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『正反対な君と僕』キスシーンはある?キスの場面と意味を振り返る

『正反対な君と僕』の鈴木と谷、山田と西という二組の高校生カップルがそれぞれ向き合う青春ラブコメらしい情景 あらすじ・考察

『正反対な君と僕』のキスシーンは、鈴木&谷がアニメ第13話、山田&西が第20話。原作では第34話と第53話です。

ただし、鈴木と谷は第12話でも初キス寸前まで進むため、「12話だったのでは?」と混同しやすいところです。また、アニメ第20話「この先」と原作第53話「仮面と影」は題名が一致しません。この違いも含めて、アニメと原作の対応を整理します。

※以下、アニメ第20話および原作第54話付近までの内容に触れます。

『正反対な君と僕』のキスシーンは何話?アニメ・原作を一覧で確認

結論は以下の通りです。

カップル アニメ話数 原作話数 収録巻 シーン概要
鈴木みゆ&谷悠介 第13話「クリスマスイヴ」 第34話「クリスマスイヴ」 第5巻 ケーキ作り中の出来事から、偶然唇が触れる
山田健太郎&西奈津美 第20話「この先」 第53話「仮面と影」 第7巻 一度ためらった西が、帰り道に自分からキスする

原作第34話「クリスマスイヴ」は2023年6月26日に『少年ジャンプ+』で公開され、コミックス第5巻に収録されています。第5巻の目次にも第34話の収録が明記されています。

山田と西のキスが描かれる原作第53話「仮面と影」は2024年4月29日公開で、コミックス第7巻収録です。続く第54話は2024年5月13日公開で、題名は「この先」となっています。

この第53話と第54話の題名は、アニメを検索するときに特に注意したいポイントです。

アニメ第20話の題名は「この先」ですが、これは原作第53話の題名ではありません。原作では第53話が「仮面と影」、第54話が「この先」です。

つまり、アニメ第20話「この先」には、原作第53話で描かれた山田と西のキスを含む複数エピソード相当の内容が再構成されていると理解すると分かりやすいでしょう。

アニメ第13話「クリスマスイヴ」は2026年7月5日に放送され、第2期の初回に当たります。第20話「この先」は2026年8月23日放送です。

したがって、2026年9月1日時点では、鈴木&谷と山田&西、どちらのキス場面もアニメ化済みです。

放送途中に書かれた記事では「山田と西のキスは原作のみ」と説明されている場合がありますが、第20話放送後の現在は情報を更新して読む必要があります。

第12話「ほいっぽ」はキスシーンではない?

鈴木と谷について最も間違えやすいのが、アニメ第12話「ほいっぽ」です。

2026年3月29日放送の第12話では横浜デートが描かれ、公式発表のあらすじにも「初キスのチャンス」が訪れることが示されています。しかし、この回では実際の初キスには至りません。

整理すると、第12話は「初キスを強く意識する回」、第13話は「実際に唇が触れる回」です。

第1期最終話である第12話であえて成立させず、第2期第1話となる第13話へ持ち越した構成は、本作らしい慎重さを感じさせます。

恋愛の進展を結果だけで示すのではなく、「近づきたいと思うこと」と「実際に近づけること」の間にある緊張まで物語にしているからです。

話数・公開日・収録巻はどこで確認できる?

事実関係については、情報ごとに確認先を分けると整理しやすくなります。

  • 原作第34話・第53話・第54話の題名と公開日:『少年ジャンプ+』各話掲載ページ
  • 第34話が第5巻、第53話・第54話が第7巻に収録されていること:集英社コミックス書誌情報
  • アニメ第13話の題名と2026年7月5日放送:第13話公式発表掲載情報
  • アニメ第20話の題名と2026年8月23日放送:第20話公式発表掲載情報

話数だけでなく、「原作とアニメで題名が同じか」まで確認することが、今回のようなエピソード対応を調べる際には重要です。


鈴木と谷のキスはアニメ第13話・原作第34話で何が起きる?

