『らんま1/2』の原作漫画は全38巻で完結。一方、B6判に再編集した全20巻版もあり、紙の各巻定価を全巻分合計すると、どちらも20,900円です。
SSC完全復刻BOXは29,700円、電子版の新装版38巻は通常表示価格583円を38冊分として計算すると22,154円。大切なのは、「全巻セット」という言葉だけで比較せず、版・媒体・価格の意味をそろえることです。
まず、価格の意味を混同しないように整理しておきます。
| 版・商品 | 巻数 | 価格の考え方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 『らんま1/2〔新装版〕』紙版 | 全38巻 | 小学館掲載の各巻定価550円を38冊分合計 | 20,900円 |
| 少年サンデーコミックススペシャル版 | 全20巻 | 各巻定価1,045円を20冊分合計 | 20,900円 |
| SSC完全復刻BOX | 全38巻 | BOX商品の公式価格 | 29,700円 |
| 『らんま1/2〔新装版〕』電子版 | 全38巻 | 通常表示価格583円を38冊分合計した参考額 | 22,154円 |
20,900円は、新装版38巻について「公式の全巻セット商品が20,900円」という意味ではありません。各巻に掲載されている定価を38冊分足した金額です。
同様に、20巻版も公式サイトでは「全20巻・各1,045円」と案内されており、20,900円はその単巻定価を20冊分合計した数字です。TVアニメ『らんま1/2』公式サイトでも全20巻が「好評発売中」と掲載されています。
らんま1/2原作漫画は何巻まで?38巻と20巻がある理由
『らんま1/2』の原作漫画は、全38巻で完結しています。
小学館の『らんま1/2〔新装版〕』書籍一覧には1巻から38巻までが掲載されており、第38巻は2003年10月18日発売、定価550円(税込)と確認できます。小学館eコミックストアでも、同シリーズは「全38巻完結」と明記されています。
それでは、なぜ「全20巻」も存在するのでしょうか。
現在TVアニメ公式サイトで原作書籍として案内されているのは、少年サンデーコミックススペシャルの全20巻版です。各巻定価は1,045円(税込)とされています。
この20巻版は、原作が20巻で途中終了したものではありません。小学館は同版について、「B6版大型判型」で再刊したシリーズとして案内しています。
たとえば第2巻はB6判344ページで、2016年7月15日に発売されています。第18巻もB6判344ページで、2017年11月17日発売です。
つまり、読者がまず区別すべきなのは、物語の長さではなく「どの編集形態で刊行された版なのか」という点です。
38巻と20巻という数字だけを並べると、20巻版のほうが内容まで短いように見えます。しかし実際には、一冊あたりにまとめる分量や判型が異なるため、冊数だけでは内容量や価格を判断できません。
校正者として書籍を見るとき、私は「巻数」よりも「判型・ページ数・編集単位」を先に確認します。
同じ作品でも、一冊を薄く区切るか、より多くの話数をまとめて大判で構成するかによって、本棚での姿だけでなく、ページをめくるリズムまで変わるからです。
新装版38巻・20巻版・SSC完全復刻BOXの系譜
ここでもう一つ、混同しやすい名称を整理しておきましょう。
『らんま1/2』には、新装版38巻、B6判の全20巻版、SSC完全復刻BOXの38巻があります。
新装版38巻は、2002年4月から2003年10月にかけて刊行されたシリーズです。小学館の書籍一覧では現在も全38冊の情報を確認できます。
B6判の全20巻版は、2016年以降に刊行された少年サンデーコミックススペシャル版です。現在のTVアニメ公式サイトで原作書籍として案内されているのもこちらです。
一方、SSC完全復刻BOXは、連載当時に刊行されたSSCコミックス全38巻のデザインを復刻した商品です。
小学館は、復刻コミックス38巻、収納BOX2箱、複製原画2枚セット入り特製コレクションホルダーを内容として案内しています。公式価格は29,700円(税込)です。
「38巻」と書かれているからといって、新装版38巻と復刻BOXの38巻は同じ商品ではありません。
