『転生したらスライムだった件』は、小説23巻で本編完結済みですが、漫画・アニメを含むシリーズ展開は2026年9月現在も続いています。
結論から言えば、「転スラが全部終わった」のではありません。書籍版小説、WEB版、漫画版、TVアニメでは現在地が異なるため、媒体ごとに分けて確認することが大切です。
転スラは完結した?2026年9月2日時点の状況
「転スラは完結した?」という疑問への最も正確な答えは、「原作書籍の本編は完結したが、漫画・アニメを含む『転スラ』シリーズ全体は継続中」です。
マイクロマガジン社は、2025年11月29日発売の書籍版『転生したらスライムだった件 23』について「本編完結」と明記しています。一方、講談社の『月刊少年シリウス』公式作品ページでは、川上泰樹さんによる漫画版を現在も「連載中」と案内しています。
2026年9月2日時点の状況を整理すると、次の通りです。
媒体 現在の状況 最新・最終情報
書籍版小説 本編完結済み 第23巻・2025年11月29日発売
WEB版小説 本編完結済み 「小説家になろう」で完結済み・全304エピソード表示
漫画版 連載中 第32巻まで発売済み。第33巻は2026年10月8日発売予定
TVアニメ 第4期放送中 2026年4月3日開始。第4期は分割5クール
小説の今後 外伝構想あり 伏瀬さんが本編完結後も外伝として続ける予定と説明
書籍23巻の発売日と本編完結はマイクロマガジン社、WEB版の完結状況は「小説家になろう」、漫画の連載状況と第33巻の発売予定は講談社、第4期については『転スラ』公式ポータルサイトおよびアニメ公式サイトで確認できます。
ここで重要なのが、「完結」「連載中」「発売予定」という三つの言葉を混同しないことです。
私は普段、校正者として文章の語義や情報の範囲を確認していますが、今回のような情報では、この言葉の切り分けが特に重要だと感じます。
出版社が23巻について使っている表現は「本編完結」。漫画公式ページの表現は「連載中」。漫画33巻について講談社が示しているのは「発売予定」です。
つまり、「転スラ完結」という見出しだけを見て漫画やアニメまで終了したと理解するのは、情報の範囲を広げすぎてしまいます。
完結したのは、伏瀬さんによる書籍版の本筋です。リムルたちの物語を別の形で描く展開は、今も続いています。
転スラの小説は何巻で完結?23巻が本編最終巻
書籍版『転生したらスライムだった件』は、2025年11月29日に発売された第23巻で本編完結となりました。
マイクロマガジン社の商品ページ「転生したらスライムだった件 23」には発売日とともに「ついに本編完結」と明記されているため、これは推測ではなく出版社が示した公式な位置付けです。
第23巻では、リムルの帰還によってテンペスト陣営が動き始め、ヴェルザードから戦いの根幹に関わる情報がもたらされます。
さらにイヴァラージェも動き、長く積み重ねられてきた大規模な戦いが総力戦へ向かう巻として紹介されています。
したがって、「転スラの小説は何巻で終わる?」「24巻が本編の続きとして出る?」という疑問については、第23巻が本編最終巻であり、本筋がそのまま第24巻へ続く形ではないと考えるのが適切です。
ただし、「23巻で終わった」という一文だけでは、最終巻がどのように作られたのかまでは見えてきません。
原作者・伏瀬さんは2025年12月3日公開の活動報告「完結について -原作者所感-」で、2025年2~3月ごろには23巻で完結させ、7月には余裕を持って書き終えるつもりだったと振り返っています。
ところが実際には内容が膨らみ、一時は上下巻に分ける案も検討されました。
11月末の発売日から逆算した締め切りは7月末。最終的にはエピローグを残した本編を先に提出し、編集者が本編を読んでいる間にエピローグを仕上げるほど、ぎりぎりの制作になったことも作者自身が説明しています。
さらに伏瀬さんは、ルドラと各人物との交流、ソウエイ、ガビル、ゴブタらの活躍など、もっと書きたかった要素があったとも明かしました。
登場人物が非常に多い転スラでは、一人ひとりのその後まで同じ密度で描けば、最終巻だけで物語を閉じるのは難しくなります。
私は、この作者コメントを読むと、第23巻は「転スラ世界について語れることをすべて書き尽くした巻」というより、本編として決着させるべき中心線を選び、終止符を打った巻と見る方が自然だと考えます。
この違いは、外伝の可能性を考えるうえでも重要です。本編が完結していることと、その世界で新しい物語をもう書けないことは、同じ意味ではありません。

WEB版の転スラも完結済み?304話の意味
転スラには、書籍版より前に「小説家になろう」で公開されたWEB版があります。
こちらも本編完結済みです。