鈴木みゆと谷悠介の唇が初めて触れるのは、アニメ第13話「クリスマスイヴ」です。

原作では第34話「クリスマスイヴ」に当たり、コミックス第5巻に収録されています。集英社の第5巻紹介でも、二人で迎える初めてのクリスマスに、鈴木と谷が一緒にケーキを作ることが案内されています。

第13話では、二人が初めて一緒に過ごすクリスマスイブを迎えます。

買い物を済ませ、鈴木の家でケーキ作りを始める二人。鈴木は真剣に作業する谷を見ながら、今度こそ初キスがあるかもしれないと意識していきます。

ここまでなら、静かなクリスマスの部屋で雰囲気が高まり、そのまま理想的な初キスへ――という展開を想像したくなります。

ところが、『正反対な君と僕』はそこを少し外します。

鈴木が飲み物の瓶を倒しかけ、二人が同時に手を伸ばしたことで距離が急接近。互いの方を向いた瞬間、偶然に唇が触れてしまいます

放送後の振り返りでも、二人が予想外の接触に固まり、その後も出来事をどう受け止めればよいのか戸惑う流れが紹介されています。

問題は、唇が触れたことそのものではありません。

鈴木にとっては、「今の出来事を自分たちの初キスとして数えてよいのか」という新しい迷いが生まれます。

谷も曖昧なままにはせず、改めてやり直そうとします。

ところが、今度は物音に驚いた拍子に歯が当たってしまい、その後も鈴木の兄が忘れ物を取りに戻ったことでタイミングを逃します。結果として、第13話は「理想通りのキスを成功させた回」というより、初めて唇が触れたことを二人がどう意味づけるかを描いた回になっています。

※画像はAIによるイメージ

ここで私が注目したいのは、第13話が「初キス」を恋人としての合格証のように扱っていない点です。

鈴木はもともと、周囲からどう見られているかを強く意識する人物です。明るく振る舞える一方、自分の本心よりも先に「普通はどうなのだろう」「どう見えるのだろう」と考えてしまうところがあります。

だからこそ、「初キス」という名前の付いた出来事にも、知らず知らずのうちに理想の形を求めてしまう。

対する谷は物静かですが、自分の考えを比較的はっきり言葉にする人物です。

偶然の接触をなかったことにするでもなく、一方的に「これで初キス」と決めるでもなく、もう一度二人で向き合おうとする。この反応には、物語序盤から続く谷らしさが表れています。

さらにアニメとして見ると、事故の直後にすぐ甘い場面へ切り替えず、二人が固まり、戸惑い、改めて試み、それでもうまくいかない時間を残しているところが印象的です。

私は、この少し格好のつかない間こそ重要だと感じました。

恋愛作品の「初キス」は、ともすれば一枚絵のような美しい瞬間だけが記憶に残ります。しかし本作は、その前後の気まずさや照れまで含めて二人の思い出にしています。

完璧ではないからこそ、「鈴木と谷なら確かにこうなりそうだ」と感じられるのです。


山田と西のキスはアニメ第20話・原作第53話でどう描かれる?

山田健太郎と西奈津美のキスが描かれるのは、原作第53話「仮面と影」・コミックス第7巻です。

アニメでは2026年8月23日放送の第20話「この先」に組み込まれています。

鈴木と谷のキスが「予想外に起きた接触」から始まったのに対し、山田と西では、最初に明確な意思確認があります。

高校3年生になった二人はすでに恋人同士です。

第20話で西は山田の家を訪れ、家族と過ごした後、山田の部屋で二人きりになります。手をつないだり抱きしめたりしながら距離が縮まる中、山田は西にキスをしてよいか確認します。