中古や通販で探す際には、巻数だけでなく「新装版」「SSC復刻」などの表記まで確認することが重要です。
らんま1/2の全巻はいくら?紙・BOX・電子を同じ条件で比べる
価格を比べる際に最も注意したいのは、「セット価格」と「単巻価格の合計」を混同しないことです。
まず新装版38巻は、小学館の書籍ページで各巻550円(税込)と掲載されています。
したがって、掲載定価を38冊分単純に合計すると、
550円×38巻=20,900円(税込)
となります。
ただし、これはあくまで各巻に掲載された定価の合計です。
「新品38巻セットが現在20,900円で必ず買える」という意味ではありません。紙の単行本は刊行から年月がたっているため、実際に新品38冊を一度にそろえられるかどうかは販売店の在庫に左右されます。
次に全20巻版です。
TVアニメ公式サイトでは、少年サンデーコミックススペシャル版を全20巻、各1,045円(税込)として案内しています。
そのため、
1,045円×20巻=20,900円(税込)
です。
ここが『らんま1/2』の全巻価格を調べる際に最も興味深いところでしょう。
38冊の新装版と20冊のB6判版は、公式に掲載された各巻定価を全巻分合計すると、ともに20,900円になります。
冊数だけを見れば20巻版は新装版のおよそ半分ですが、一冊あたりの定価は1,045円。新装版の550円より高いため、完結までそろえた総額は同じになります。

一方、SSC完全復刻BOXは29,700円(税込)です。
これは単巻価格を足した参考額ではなく、38巻と収納BOX、特典をまとめたBOX商品そのものの公式価格です。
20巻版の単巻定価合計20,900円との差は、
29,700円-20,900円=8,800円
となります。
ただし、この8,800円を単純に「同じ漫画なのに高い」と解釈するのは適切ではありません。
復刻BOXには38冊のコミックスだけでなく、2箱の収納BOX、高橋留美子さんの新規描き下ろしを含む複製原画2点、特製コレクションホルダーが含まれます。BOXの背面は絵柄がつながる仕様とされています。
つまり、20巻版は読むための再編集版、SSC完全復刻BOXは読むことに加えて当時の装丁や所有感まで楽しむ商品という性格の違いがあります。
私は、この8,800円については「本編を読むための追加料金」ではなく、「復刻仕様と付属品にどこまで価値を感じるか」で考えるほうが実態に合うと感じます。
新品の全巻セットは現在買える?実売状況から分かること
公式定価だけでなく、「今、本当に全巻まとめて買えるのか」も気になるところです。
2026年10月3日時点で確認したところ、八文字屋OnlineStoreでは、B6判の『らんま1/2』全20巻セットが新品・20,900円・在庫ありとして掲載されています。店舗独自の収納用コレクションBOXが付く商品として案内されていました。
同店ではSSC完全復刻BOXについても、新品・29,700円・在庫ありとの掲載を確認できます。
また、楽天ブックスでもSSC完全復刻BOXについて「在庫あり」と表示されていることが確認できました。
このことから、少なくとも確認時点では、全20巻版とSSC完全復刻BOXは新品の全巻商品として実際に流通している例があると分かります。
ただし、在庫や販売価格、送料、独自特典は変動します。
この記事で確認した在庫表示も将来を保証するものではありません。購入する際は、その時点の販売店情報を必ず確認してください。
一方、新装版38巻については事情が少し異なります。
小学館の公式ページには1~38巻の書誌情報が残っていますが、現在の購入導線は電子書籍が中心になっている巻もあります。したがって、紙の新装版38巻を新品でそろえたい場合には、38冊が実際に調達可能かを販売店ごとに確認する必要があります。
この違いは、価格比較では見落としやすい部分です。
定価だけなら新装版38巻と20巻版は同じ20,900円ですが、「現在、新品をまとめて買えるか」という入手性まで含めると、同じ条件とは限りません。
電子版と中古は安い?22,154円は「通常表示価格の合計」
紙にこだわらない場合には、電子版も選択肢になります。
小学館eコミックストアでは、『らんま1/2〔新装版〕』を全38巻完結として掲載しており、確認できる巻の通常表示価格は583円(税込)です。
