『幼女戦記』漫画35巻は2026年8月25日に紙・電子版とも発売され、ドードーバード航空戦でターニャとメアリー・スーが直接激突する巻です。
紙版は定価924円(税込)、B6判・144ページ。36巻については、2026年9月3日時点でKADOKAWA公式などを確認した範囲では、漫画版36巻の正式な発売日告知を確認できません。
本稿では、KADOKAWAの35巻紙版・電子版商品ページ、コンプエース公式コミックスページ、32〜34巻のKADOKAWA商品ページ、カドコミの連載情報を2026年9月3日に照合しました。
物語の説明は、これら一次情報で公開されている範囲を中心に整理しています。本文未確認の場面を事実として補うことはせず、筆者の考察については事実と区別して記載します。
幼女戦記35巻の発売日はいつ?価格・ページ数も確認
『幼女戦記』漫画35巻の発売日は、2026年8月25日です。
KADOKAWAでは紙書籍と電子版の双方が同日発売と案内されており、コンプエース公式のコミックスページでも2026年8月25日発売と確認できます。漫画は東條チカさん、原作はカルロ・ゼンさん、キャラクター原案は篠月しのぶさんです。
紙版の商品情報は次の通りです。
項目 35巻の公式情報
発売日 2026年8月25日
紙版 2026年8月25日発売
電子版 2026年8月25日発売
漫画 東條チカ
原作 カルロ・ゼン
キャラクター原案 篠月しのぶ
定価 924円(税込)
本体価格 840円
判型 B6判
ページ数 144ページ
ISBN 9784041176764
レーベル 角川コミックス・エース
したがって、発売日だけを先に確認したい方への答えは明確です。35巻はすでに発売済みで、2026年8月25日から紙・電子のどちらでも刊行されています。
なお、KADOKAWA公式オンラインショップ「カドスト」では確認時点で924円と表示されていますが、在庫状況や各電子書店の販売条件は変動します。購入時には利用する販売先の最新表示をご確認ください。
今回、発売日と価格だけでなく公式情報を複数ページで照合したのは、紙版と電子版、出版社の書誌情報、作品レーベル側の案内を混同しないためです。
新刊情報では、予約開始日や電子版の配信日を「発売日」と取り違える場合があります。その点、35巻についてはKADOKAWAの商品ページとコンプエース側の情報が2026年8月25日で一致しています。
幼女戦記35巻の内容は?ターニャとメアリー・スーが直接激突
35巻の物語で最も大きな出来事は、ドードーバード航空戦でターニャ・デグレチャフとメアリー・スーが直接対決することです。
KADOKAWAの電子版商品紹介では、ターニャが自らの持つ「西暦の理論」と、幾度もの戦場で身につけてきた戦闘技術を使い、メアリーを攻め立てる展開が明らかにされています。
しかし、メアリーには3重の神の加護があり、戦いのさなかにターニャの戦術へ適応していくことも公式紹介の重要なポイントです。
さらにメアリーは、二〇三大隊の基幹要員から攻撃を受けても耐えしのぐほどの力を示します。ターニャ側が通常の戦術を積み重ねるだけでは処理しにくい相手として描かれていることが分かります。
ここで注目したいのは、単純な「強敵の登場」とは少し意味が異なることです。
ターニャは経験と知識によって相手より先へ進み、その差を戦場で利用してきた人物です。しかしメアリーが戦闘中にその方法自体を取り込んでいくなら、ターニャの知識による優位は、使うほど相手に学習される消耗品になっていくとも考えられます。
これは35巻を読むうえで非常に重要な構図だと私は感じます。
力の差なら、より大きな火力や有利な戦場を用意するという発想ができます。一方、戦術を学習される場合には、「昨日までの正解」が今日も正解である保証がありません。
『幼女戦記』が長く描いてきた近代戦の怖さが、国家や軍隊という大きな単位だけでなく、ターニャとメアリーという二人の戦いにも凝縮されているように見えるのです。