しかし、西はすぐには応じられません。

山田を好きではないからではありません。むしろ、抱きしめられただけでも余裕を失うほど緊張しており、気持ちに行動が追いつかないのです。

放送後の振り返りでも、山田からキスを提案された西が理解するまでに間を要し、その場では踏み出せなかったことが紹介されています。

大切なのは、山田がそこで西の反応を無視して進めないことです。

キスをしなかったからといって空気が壊れるわけでもなく、その後も二人はゲームやお菓子を楽しみ、おうちデートを終えます。

そして帰り道。

雨の中、山田が西をバス停まで送ります。

山田から大切にされていることを感じた西は、「自分の気持ちをもっと知ってほしい」という思いと、「本心を見せるのは恥ずかしい」という気持ちの間で揺れます。

そこで山田と視線が重なった瞬間、今度は西自身から山田へキスをします

その直後、西は到着したバスに乗り、山田は突然の出来事にその場で呆然とする。放送後記事でも、西から口づけたことと、その後の二人の反応まで確認できます。

※画像はAIによるイメージ

この場面を「最初は断ったのに、結局キスした」とだけ見ると、本作の丁寧さを取りこぼしてしまいます。

重要なのは、西が一度自分の速度で立ち止まり、その後、自分の意思で距離を縮めたことです。

山田の部屋では、キスを提案される側だった西。

バス停では、自分から行動する側になります。

これは単に恋愛関係が一段進んだ場面ではありません。考え込むことが多く、自分の感情を外へ出すのにも時間がかかる西奈津美が、「今なら伝えたい」と思った瞬間に自分で選択した場面でもあります。

しかも、普段の会話では山田の方がテンポよく西を引っ張る場面が多い一方、告白やキスのような大きな節目では西の側から踏み出す。

この少し意外な反転が、二人の関係を単純な「積極的な山田と内気な西」にしない面白さだと私は考えています。


アニメ20話「この先」と原作53話「仮面と影」はなぜタイトルが違う?

検索していて「原作第53話は『仮面と影』なのに、なぜアニメ第20話は『この先』なのだろう」と疑問に思った方もいるでしょう。

理由は、アニメ第20話が原作第53話だけを一対一で映像化した回ではないためと考えるのが自然です。

原作第7巻では、第53話が「仮面と影」、その次の第54話が「この先」という並びです。集英社の第7巻目次でも、この順番を確認できます。

一方、アニメ第20話では山田と西のキスだけでなく、高校3年生になった登場人物たちの進路や、谷の将来に対する迷いなども描かれます。

放送後の振り返りでは、西と山田のバス停での出来事に加え、鈴木と谷が夏祭りで互いの進路について話し、谷がこれまで当然のように考えていた将来を見直し始める展開も同じ第20話として紹介されています。

ここに、アニメ版ならではの再構成の意味が見えてきます。

第20話では、西が「今はできない」という状態から、自分で「今なら伝えたい」と選ぶ。

同じ回で谷もまた、これまで一本だと思っていた将来の道について、「本当に自分で選んだのか」と考え始める。

扱っている出来事は恋愛と進路で異なりますが、どちらにも「与えられた流れに乗るのではなく、自分で選び直す」という共通点があります。

私は、アニメ第20話が原作第54話と同じ「この先」という題名を掲げたことで、この共通項が原作を一話ずつ読む場合より見えやすくなったと感じました。

アニメ化では、単に原作を何ページずつ映像へ移すのではなく、一本の約24分のエピソードとして何を響かせるかが重要になります。

山田と西のキスを「恋愛イベントの到達点」として単独で強調するのではなく、その後に続く進路の話と同じ回へ置くことで、恋も将来も、自分の気持ちを知り、相手や自分自身と相談しながら選んでいくものという本作の性格が際立っています。