「小説家になろう」の公式作品情報では『転生したらスライムだった件』を「完結済 全304エピソード」と表示し、あらすじ欄にも「本編完結済み」と明記しています。掲載開始日は2013年2月20日、作品ページ上の最終掲載日は2020年7月4日です。
ここで気を付けたいのが、「304」という数字の読み方です。
作品ページの301~304番目を見ると、番外編や書店特典用SSなどが含まれていることが確認できます。つまり、「全304エピソード」は作品ページ全体の表示数であって、本編だけが304話あるという意味ではありません。
このような細部は、一見すると些細に思えるかもしれません。
しかし「WEB版は304話で完結」とだけ書くと、「304話目が本編最終話」と誤解される余地があります。公式ページの「本編完結済み」という表現と、エピソード一覧の中身を合わせて読む必要があります。
また、WEB版と書籍版を同じものとして扱わないことも大切です。
書籍版はWEB連載を出発点としながら商業作品として展開を重ね、2025年まで刊行されました。そのため、「WEB版は以前に完結していたのに、なぜ2025年に転スラ完結が話題になったのか」という疑問には、2025年に完結したのは書籍版の本編だからと答えられます。
一つの「原作」という言葉の中にWEB版と書籍版があるため、検索結果だけを拾うと時系列が入り交じりやすい作品です。
転スラの完結状況を調べる際には、「WEB版」「書籍版」「漫画版」を明記した情報ほど信頼しやすい、と覚えておくと整理しやすいでしょう。
転スラの漫画は完結した?32巻が最新、33巻も発売予定
川上泰樹さんによる漫画版『転生したらスライムだった件』は、2026年9月2日時点で完結していません。
講談社の『月刊少年シリウス』公式作品ページでは現在も「少年シリウスで連載中!」と明記されています。原作は伏瀬さん、漫画は川上泰樹さん、キャラクター原案はみっつばーさんです。
2026年9月2日時点で発売済みの最新単行本は、2026年6月9日発売の第32巻です。
さらに講談社は、第33巻を2026年10月8日に発売予定と案内しています。
つまり、32巻が最終巻ではないことは、現在では「連載中」という表示だけでなく、次巻の具体的な発売予定からも確認できます。
第32巻では、クロエを捜す魔王レオンがエルメシアへ協力を求め、ルベリオスへ向かいます。
同じ場所ではグランベルやユウキも動き、多くの強者が集まる中、ルベリオスが戦場となっていく局面が描かれています。
この内容は、書籍版でいえば第11巻前後のルベリオスをめぐる物語に相当する段階です。
書籍版第11巻の公式紹介でも、リムルたちが音楽会のため神聖法皇国ルベリオスを訪れ、その裏でリムルとルミナスを巻き込む陰謀が進むことが説明されています。漫画32巻のあらすじと照合すると、同じ大きな物語区分を描いていることが分かります。
ただし、小説と漫画は場面の区切りや構成が完全な一対一ではありませんので、「漫画32巻=小説11巻をそのまま漫画化したもの」と考えるのは避けた方がよいでしょう。
ここが、「小説は23巻で完結したのに漫画はなぜまだ続いているの?」という疑問を解く鍵です。
小説が23巻まで到達しているのに対し、漫画は現在、小説版の中盤にあたる物語を描いています。
原作の結末が決まったからといって、コミカライズが同時にその地点へ到達するわけではありません。
むしろ私は、原作本編が完結した今、漫画には別の面白さが生まれたと感じています。
小説ですでに結末を知っている読者は、「何が起きるのか」だけでなく、川上泰樹さんがその場面をどのような表情、構図、間で漫画として見せるのかを追えるからです。
文章で示された出来事を視覚作品へ置き換えるとき、台詞を置く場所、視線、ページをめくった瞬間の情報量によって印象は変わります。
小説の終点が確定したことで、漫画版には「その終点までをどう描き切るのか」という長期的な見どころが、よりはっきりしたと言えるでしょう。
転スラのアニメは完結した?第4期は分割5クールで放送中
TVアニメ『転生したらスライムだった件』も、2026年9月2日時点では完結していません。
TVアニメ第4期は、日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で2026年4月3日から放送開始。公式の放送情報では、日本テレビで毎週金曜23時から全国30局ネット、BS11では4月4日から放送と案内されています。
公式ポータルサイトでは2026年4月から「連続2クール放送中」と案内されており、アニメ公式サイトではさらに、第4期全体が分割5クールであることが示されています。
「連続2クール」と「分割5クール」は矛盾しているわけではありません。