もう一つ、メアリーの行動を理解するうえで欠かせないのが父アンソン・スーの存在です。
公式の商品紹介では、父アンソンを奪った帝国を撃滅しようとするメアリーが、フレンドリーファイアさえ辞さないほど激しい姿勢で戦うことが示されています。
ここは事実と解釈を慎重に分ける必要があります。
公式情報から確認できるのは、父の死と帝国への敵意がメアリーの戦いに強く関係していること、そして味方を巻き込みかねない手段にも踏み込んでいることです。
それだけを根拠に「理性を完全に失った」と断定することはできません。むしろ35巻では、メアリーがターニャの戦術を吸収していくことも明記されています。
つまり彼女は、感情だけで突進する人物として単純化できないのです。
強い個人的感情を抱えながら、それでも相手から戦い方を学び取る。
この二面性があるからこそ、ターニャ対メアリーを単純な「合理性対感情」で片づけると、作品が描こうとしている複雑さを取りこぼしてしまうと私は考えます。

エレニウム九五式はなぜ35巻の重要な見どころなのか
メアリーを前にしたターニャが披露する奥の手が、エレニウム九五式です。
KADOKAWAは35巻の商品紹介で、これを存在Xに祝福されたターニャにとって忌むべき切り札として位置づけています。
ここで九五式が持つ意味は、「強い武器が出てきた」というだけではありません。
ターニャは合理性を重んじ、存在Xの介入そのものに強く反発してきた人物です。その本人が、生存と任務遂行のために存在Xと切り離せない力を使わざるを得なくなる。
筆者としては、この矛盾こそ『幼女戦記』らしい部分だと感じます。
ターニャは合理的であろうとするから九五式を拒絶したい。一方、合理的に生き残ろうとするなら九五式を選ばなければならない局面が生じる。
思想として嫌う選択肢が、実務上は最適解になってしまう。
戦争という巨大な仕組みの中で、個人の希望と合理的判断が一致しない苦さが、九五式という装備を通じて表されています。
さらに35巻では、その力を顕現させるためターニャが掲げる王笏にも、過去から続く因縁が重ねられています。
公式紹介によれば、その王笏に関わるのはアンソン・スーから奪った得物です。そして、その品には娘が父の無事の帰還を願った思いが宿っていることが示されています。
アンソンはメアリーの父です。
父を失ったことが現在の戦いへ結びついているメアリーを前に、その父に由来する品をターニャが手にしている。
この配置には、長期シリーズだからこそ成立する重さがあります。
私は、ここで小道具が「過去を現在へ運ぶ役割」を担っているように思います。
戦争で失われた人物そのものは戻りません。しかし、その人物が持っていた物や、そこへ託された記憶は残り、別の人物の手を経て新しい場面へ現れることがあります。
35巻では、ターニャとメアリーの現在の戦闘へ、アンソンという過去が物として持ち込まれる。
そのため九五式と王笏の場面は、戦闘能力の上昇だけでなく、これまで離れて存在していた人物同士の因縁が一つの戦場へ集約される地点として読むことができます。
32〜34巻から何が続いた?35巻の対決までの背景
35巻のターニャ対メアリーは、突然始まった対決ではありません。
KADOKAWAが公開している32巻、33巻、34巻の商品紹介を順に確認すると、メアリーが戦場の周辺から中心へ近づき、35巻の直接衝突へ至る流れがはっきり見えてきます。
32巻は2025年7月25日発売です。
この巻では、ターニャ率いる二〇三大隊が戦技研究の名目で東方から西方へ配置転換されます。同時に、ターニャ側だけでなくアルビオン連合王国、ルーシー連邦、合州国などの列強も近代戦への適応を進めている状況が描かれ、神の加護を持つメアリー・スーの存在が示されます。
続く33巻は2025年12月26日発売です。
舞台となるドードーバード海峡で帝国と連合軍が激突し、ターニャが示してきた西暦のドクトリンが浸透する帝国軍が戦局を進める一方、連合王国側にはメアリーが姿を現します。
34巻は2026年3月26日発売です。
