『ヤニねこ』の正式な著者名義は「にゃんにゃんファクトリー」で、公式Xに記載される人物は3人です。
その3人は荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさん。胡桃沢太郎さんにも制作参加の実績がありますが、「公式メンバー4人」と単純にまとめるより、確認できる情報を分けて理解するのが正確です。
「ヤニねこ 作者」「ヤニねこ 作者一覧」と調べると、にゃんにゃんファクトリーという名前だけでなく、荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさん、さらに胡桃沢太郎さんまで出てきます。
そこでこの記事では、出版社が掲げる正式な著者名義、公式Xプロフィールに記載された3人、胡桃沢太郎さんの制作上の立場を混同しないよう、2026年8月21日時点で確認できる情報から整理します。
『ヤニねこ』作者は誰?正式名義は「にゃんにゃんファクトリー」
結論から言えば、『ヤニねこ』の作者を一つの名前で答えるなら、にゃんにゃんファクトリーです。
講談社の『ヤニねこ』第13巻商品ページでは「著:にゃんにゃんファクトリー」と明記されています。ヤングマガジン公式サイトの作品ページでも、著者紹介は「にゃんにゃんファクトリー」です。講談社+1
これは単行本だけの表記ではありません。
2026年7月2日に放送が始まったTVアニメ『ヤニねこ』でも、公式サイトは原作を「にゃんにゃんファクトリー」とクレジットしています。アニメ化発表時の原作者コメントでも「作者一同」という複数形の表現が使われており、一人の漫画家による個人ペンネームではないことが読み取れます。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト+1
2026年8月21日現在、まず押さえておきたい情報は次の通りです。
項目 確認できる内容
正式な著者・原作者名義 にゃんにゃんファクトリー
公式Xプロフィールに記載される人物 荒井小豆、みき郎、おさとう
制作参加が確認される人物 胡桃沢太郎
本連載開始 2023年4月3日発売『ヤングマガジン』18号
最新単行本 第13巻・2026年8月6日発売
TVアニメ 2026年7月2日放送開始
アニメ版の原作表記 にゃんにゃんファクトリー
本連載の開始日はヤンマガWebの連載化告知および『ヤングマガジン』18号の公式情報で確認できます。第13巻についても、講談社が2026年8月6日発売、著者をにゃんにゃんファクトリーとして案内しています。ヤンマガWeb+2ヤンマガ+2
ここで大切なのは、「作品に表示される著者名」と「その共同名義のもとで制作する個々の漫画家」を分けて考えることです。
校正の仕事でも、私は著者表記を確認するとき、「実際に誰が制作へ参加したか」と「刊行物が誰を著者として表示しているか」を別の情報として扱います。
『ヤニねこ』の場合、本屋や電子書店で著者名を探すなら「にゃんにゃんファクトリー」が正解です。その中の個人を知りたい場合に、荒井小豆さんらの名前を一段深い情報として見るのが分かりやすいでしょう。
にゃんにゃんファクトリーのメンバーは誰?公式Xに記載された3人
2026年8月時点で、にゃんにゃんファクトリーの公式Xプロフィールに個人名として掲載されているのは、荒井小豆さん、おさとうさん、みき郎さんの3人です。
公開されている公式Xのプロフィール情報でも、この3名への案内が並んでいます。またABEMA TIMESの2026年7月31日公開記事も、公式Xで公表されている人物としてこの3人を挙げています。ツイマンガ+1
そのため本記事では、「中心メンバー」「正式構成員」といった公式には確認できない呼称を使わず、「公式Xプロフィールに記載された3人」と表現します。

荒井小豆
荒井小豆さんは、『ヤニねこ』を制作する3人の一人として公式Xプロフィールから確認できる漫画家・漫画原作者です。ツイマンガ
個人名義の仕事では、小学館の『異世界ありがとう』で原作を担当し、作画はジアナズさんが担当しています。裏サンデーの公式作品ページによれば、同作は2021年11月27日に第1話が公開されました。ウラサンデー