第4期全体を複数の放送期間に分けて5クール展開し、そのうち2026年4月から始まった放送が連続2クールという意味で捉えると分かりやすいでしょう。
2026年8月28日には、公式サイトで第92話の放送記念キャンペーン情報も掲載されています。したがって9月2日時点では、第4期の放送展開が現実に進行中であることも確認できます。
これは、「小説が完結したからアニメも間もなく最終回なのでは」と思っていた方にとって重要な情報です。
小説版がすでに最終地点へ到達した一方、漫画とアニメは、それぞれの媒体の速度で物語を進んでいます。
原作完結によってアニメの「目的地」は見えましたが、そこへどう到達するかは今後の映像化に委ねられています。
転スラは国家間の駆け引き、人物同士の関係、戦闘、能力体系など、映像化すると整理が難しい情報を多く抱えた作品です。
だからこそ私は、第4期以降を見る際には「原作を何巻分消化したか」だけではなく、文章で積み上げられた政治や人物関係を、映像がどう整理しているかにも注目したいと思っています。
転スラ23巻の結末はどうなった?要点だけ整理【ネタバレ注意】
ここからは、書籍版第23巻および原作者の完結後コメントに関するネタバレを含みます。
この記事の主題は「転スラは完結したのか」ですので、結末そのものを詳細に再現するのではなく、完結を理解するために必要な範囲に絞ります。
第23巻では世界規模の対立へ決着がつけられた後、エピローグで物語の視線が三上悟やシズといった、転スラの原点に近い存在へ戻っていきます。
原作者の伏瀬さんも、完結後の活動報告で編集者からシズについての描写を求められていたことや、エピローグによって時間をめぐる複雑さが増したことを説明しています。
伏瀬さんはそこで、「タイムパラドックス」が増えたことに触れつつ、シズに関わる出来事から三上悟へつながる可能性についても、あえて断定し切らない形で示唆しています。
さらに、読者に対して残された部分を想像して補ってほしいという趣旨も記しており、時間構造のすべてを作者が一つの解答に固定しているわけではありません。
この点は、作中で明示された事実と、作者コメントをもとにした解釈を分けて読む必要があります。
私はエピローグの意義を、世界規模まで広がったリムルの物語を、最後に「三上悟から始まった物語」へ接続し直すことにあると考えています。
転スラは、一人の会社員の死から始まりました。
そこからヴェルドラとの出会い、魔物たちとの共同体、ジュラ・テンペスト連邦国、魔王、国家外交、そして世界を揺るがす戦いへと規模を広げていきます。
その物語が最後まで拡大だけを続けるのではなく、初期から重要だったシズや三上悟へ視線を戻す。
この構造によって、「強さの頂点へ到達した主人公の話」だけで終わらず、転生によって始まった二つの人生をどう結び直すかという転生作品らしい問いが、最後にもう一度浮かび上がったように感じました。
なお、伏瀬さんの2025年12月3日の活動報告には75件のコメントが寄せられています。
コメント欄だけで全読者の評価を代表することはできませんが、完結を祝う声に加えて、テンペストのその後や登場人物同士の関係、外伝で描かれる後日談への期待を寄せる読者が確認できます。
これは、第23巻への反応を考えるうえで興味深い点です。
「完結したから満足して終わり」というより、長く付き合ってきた世界だからこそ、戦いが終わった後の生活まで知りたい。その関心が、本編完結後の外伝への期待につながっているのでしょう。

小説完結後も転スラは続く?外伝と今後を考察
書籍版本編は完結しましたが、伏瀬さん自身が「まだまだ外伝として形を変えて、物語は続いていく予定」と説明しています。
2025年12月3日の活動報告では、外伝一作目の候補として『リムルの優雅な脱走劇』という題名を挙げ、テンペストのその後も含めて再構成する予定だとしています。
ただし、ここは特に情報を慎重に扱いたいところです。
伏瀬さんは同じ活動報告で、2026年中に実現できるかどうかについては疑問が残るとも記しています。
したがって、外伝を描く意向は示されているものの、『リムルの優雅な脱走劇』の2026年発売が正式決定しているわけではありません。
「制作予定」と「発売日決定」はまったく違う情報です。
検索記事では、この二つが混ざった瞬間に、作者の構想が出版社の正式発表であるかのように見えてしまいます。
校正者として今回の情報を確認していても、この区別は特に重要だと感じました。
なお、2025年11月29日には第23巻と同日に、『転生したらスライムだった件 番外編 ~とある休暇の過ごし方~』もマイクロマガジン社から刊行されています。
こちらは開国祭後の時系列を扱い、リムル、ヒナタ、ヴェルドラが「魔塔」へ向かう物語です。