行方不明になった友軍を救助するため二〇三大隊が戦い、グランツ小隊はドレイク中佐と会敵します。その一方で、メアリーが自らの「正義」を押し通す存在として一段と前面へ出てくることが商品紹介で示されています。
そして2026年8月25日の35巻で、ターニャとメアリーが直接激突します。
この32巻から35巻までの並びには、興味深い対応関係があります。
32巻で描かれていたのは、ターニャがもたらした近代戦の知識へ、世界全体が少しずつ適応していく状況でした。
35巻になると、それと似たことが一人の人間の内部でも起きています。メアリー自身が戦闘中にターニャの戦術を吸収していくからです。
私はここが、35巻を単なるライバル戦以上のものにしていると考えます。
ターニャは「自分だけが知っている近代戦」という優位を利用してきました。しかし戦争が長期化すれば、敵国も学習する。さらに35巻では、目の前の敵であるメアリーまでが学習する。
つまりターニャが直面しているのは、強敵一人ではなく、自分が持っていた知識の先行者利益そのものが失われていく戦場なのです。
これは長く『幼女戦記』を追ってきた読者ほど味わいやすい変化でしょう。
第1巻は2016年12月10日に発売されています。そこから35巻まで約10年にわたってコミカライズが続いてきました。
長期連載だからこそ、かつてターニャだけが握っていた理論が敵軍へ浸透し、過去に戦ったアンソンの存在がメアリーとの対決へ戻ってくるという、時間をまたいだ構造が成立しています。

発売後の反応は?
2026年9月3日にKADOKAWAの35巻商品ページを確認したところ、8月25日、30日、31日付でユーザーレビューが掲載されていました。
内容を見ると、メアリーとの直接対決の激しさや、漫画版ならではの展開・構成に着目する感想が確認できます。
ただし、公式ページ上で確認できるレビューは限られた投稿者による感想です。
そのため、「読者全体がこう評価している」と一般化するのは適切ではありません。発売直後の反応として、ターニャとメアリーの直接対決が読者の大きな注目点になっている程度に捉えるのが慎重でしょう。
幼女戦記36巻の発売日はいつ?2026年9月3日時点の確認結果
漫画版『幼女戦記』36巻については、2026年9月3日時点で、筆者がKADOKAWA公式サイト、35巻の商品情報、コンプエース公式コミックス情報、カドコミの最新コミックス表示を確認した範囲では、正式な発売日の発表を確認できませんでした。
ここで大切なのは、「35巻の商品ページに36巻の日付がない」ことだけを根拠に、無条件で「36巻は未発表」と断定しないことです。
今回確認したカドコミの『幼女戦記』連載ページでは、最新コミックスとして35巻・2026年8月25日発売が案内されています。また、連載自体は35巻発売翌日の2026年8月26日に「第百二十章:ドアノッカー作戦Ⅰ」が公開され、次回更新予定日は2026年9月26日と表示されています。
つまり、漫画連載が35巻の先へ進んでいることと、36巻の単行本発売日が決まっていることは別問題です。
新しい話が掲載されているからといって、その時点で次巻の発売日まで公式発表されているとは限りません。
36巻を待つ読者にとっては、この区別をしておくと情報を追いやすくなります。
近年のコミックス発売日は次のように推移しています。
30巻は2024年7月25日、31巻は2024年12月26日、32巻は2025年7月25日、33巻は2025年12月26日、34巻は2026年3月26日、35巻は2026年8月25日に発売されました。
間隔を大まかに見ると、30巻から31巻は約5か月、31巻から32巻は約7か月、32巻から33巻は約5か月、33巻から34巻は約3か月、34巻から35巻は約5か月です。
確かに「5か月程度」が複数回あります。
しかし、実際には3〜7か月ほどの幅があるため、単純な平均値を使って「36巻は2027年1月発売」と決めつけることはできません。