さらに『ゾンビのバカヤロー!!! ~醤油を借りにいくだけで死ぬことがある世界の中級サバイバルガイド~』では、荒井小豆さんが原作、おさとうさんが作画を担当しています。集英社および「となりのヤングジャンプ」の公式ページでも、この役割分担が明記されています。集英社 ― SHUEISHA ―+1
この別作品との比較は、『ヤニねこ』の制作方法を理解するうえで重要です。
『ゾンビのバカヤロー!!!』では「荒井小豆=原作」「おさとう=作画」と役割が固定されています。一方、『ヤニねこ』はそのような原作・作画の固定分業ではありません。
同じ作家同士でも、作品によって制作方法を使い分けているわけです。
みき郎
みき郎さんも、にゃんにゃんファクトリー公式Xプロフィールに記載されている3人の一人です。ツイマンガ
荒井小豆さんやおさとうさんに比べると、出版社の公式ページから確認できる個人名義の商業作品情報は多くありません。
ABEMA TIMESは、2023年8月の『ヤニねこ』第1巻発売時に、みき郎さん本人がXで同作への参加と「初の商業」である旨を投稿していたことを紹介しています。また、2023年11月にはアンソロジーコミックに4ページ漫画を発表したことも記されています。AbemaTimes
一覧記事では、情報量の多い人物だけを詳しく書くと、あたかも制作上の重要度まで違うように見えてしまいます。
しかし現時点で確認できる制作情報では、みき郎さんも荒井小豆さん、おさとうさんと同じく、各話を担うリレー制作の一員として説明されています。個人の商業経歴の長短と、『ヤニねこ』における制作上の位置づけは分けて考えるべきでしょう。AbemaTimes
おさとう
おさとうさんも、公式Xプロフィールに名前が掲載されている3人の一人です。ツイマンガ
『ヤニねこ』以外で現在確認しやすい代表的な商業活動が、前述した『ゾンビのバカヤロー!!!』です。
集英社の公式書誌では、おさとうさんが作画、荒井小豆さんが原作と明記されています。第1巻は2026年2月19日、第2巻は同年3月18日に発売されました。集英社 ― SHUEISHA ―+1
ここから分かるのは、にゃんにゃんファクトリーが「3人で常に同じ作業をする集団」ではないということです。
別作品では原作と作画に分かれる二人が、『ヤニねこ』では一話単位のリレー制作へ参加している。この違いを押さえると、本作の共同制作がかなり特殊であることが見えてきます。
胡桃沢太郎は『ヤニねこ』作者?「4人説」はどう整理する?
「ヤニねこ 作者一覧」で最も判断が難しいのが、胡桃沢太郎さんを4人目の作者と呼んでよいのかという点です。
結論として、胡桃沢太郎さんが『ヤニねこ』の制作に参加していることを示す情報はあります。ただし、2026年8月時点のにゃんにゃんファクトリー公式Xプロフィールには、荒井小豆さん、おさとうさん、みき郎さんと同じ形では名前が掲載されていません。ツイマンガ+1
ABEMA TIMESは、胡桃沢さんについて、コミックス第9巻の特典漫画や『ヤングマガジン』の「ヤニねこキャラ診断」で用いられたデフォルメイラストを担当したと紹介しています。AbemaTimes
さらに同記事では、胡桃沢さん本人のX投稿を基に、『ヤニねこ』で作画へ時折参加している可能性があることも整理されています。
ただし、ここには注意が必要です。
その投稿だけから「胡桃沢太郎さんは荒井小豆さんら3人と完全に同じ立場の第4の公式メンバーである」とまでは確認できません。ABEMA TIMESの記事自体も、本人投稿の文脈について慎重な表現を取っています。AbemaTimes
したがって、本記事では便宜上、次のように区別します。
- 正式な著者名義:にゃんにゃんファクトリー
- 公式Xプロフィールに記載された人物:荒井小豆、みき郎、おさとう
- 関連制作への参加が確認できる人物:胡桃沢太郎
- 個々の話数担当:公式発言や本人発信で確認できる場合のみ事実として扱う
この整理なら、「胡桃沢太郎さんは無関係」という誤りも、「公式作者は4人」と資料以上に言い切る誤りも避けられます。
私は校正者として、こうした場合ほど数字を急いで一つに決めないことが大切だと考えています。
検索画面では「3人なのか4人なのか」という二択にしたくなりますが、制作参加と公式クレジットは必ずしも同じ意味ではありません。