伏瀬さんが完結後に語った今後の新作外伝構想とは別に、すでに刊行された番外編が存在するため、「転スラ外伝」と検索する際には混同しないよう注意したいところです。
伏瀬さんはさらに、第23巻で描けなかった案として、ヒナタと三上悟を会わせてシズの墓参りをさせるエピソードにも触れています。
その内容について、「三上悟の物語として外伝を書くかもしれない」と述べており、本編では拾い切れなかった人物や関係を後日談として描ける余地が残されています。
私は、ここに本編完結後の転スラの方向性がよく表れていると考えています。
これまでの本編は、リムルの成長とともに物語の規模を拡大してきました。
一匹のスライムとして目覚め、仲間を得て、集落が町になり、国家が生まれ、外交と戦争へ進み、最終的には世界そのものに関わる戦いへ到達しました。
けれども、世界を救う物語が終わったからこそ、今度は逆方向へ視線を戻すことができます。
戦争後のテンペストでは人々がどう暮らしているのか。
本編では十分な尺を与えられなかった人物は何をしているのか。
リムルにとって、一連の出来事が終わった後の「日常」とは何なのか。
本編の完結によって、転スラの物語が消えたのではなく、描ける物語の大きさが自由になった。
私は現在の状況を、そのように捉えています。
そして漫画については2026年10月8日に33巻が予定され、TVアニメ第4期は分割5クールという長い構成で進行しています。
つまり2026年9月現在、転スラには少なくとも三つの時間があります。
一つは、すでに終点へ到達した書籍版本編。
一つは、その終点へ向かって進んでいる漫画とアニメ。
そしてもう一つは、完結した本編の「その後」を描く可能性がある外伝です。
この三つが同時に存在していることこそ、現在の転スラを理解するうえで最も大切な点ではないでしょうか。
原作小説が終わったことで、シリーズ全体が閉じたのではありません。
むしろ「結末を知らない物語」から「確定した結末へ各媒体がどう到達するかを味わう物語」へ、楽しみ方が一段変わったと私は考えます。
まとめ|転スラは小説23巻で完結、漫画・アニメはまだ続く
『転生したらスライムだった件』は、2025年11月29日発売の書籍版第23巻で本編が完結しました。WEB版も「小説家になろう」で本編完結済みです。
一方、漫画版は完結していません。2026年6月9日に第32巻が発売され、講談社公式では現在も連載中。さらに第33巻が2026年10月8日に発売予定です。
TVアニメも2026年4月3日から第4期が放送されており、第4期全体は分割5クールで展開されています。
また伏瀬さんは、本編完結後も外伝として物語を続ける予定を示しています。ただし、新作外伝について具体的な発売時期が正式決定したわけではありません。
したがって、「転スラは完結した?」への答えは、次の一文に集約できます。
書籍版の本編は23巻で完結した。しかし、漫画・アニメ・外伝を含む『転スラ』の世界は、2026年9月現在も続いている。
私は、ここに長期シリーズならではの面白さを感じます。
本編の終点が見えた今、漫画ではその結末をどのように絵で表現するのか、アニメではどの場面へ時間を割き、音楽や芝居によって何を強調するのかという、媒体ごとの差をじっくり味わえるようになりました。
そして外伝が実現すれば、本編の総力戦では描き切れなかった人物やテンペストの日常へ、再び静かに視線が向けられるかもしれません。
転スラに打たれたのは、シリーズ全体を閉ざす句点ではありません。
本編という一つの長い文章には確かに句点が打たれ、その後ろに、漫画・アニメ・外伝という別の文章が続いている。
言葉を扱う者としては、そのように区別して捉えるのが、現在の『転生したらスライムだった件』を最も正確に表す読み方だと思います。
よくある質問
転スラの小説は完結していますか?
はい。書籍版『転生したらスライムだった件』は第23巻で本編完結しています。
第23巻は2025年11月29日に発売され、マイクロマガジン社の商品ページでも本編完結と明記されています。
転スラの漫画は32巻で完結ですか?
いいえ。漫画32巻は最終巻ではありません。
第32巻は2026年6月9日に発売されましたが、漫画版は現在も連載中です。さらに講談社は第33巻を2026年10月8日に発売予定と案内しています。
転スラの小説24巻は発売されますか?
本編の続巻として24巻へ続くことは、現在の公式情報では案内されていません。
本編は23巻で完結しています。一方、原作者・伏瀬さんは外伝を予定していると説明しており、『リムルの優雅な脱走劇』などの構想に言及しています。ただし、刊行時期は正式決定情報として扱う段階ではありません。
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