これは話数対応を調べるだけでは見えにくい、原作とアニメを並べたときの興味深いポイントです。


鈴木&谷と山田&西のキスは何が違う?考察

二組の違いを一言で整理すると、鈴木と谷は「起きてしまった出来事をどう受け止めるか」、山田と西は「自分の意思でいつ踏み出すか」が中心です。

鈴木と谷の場合、最初に唇が触れたこと自体は偶然です。

そこから二人は「これは何だったのか」を考えます。出来事が先に起き、その意味を後から確かめようとする構造です。

一方、山田と西では意思確認が先にあります。

山田が尋ね、西は一度立ち止まる。その後、自分の気持ちが追いついた時に、西の方から行動します。

出来事の順序は正反対ですが、共通しているものもあります。

それは、キスを「恋人なら当然すること」として処理していないことです。

鈴木と谷には鈴木と谷の速度があり、山田と西には山田と西の速度があります。

ここを比較すると、『正反対な君と僕』という作品が恋愛の進展を「交際した」「手をつないだ」「キスした」というチェックリストだけで測っていないことがよく分かります。

校正の仕事では、私は同じ言葉でも、その前後に何が置かれているかによって意味が変わることを常に意識しています。

本作の「キス」も同じです。

鈴木と谷のキスは、偶然だからこそ「二人にとって何を初キスと呼ぶのか」という問いを生みます。

山田と西のキスは、一度しなかった時間があるからこそ、後の西の行動が「自分で選んだもの」として強く見えてきます。

この前後の文脈によって同じ行為の意味を変える巧さが、『正反対な君と僕』の恋愛描写の魅力ではないでしょうか。

また、大人になってから見ると、進展の速さそのものよりも「相手がどう感じているかを待つこと」の方に目が向きます。

山田は申し出を断られても、西との時間を不機嫌に終わらせません。

西も、断った自分を否定するのではなく、自分の心が追いついたところで行動する。

そこには、「好きなら同じ瞬間に同じことを望むはず」という単純化がありません。

私はこの描写に、本作の誠実さを感じます。

人物を恋愛イベントに合わせて動かすのではなく、それぞれの性格に合わせて恋愛イベントの方を変えているからです。

鈴木は鈴木らしく迷い、谷は谷らしく確かめる。

西は西らしく考え込んだ末に一歩を踏み出し、山田は山田らしい明るさを持ちながらも、その一歩を相手から奪わない。

だから二つのキスは、どちらも同じ「初キス」なのに、見終えた後に残る味わいがまったく異なるのでしょう。


まとめ|『正反対な君と僕』のキスはアニメ13話・20話

『正反対な君と僕』のキスシーンは、鈴木みゆ&谷悠介がアニメ第13話「クリスマスイヴ」、山田健太郎&西奈津美が第20話「この先」です。

原作では、鈴木と谷が第34話「クリスマスイヴ」・コミックス第5巻、山田と西が第53話「仮面と影」・第7巻に当たります。

第12話「ほいっぽ」では鈴木と谷に初キスの機会が訪れますが未遂です。実際に唇が触れるのは第13話なので、話数を確認するときはここを区別しておきましょう。

また、アニメ第20話「この先」と原作第53話「仮面と影」は題名が異なります。原作第54話の題名が「この先」であり、アニメ第20話では第53話のキス場面を含む複数の内容が一本のエピソードとして再構成されています。

二組を見比べると、鈴木と谷は偶然起きた出来事の意味を二人で確かめ、西と山田は互いの意思を尊重したうえで西自身が一歩を選びます。

キスそのものより、その瞬間に登場人物が何を考え、何を選んだのか。

そこまで丁寧に描くことが、『正反対な君と僕』の恋愛場面が印象に残る理由の一つだと私は感じています。


よくある質問

『正反対な君と僕』で鈴木と谷のキスはアニメ何話?

アニメ第13話「クリスマスイヴ」です。

第12話「ほいっぽ」でも初キス寸前まで進みますが未遂に終わります。第13話のクリスマスイブで、ケーキ作り中の出来事をきっかけに二人の唇が初めて触れます。

鈴木と谷のキスは原作漫画の何話・何巻?

原作第34話「クリスマスイヴ」、コミックス第5巻です。

『少年ジャンプ+』では2023年6月26日に公開され、集英社の第5巻目次にも第34話の収録が確認できます。

山田と西のキスはアニメ何話?原作では何話?

アニメでは第20話「この先」、原作では第53話「仮面と影」・コミックス第7巻です。

山田からキスを提案された時には一度ためらった西が、帰りのバス停で自分から山田へキスします。なお、原作第54話の題名が「この先」なので、アニメと原作の話タイトルを対応させる際は注意が必要です。

執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)