作品の正確な作者情報を知りたいのであれば、「誰が作品に関わったか」と「誰が公式プロフィールに掲載されているか」を別々に確認するほうが、実態に近づけます。
なぜ『ヤニねこ』は3人で描く?リレー制作と連載までの経緯
『ヤニねこ』の特徴は、原作者と作画担当を固定するのではなく、荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさんが一話ずつ制作して次へつなぐリレー形式にあります。
ABEMA TIMESは、2023年4月時点の荒井小豆さんの発信などを基に、3人が原作と作画を固定分担せず、それぞれ一話を制作する方式だと説明しています。AbemaTimes
この仕組みは、『ヤニねこ』の成り立ちとも深くつながっています。
同記事によれば、3人はDiscordで会話をしながら漫画を描くコミュニティで親しくなり、「ヤニねこ」というキャラクターの発想から作品制作が始まりました。当初は素性を伏せてXへ漫画を投稿していたとされています。AbemaTimes
一方、商業連載へ至った時系列については、出版社側の一次情報から確認できます。
ヤンマガWebが2023年3月6日に公開した連載化発表では、『ヤニねこ』のアカウントが「去年11月」に開設されたと説明されています。したがって、SNSで作品が始まった時期として確認しやすいのは2022年11月です。ヤンマガ
その後、2023年2月に『週刊ヤングマガジン』へ特別掲載されました。
ヤンマガWebの作品一覧には、1mgが2023年2月20日、2mgが2月27日、3mgが3月6日と記録されています。ヤンマガ
当初は全3回の短期集中連載を予定していましたが、反響を受けて本連載化が決定しました。
ヤンマガWebは、特別掲載時にTwitterで大きな反響があり、一時トレンド入りしたことも伝えています。そして2023年4月3日発売の『ヤングマガジン』18号から正式な本連載が始まりました。ヤンマガ+1
つまり流れを簡潔にすると、2022年11月にXで始動→2023年2月にヤングマガジン特別掲載→反響を受けて本連載決定→2023年4月3日に正式連載開始となります。

この経緯を見ると、『ヤニねこ』のリレー形式は、商業連載のために後から組まれた制作システムではなく、SNS時代の共同創作から持ち込まれた作品の出発点そのものだと考えられます。
商業化の際に一人を「原作者」、一人を「作画担当」として再編する方法もあり得たでしょう。
しかし実際には、共同名義「にゃんにゃんファクトリー」と、一話単位で受け渡す制作方法が残りました。この点こそ、『ヤニねこ』の作者情報を単なる人物一覧だけで終わらせずに知っておきたい理由です。
にゃんにゃんファクトリーの共同名義は何が特徴?アニメ化まで含めて考察
ここからは、確認できる事実を踏まえた私見です。
『ヤニねこ』で最も興味深いのは、共同名義そのものより、共同名義の中で各作家が一話を比較的まとまった単位で担当していることだと考えます。
複数人による漫画制作自体は珍しいものではありません。
例えばCLAMPは、公式サイトで、いがらし寒月さん、大川七瀬さん、猫井さん、もこなさんの4人からなる「創作集団」と明確に説明されています。クランプネット
しかし、共同名義だからといって制作方法まで同じとは限りません。
また、一般的な「原作・作画」の分業とも『ヤニねこ』は異なります。
身近な比較例として、同じ荒井小豆さんとおさとうさんが手掛ける『ゾンビのバカヤロー!!!』では、出版社が荒井小豆さんを原作、おさとうさんを作画とはっきり分けています。となりのヤングジャンプ
『ヤニねこ』では、その二人を含む3人が固定的な原作・作画に分かれず、一話ごとに作品をつないでいます。
つまり、「共同名義の漫画」という大きな括りだけでは本作の特徴を十分に説明できません。
一人の原作者の設計図を複数人が作画するのではなく、複数の漫画家が作品世界そのものを共有しながら話を渡していく。ここに『ヤニねこ』独自の制作上の面白さがあります。
なお、「なぜ個人3名を著者として並べず、にゃんにゃんファクトリーという名義にしたのか」という命名の詳しい理由については、今回確認した公式資料だけでは断定できません。
分からない部分を想像で埋めるより、出版物とアニメで一貫して共同名義が使われていること、公式Xには3人の個人名が記載されていること、この二つを事実として押さえるのが適切でしょう。
