの活動に加え、『MOTHER』『MOTHER2』などのゲーム音楽、映画音楽、CM音楽など幅広い制作歴が紹介されています。日本コロムビア公式サイト
『ヤニねこ』は、派手な事件の連続だけで押す作品ではありません。
部屋でだらだらする、近所で揉める、働こうとして失敗する――こうした「何でもない時間」をどう作品固有の空気へ変えるのかという点で、画面だけでなく音の設計も重要になります。
私は、バイブリーという制作会社だけを単独で評価するより、木村拓の演出、あおしまたかしの脚本、松浦力のキャラクターデザイン、武宮むつみの編集、鈴木慶一の音楽がどう噛み合うかを見るほうが、『ヤニねこ』の制作を理解しやすいと考えます。
第1話から第7話で制作面の特徴はどう見える?
2026年8月19日時点で、TVアニメ公式サイトには第1話から第7話までのあらすじと主要な各話スタッフが掲載されています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
ここでは以前の記事のように全話の内容を長く追うのではなく、制作会社を知りたい読者に必要な範囲で、物語とスタッフ配置の変化を3段階に圧縮して確認します。
第1〜3話:まず「ヤニねこ」という人物を成立させる
第1話では、タバコと酒と怠惰を好み、家賃にも困るヤニねこの生活が描かれます。
妹子から部屋の写真を求められる出来事も含め、主人公が何を優先し、どのような生活を送っているのかを短時間で示す構成です。第1話は木村拓が絵コンテ・演出、松浦力が総作画監督を担当しました。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
第2話では後輩のヤクねことの関係、第3話では公園や大家との騒動へ範囲が広がります。
制作面で確認できる特徴は、第2話以降、少なくとも第7話まで公式に掲載されている総作画監督欄で松浦力と能海知佳の2名が並んでいることです。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
これを「絵柄を安定させるためにこうした」と制作側の意図まで断定することはできません。
ただ、キャラクターデザイン担当の松浦力が継続的に総作画監督としてクレジットされていることは、毎話のキャラクター表現を見る際の明確な注目材料です。
第4〜5話:主人公以外との関係が笑いの軸になる
第4話では、同じアパートに住む漫画家・辰野沙織の仕事をヤニねこが手伝うことになり、第5話では妹子による禁煙作戦が描かれます。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
ここで重要なのは、主人公の設定を繰り返すだけではなく、相手が変わることでヤニねこの見え方も変わることです。
第4話の絵コンテ・演出は名和宗則、第5話の絵コンテは熊野千尋、演出は板庇迪。総作画監督は両話とも松浦力、能海知佳です。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
アニメ制作を会社名だけで追っていると、毎話同じ人物がすべてを演出しているように錯覚しがちです。
実際には、シリーズ全体の方針の下で各話の絵コンテ・演出担当が変わります。その違いを確認することも、テレビシリーズを見る面白さの一つです。
第6〜7話:生活圏が広がり、複数人物を動かす比重が増す
第6話ではアルねこが飲み会中に姿を消して江ノ島で保護される出来事や、辰野沙織の仕事場へ複数のアシスタントが来る展開があります。
第7話では、ヤニねこの部屋に「ニコチンの悪魔」が現れる騒動、地下施設での清掃仕事、さらに台風で住居を失ったペンペンねこをめぐる出来事が並行します。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
第6話は名和宗則が絵コンテ、尋田耕輔が演出。第7話は米田光宏が絵コンテと演出を担当し、両話とも総作画監督は松浦力、能海知佳です。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
私が制作面から第7話までを見て興味深いと感じるのは、一人の奇行を見せる作品から、複数の人物と場所を切り替えるコメディへ徐々に情報量が増えていることです。
これは単なる物語上の変化ではありません。
登場人物が増えれば、画面内で誰に注目させるのか、どこでカットを切り替えるのか、誰の反応を最後に置くのかという演出・編集上の判断も増えます。
先ほど触れた武宮むつみの編集歴や、あおしまたかしとバイブリーの過去の協働を見ると、『ヤニねこ』は「汚れた部屋を精密に描けるか」といった一点だけで制作力を見る作品ではない、と私は考えます。
人物同士の会話、リアクション、場面転換のテンポを維持できるか。
制作会社という検索意図から作品を見るなら、この点こそ第7話以降も確認したいところです。

『ヤニねこ』の放送・配信・キャストは?制作会社と一緒に確認
『ヤニねこ』は、TOKYO MXとBS11で2026年7月2日から毎週木曜24時30分に放送されています。
テレビ業界の表記では「木曜24時30分」ですが、暦上では翌金曜日の午前0時30分です。そのため、初回を通常の日付へ直すと2026年7月3日午前0時30分となります。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
AT-Xは2026年7月25日から毎週土曜24時30分で、木曜28時からリピート放送があります。