583円を38冊分単純に掛けると、
583円×38巻=22,154円(税込)
です。
ただし、この22,154円も「固定された全巻セット価格」ではありません。
通常表示されている単巻価格を38冊分合計した参考額です。
電子書籍では、期間限定無料、まとめ買い施策、クーポン、ポイント還元などが実施されることがあります。実際、小学館eコミックストアの一部巻には期間限定無料の表示が確認できる時期もあります。
したがって電子版では、定価の積み上げだけでなく、購入する日の実支払額を見る必要があります。
中古については、さらに価格が動きます。
確認時点では、ネットオフに『らんま1/2〔新装版〕』全38巻の中古セットが掲載され、通常価格7,998円(税込)と表示されていました。ただし、同ページでは「入荷メール&予約」の案内もあり、常に即購入できるとは限りません。
中古価格は新品より大幅に下がることがありますが、状態も商品ごとに異なります。
- 38冊が本当にすべてそろっているか
- 新装版か旧SSC版か
- カバーに欠品がないか
- 日焼け、シミ、折れ、書き込みがないか
- 送料を含めた総額はいくらか
- 「在庫あり」なのか「入荷待ち」なのか
「安い全巻セット」を探すときは、この6点を先に確認しておくと失敗を減らせます。
とりわけ『らんま1/2』では、38冊でも20冊でも「全巻」と表示できることが注意点です。
商品名に「らんま1/2 全巻」としか書かれていない場合、欲しかった版と一致しているとは限りません。

38巻版と20巻版は何が違う?選ぶ基準は価格以外にもある
紙の掲載定価合計が同じなら、「38巻版と20巻版のどちらを選ぶべきか」は価格だけでは決まりません。
私が確認したいのは、判型、ページ数、編集企画、入手性、所有したときの扱いやすさです。
全20巻版はB6判で、確認できる第2巻や第18巻は344ページです。小学館自身が「B6版大型判型」と説明しています。
新装版は38巻に分かれているため、一冊単位では20巻版より細かく区切られています。
ここは単なる冊数の差ではありません。
漫画では、巻を閉じる位置も読書体験の一区切りになります。20巻版では、一冊の中でより長く物語を追う構成になり、38巻版ではもう少し短い単位で本を持ち替えることになります。
どちらが読みやすいかは好みによりますが、「20冊だから単純に収納量が約半分」とは考えないほうがよいでしょう。
B6判は新書判より大きく、20巻版は一冊あたりのページ数も増えています。冊数が減る一方、一冊そのものの厚みと存在感は増します。
さらに、20巻版には再編集版ならではの企画があります。
小学館の第18巻の案内では、全巻特別おまけとして、作者インタビュー「らんまの素」とコラム「乱馬格闘家烈伝」が掲載されることが示されています。
私は校正者として本に触れる際、本文以外の編集要素もその版の価値だと考えています。
同じ物語を収め直すだけなら、判型変更は単なる器の変更です。しかし作者インタビューやコラムが加われば、その版には作品を読み返すための補助線が生まれます。
長年『らんま1/2』を知っている方にとっても、再編集版を選ぶ理由になり得る部分でしょう。
反対にSSC完全復刻BOXの価値は、編集企画よりも「当時の単行本の姿を復刻すること」にあります。
38冊という巻数、復刻デザイン、専用BOX、複製原画まで一体になっているため、読む道具というより、作品の刊行史そのものを手元に置く性格が強い商品です。
考察|らんま1/2全巻選びで見るべきなのは「安さ」より版の役割
『らんま1/2』の全巻を比較していて、筆者として最も重要だと感じるのは、同じ作品でも版ごとに役割が違うという点です。
新装版38巻と全20巻版は、単巻定価の合計だけを見れば同じ20,900円です。
それでも両者は同じ買い物ではありません。
20巻版はB6判に再編集され、特別企画も加えられています。少ない冊数でまとまり、新品の全巻セットとして現在流通している例も確認できます。
初めて紙で原作を最後までそろえる方にとっては、この「現在まとめて入手できること」は価格と同じくらい大きな利点だと私は考えます。
一方、新装版38巻には38冊という区切りそのものがあります。