アニメ化後には、共同制作ならではの別の変化も伝えられています。
TVアニメは2026年7月2日から放送され、原作クレジットは漫画と同じ「にゃんにゃんファクトリー」です。TVアニメ『ヤニねこ』公式サイト
ABEMA TIMESが「ヤンマガ日常ch」で明かされた制作裏話をまとめた記事によると、漫画では当初、アパートの各部屋の位置関係などを3人で厳密に共有していなかったとされています。
アニメ化に際して木村拓監督らが空間設定を整理した結果、その設定を漫画側でも取り入れるようになったというのです。AbemaTimes
私は、このエピソードが『ヤニねこ』の共同制作をよく表していると感じます。
複数人で描く方式には、設定の細部が揺れやすいという側面があります。しかしアニメという別媒体で共通設定が必要になったことで、曖昧だった部分が整理され、その成果が原作側へ戻ってきました。
共同制作の自由さを失って単一の絵柄へ統一したのではなく、必要な設定だけを共有しながら複数の描き手が作品を続けるための共通言語が増えたと見ることができます。
そして2026年8月6日には、講談社から単行本第13巻が発売されました。出版社の書誌でも、著者表記は変わらず「にゃんにゃんファクトリー」です。講談社+1
SNS発の小さな共同制作が、商業連載、13巻の単行本、TVアニメへと広がっても、作品の入り口に置かれる名前は一貫しています。
この事実を見る限り、にゃんにゃんファクトリーという共同名義は単なる匿名用の名前ではなく、異なる漫画家の仕事を一つの『ヤニねこ』として束ねる作品上の看板になっている、と私は考えます。
まとめ|『ヤニねこ』作者は「にゃんにゃんファクトリー」、公式Xには3人
『ヤニねこ』の正式な著者・原作者名義は、にゃんにゃんファクトリーです。講談社、ヤングマガジン、TVアニメ公式のいずれでも、この名義が使われています。ヤンマガWeb+1
2026年8月時点で公式Xプロフィールに記載されている個人名は、荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさんの3人です。制作については、固定された原作・作画分業ではなく、それぞれが一話を制作するリレー形式と説明されています。ツイマンガ+1
胡桃沢太郎さんについては、第9巻特典漫画やキャラクター診断用イラストなど、『ヤニねこ』関連制作への参加が確認されています。一方で公式Xプロフィールでは3人と同じ形で掲載されていないため、現状では「公式メンバー4人」と断定せず、制作参加が確認できる人物として分けて整理するのが慎重です。AbemaTimes
作者情報を調べる際には、「何人いるか」という数字だけを見るより、正式な著者名義、公式プロフィール、実際の制作参加という三つの層を分けて見ることが大切です。
その区別をして初めて、『ヤニねこ』が一人の作家の作品でも、単純な原作・作画分業でもない、リレー形式の共同制作漫画であることがすっきりと見えてきます。
よくある質問
『ヤニねこ』の作者は誰ですか?
正式な著者・原作者名義は「にゃんにゃんファクトリー」です。
ヤングマガジン公式サイト、講談社の単行本書誌、2026年放送のTVアニメ公式サイトで同じ名義を確認できます。講談社+1
にゃんにゃんファクトリーのメンバーは何人ですか?
2026年8月時点の公式Xプロフィールで個人名として確認できるのは、荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさんの3人です。ツイマンガ+1
胡桃沢太郎さんにも制作参加の実績がありますが、公式Xプロフィールでは3人と同じ形で掲載されていないため、「4人の公式メンバー」と断定する場合には注意が必要です。
『ヤニねこ』は誰が原作で誰が作画ですか?
荒井小豆さんが原作、おさとうさんが作画、といった固定分業ではありません。
公開されている制作情報では、荒井小豆さん、みき郎さん、おさとうさんがそれぞれ一話を制作し、リレー形式で連載していると説明されています。AbemaTimes
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)