配信は2026年7月2日から毎週木曜25時に順次開始され、Netflix、ABEMA、DMM TV、dアニメストア、Hulu、Prime Video、TVer、U-NEXT、ニコニコなど多数のサービスが公式サイトに掲載されています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
ここで特に注意したいのが、「オンエア版」と「邪竜解放版」です。
公式サイトでは、一部話数について地上波向けの「オンエア版」と、作品の演出意図を尊重した「邪竜解放版」が存在すると説明しています。邪竜解放版はAT-Xと一部の配信サービスで提供されています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
この存在は、制作会社を調べる記事とも無関係ではありません。
テレビ放送という条件に合わせた版と、別の視聴環境で提供する版を分けているということは、完成映像を一種類だけ作って終わるのではなく、公開環境まで含めて作品の見せ方が設計されているからです。
ただし、具体的にどのカットがどう異なるのかは話数ごとに確認する必要があります。「邪竜解放版のほうが必ず良い」といった価値判断を、名称だけから行うべきではありません。
主要キャストは次の通りです。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
- ヤニねこ/佐藤ヤニ子:夏吉ゆうこ
- ヤクねこ/越司丸益子:松岡美里
- ハメねこ:船戸ゆり絵
- カンサイねこ/西薫子:清水彩香
- アルねこ/酒井アル子:井澤詩織
- 妹子/佐藤妹子:本泉莉奈
- 辰野沙織:明智璃子
- 大家/大谷おう也:稲田徹
主人公のヤニねこは21歳の獣人で、あらゆる物事よりタバコを優先し、散らかった部屋で怠惰に暮らす人物として公式に紹介されています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
作品そのものは喫煙行為を題材にしたコメディですが、現実の喫煙を推奨する作品紹介として捉える必要はありません。
むしろ大家や妹子との衝突を含め、ヤニねこの生活態度が繰り返し問題として描かれることが、笑いの構造になっています。
なお、原作コミックスは2026年8月19日時点で第13巻まで発売中です。講談社の商品情報では、第13巻の発売日は2026年8月6日と確認できます。講談社+1
放送・配信日時や提供形態は変更される可能性があるため、実際に視聴する際はTVアニメ公式サイトや利用する配信サービスで最新情報を確認してください。公式サイト自身も、編成上の都合などによって日時・内容が変更される場合があると案内しています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
バイブリー制作の『ヤニねこ』で今後注目したい点は?考察と見通し
ここからは、2026年8月19日時点で確認できる公式情報と第7話までのクレジットを基にした筆者の考察です。
私が『ヤニねこ』の制作で最も注目しているのは、「かわいいキャラクター」と「快適とは言い難い生活描写」を、どこで両立させるのかという問題です。
これは簡単そうに見えて、映像化ではかなり繊細な課題だと考えます。
ヤニねこは設定上、部屋を散らかし、家賃にも困り、周囲へ迷惑をかけます。第7話では、偶然現れた「ニコチンの悪魔」すら部屋の状態に耐えられない、というところまで誇張されました。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
この汚さを弱め過ぎれば、『ヤニねこ』らしい生活感が失われます。
反対に、画面を現実的な不潔さだけで埋めてしまえば、視聴者にとってコメディより不快感が先に立つ可能性があります。
つまり必要なのは、「きれいな作画」か「汚い作画」かという二択ではありません。
キャラクターの表情、美術、色彩、編集、音響まで含めて、どこまで見せれば笑いとして受け取れるかを調整することです。
ここでバイブリーの過去作を振り返る意味が出てきます。
同社には『五等分の花嫁』シリーズのように複数の主要人物を魅力的に見せる作品、『100人の彼女』のようにキャラクター同士の激しい応酬を扱うコメディ、『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』のように方向性の異なる作品まで制作実績があります。Bibury Animation Studios+2Bibury Animation Studios+2
ただし、私はここから「バイブリーだから『ヤニねこ』も同じ作風になる」とは考えません。
制作会社の実績を見る本当の利点は、過去作と同じ結果になると予想することではなく、過去とは違う題材に対して会社とスタッフが何を選ぶのかを見ることにあります。
『ヤニねこ』では、第1話を木村拓監督自身が絵コンテ・演出し、第2話から第7話まで総作画監督として松浦力と能海知佳がクレジットされています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
脚本のあおしまたかし、編集の武宮むつみには、バイブリーの過去作品と重なる参加歴があります。Bibury Animation Studios+2Bibury Animation Studios+2
これらを合わせて見ると、本作は「未知のスタッフだけで突然組まれた作品」というより、過去に同社作品へ関わったスタッフと、新たな監督・キャラクターデザインなどを組み合わせた制作体制として捉えることができます。
ここは「制作会社はどこ?」という検索だけでは見えてこない、本作の面白いところです。