2002年から2003年に刊行されたこの版で読んできた方にとっては、本棚に並ぶ背表紙や「何巻の話だったか」という記憶まで含めて作品体験になっているかもしれません。
そしてSSC完全復刻BOXは、さらに別の価値を持ちます。
29,700円という価格だけを20,900円と比較すると8,800円高く見えます。しかし、その差は物語の量を増やすものではなく、復刻された装丁、収納BOX、複製原画という「作品を所有する体験」を増やすものです。
私は、ここを分けて考えることが全巻選びでは大切だと思います。
読むことが第一なら、読みやすさや入手性を優先する。
紙の保管場所を減らしたいなら、電子版も候補にする。
昔の単行本の雰囲気まで含めて手元に残したいなら、復刻BOXを見る。
このように目的を一つ決めると、「どれが一番安いのか」という問いは、より実用的な「自分が必要な条件ではどれが合理的か」に変わります。
『らんま1/2』は、早乙女乱馬と天道あかねを中心に、格闘と恋愛、すれ違いとテンポのよい笑いを積み重ねていく長編作品です。
高橋留美子さんの漫画は、台詞だけでなく、コマの間や人物の反応が笑いを生む場面も多いため、大きめの判型で画面を追う楽しみがあります。
一方、長編を38冊保管する負担を考えれば、20冊にまとまっていることや電子化されていることにも明確な意味があります。
つまり、『らんま1/2』の全巻選びでは、単価より「完結までの総額」、総額より「その版を選ぶ目的」まで見ることが、納得のいく選択につながると考えています。
まとめ|らんま1/2は全38巻完結、20巻版も最後まで読める
『らんま1/2』の原作漫画は、新装版で全38巻完結です。
一方、B6判に再編集された少年サンデーコミックススペシャル版は全20巻で、現在のTVアニメ公式サイトでも原作書籍として案内されています。
小学館掲載の各巻定価を全巻分合計すると、新装版38巻は550円×38冊で20,900円、全20巻版は1,045円×20冊で20,900円です。
この20,900円は、いずれも単巻定価を全巻分足した金額であり、公式の共通セット価格という意味ではありません。
SSC完全復刻BOXは商品価格29,700円で、38巻に加えて収納BOX2箱と複製原画2枚セット入り特製コレクションホルダーが含まれます。
電子版の新装版38巻は、通常表示価格583円を38冊分として単純計算すると22,154円です。ただし、電子書籍の割引や中古相場、紙の在庫状況は変動します。
新品でまとめて読み始めたいのか、38巻構成にこだわるのか、復刻仕様を残したいのか。
その条件を先に決めてから価格を見ることが、『らんま1/2』の全巻選びでは最も分かりやすい方法です。
よくある質問
らんま1/2の原作漫画は何巻までありますか?
『らんま1/2〔新装版〕』は全38巻で完結しています。
小学館eコミックストアでも全38巻完結として掲載されています。B6判に再編集された全20巻版もあるため、「38巻」と「20巻」の両方が検索結果に出てきます。
らんま1/2の20巻版は全巻でいくらですか?
公式サイト掲載の定価は各1,045円(税込)です。
20冊分を単純計算すると20,900円(税込)になります。これは単巻定価を20冊分足した金額で、すべての販売店で共通する実売価格を意味するものではありません。
38巻版と20巻版はどちらが安いですか?
小学館掲載の紙の単巻定価を全巻分合計すると、新装版38巻は20,900円、B6判20巻版も20,900円です。
ただし、現在の新品在庫や送料、販売店独自特典は異なります。価格だけでなく、20巻版のB6判・特別企画や、新装版38巻の入手性まで含めて比較するのが安全です。
SSC完全復刻BOXはいくらですか?
公式価格は29,700円(税込)です。
SSC復刻コミックス全38巻、収納BOX2箱、複製原画2枚セット入り特製コレクションホルダーを含む商品として小学館が案内しています。
中古を含めるともっと安く買えますか?
中古では新品の定価合計より安い商品が見つかる可能性があります。
ただし価格と在庫は変動するため、版の種類、38冊または20冊がそろっているか、状態、送料まで含めて確認してください。
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)