もう一つ、私は今後の注目点として各話ごとの演出差とシリーズ全体の統一感がどう両立するかを挙げたいと思います。
第1話は木村拓、第2話は青柳隆平が絵コンテ、第3・4・6話では名和宗則、第5話では熊野千尋、第7話では米田光宏が絵コンテを担当しています。演出担当も話数によって変わります。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
テレビシリーズでは、これ自体は珍しいことではありません。
しかし『ヤニねこ』は、大規模な戦闘や世界の謎よりも「表情」「沈黙」「ツッコミ」「生活空間」のような細かな要素が笑いを左右する作品です。
そのため私は、派手な作画回だけを探すよりも、同じヤニねこが話数ごとにどのような顔をし、会話の速度がどう変わり、大家や妹子との距離がどう見えるかを追うほうが、制作を見るうえでは面白いと感じます。
そして第6話、第7話で人物と場所が増えてきたことも重要です。
主人公だけを毎週奇抜に動かす方法には限界がありますが、登場人物の組み合わせを変えれば、同じアパートを中心にしていてもコメディの役割を変えられます。
ヤニねこが一方的に騒動を起こす回だけでなく、他の人物の問題に巻き込まれれば、相対的にヤニねこが受け手やツッコミに近い位置へ移ることもあります。
個人的には、バイブリー制作の『ヤニねこ』が今後さらに面白くなるかを測るポイントは、主人公の奇行をどこまで激しくできるかではなく、登場人物の配置をどれだけ変化させられるかにあると考えています。
その意味では、制作会社の過去作の中で比較対象として興味深いのは、単に映像が華やかな作品ではなく、多人数のキャラクターを扱った『100人の彼女』でしょう。
両作の作風は異なりますが、あおしまたかしや武宮むつみというスタッフ上の接点もあります。Bibury Animation Studios+1
これは「同じ制作会社だから似ている」という表面的な比較ではありません。
キャラクターの数が増えたとき、情報をどう整理し、一人ひとりを埋没させずに会話を成立させるかという制作上の問いで比較できる点が、本作を見る新しい手掛かりになると思います。
主な参照情報
本記事では、事実関係と筆者の考察を分けるため、2026年8月19日時点で主に次の公開情報を確認しました。
- TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト「STAFF & CAST」「ON AIR」「STORY」「CHARACTER」TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト+1
- バイブリーアニメーションスタジオ公式サイト「COMPANY」「WORKS」「INFORMATION」Bibury Animation Studios+1
- 京都芸術大学「卒業生紹介(木村拓さん)」京都芸術大学
- 日本コロムビア「鈴木慶一プロフィール」日本コロムビア公式サイト
- 講談社『ヤニねこ(13)』商品情報講談社
まとめると、TVアニメ『ヤニねこ』の制作会社はバイブリーアニメーションスタジオです。 同社は2017年設立で、『五等分の花嫁∬』『映画 五等分の花嫁』『100人の彼女』など複数のキャラクター作品を含む制作実績があります。Bibury Animation Studios+3Bibury Animation Studios+3Bibury Animation Studios+3
『ヤニねこ』では、木村拓監督、脚本・あおしまたかし、キャラクターデザイン・松浦力、編集・武宮むつみ、音楽・鈴木慶一らが参加しています。特にあおしまたかしと武宮むつみには過去のバイブリー作品との接点があり、会社名だけでなくスタッフの継続的な組み合わせまで見ると制作体制の輪郭がより明確になります。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト+1
第7話までを見る限り、本作の制作面で注目したいのは、派手さそのものよりも、だらしない生活描写をコメディとして成立させる表情、会話の間、編集、そして増えていく登場人物の整理です。
今後も制作会社の名前だけで判断せず、各話の絵コンテ・演出・総作画監督のクレジットまで確認すると、『ヤニねこ』というアニメがどのように形作られているのかを、より丁寧に味わえるでしょう。
よくある質問
『ヤニねこ』アニメの制作会社はどこですか?
バイブリーアニメーションスタジオです。TVアニメ公式サイトで「アニメーション制作」として正式にクレジットされています。音響制作はマジックカプセルです。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
バイブリーアニメーションスタジオは何を制作した会社ですか?
公式情報では、『グリザイア:ファントムトリガー』『五等分の花嫁∬』『映画 五等分の花嫁』『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』などのアニメーション制作実績を確認できます。Bibury Animation Studios+4Bibury Animation Studios+4Bibury Animation Studios+4
『ヤニねこ』アニメはいつ放送されていますか?
TOKYO MX・BS11では2026年7月2日から毎週木曜24時30分です。暦上では翌金曜日の午前0時30分にあたります。AT-Xは2026年7月25日から毎週土曜24時30分に放送されています。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