筆者としては、ここで予想の日付を大きく掲げるよりも、現時点では発売日が確認できていないことを明示し、KADOKAWAやコンプエースから商品情報が公開された段階で確認する方が読者にとって有益だと考えます。
発売日を検索する記事では、予想そのものより「どこまでが公式に確定しているか」の線引きが重要です。
特に検索結果では、予約情報、書店データ、推測記事の日付が混在することがあります。「過去5か月間隔だから次も5か月後」という計算は参考にはなっても、正式発表の代わりにはなりません。
なお、価格についても次巻で35巻と同額になるとは限りません。
実際、33巻のKADOKAWA公式価格は792円(税込)、34巻は836円(税込)、35巻は924円(税込)と巻によって異なっています。したがって、36巻の価格についても正式な商品ページが公開されるまでは断定しない方が安全です。
考察:35巻は「ターニャの優位が世界に学習される」転換点か
ここからは、KADOKAWAが公開している32〜35巻の商品情報を踏まえた筆者の考察です。
私が35巻で最も重要だと感じるのは、ターニャが単に「自分より強いかもしれない敵」と戦っていることではありません。
ターニャを強くしてきた知識と合理性そのものが、時間とともに独占できなくなっていることです。
32巻の商品紹介では、ターニャの影響によって帝国側に近代戦の戦訓が浸透する一方、敵対する列強もそれぞれの方法で近代戦へ適応していることが描かれていました。
これは戦争の歴史を考えても自然な変化です。
一方だけが新しい方法を使い続ければ、相手は観察し、対策し、いずれ似た考え方を取り入れます。革新的だった戦術も、広まった瞬間から「常識」へ近づいていきます。
35巻のメアリーは、それを個人のレベルで体現しているように見えます。
ターニャの戦術を受け、それを戦いながら吸収していく。この設定によって、ターニャは「正しい戦術を知っているだけでは勝てない場所」へ追い込まれていきます。
そこで九五式が必要になるという流れは、非常に皮肉です。
知識と合理性で超越的な力に対抗したいターニャが、その知識だけでは処理できない相手を前にして、最終的には存在Xに結びついた切り札を利用する。
合理性が敗北した、と単純に言う必要はありません。
むしろ合理的であるからこそ、本人が嫌悪する手段でも「使うべき条件が揃えば使う」という選択へ至る。この徹底した実務性にターニャらしさがあります。
同時に、メアリーも「感情の人物」とだけ整理できません。
父アンソンを失ったことが大きな動機になっている一方、ターニャの戦術へ適応する能力も示されているからです。
私は、35巻における二人の対立を「合理性対感情」ではなく、異なる理由で合理性を利用する二人の衝突として見る方が面白いと考えています。
ターニャにとって合理性は、自らが生き延びるための手段です。
メアリーについては公式紹介の範囲を超えた断定はできませんが、少なくとも35巻では、個人的な喪失と敵への強い意思を抱えながら、戦闘技術そのものを学習しています。
つまり二人とも考え、適応している。
違うのは、その判断をどこへ向けるのかです。
そして二人の間へアンソンの得物が持ち込まれることで、現在の戦術だけでは説明できない過去の層が加わります。
私はここに、『幼女戦記』という作品の戦争描写の特徴がよく出ているように感じます。
戦争は現在その場にいる兵士だけで完結しません。
以前の戦場で行われた判断、失われた人、残された物、そこで生じた憎しみや記憶が、時間を経て別の戦場の判断材料になります。
35巻におけるアンソンの得物は、その連鎖を読者に目に見える形で示す小道具だと考えられます。
35巻の読みどころを「ターニャとメアリーのどちらが強いか」だけに置くと、この構造は見えにくくなります。
むしろ注目したいのは、戦うたびに何を学び、何を手放せず、過去から何を持ち込んで次の一手を選ぶのかという点です。
知識は敵へ広がり、戦術は模倣され、過去の品は敵味方の境界を越えて運ばれる。
その意味で35巻は、戦場では何一つ一人だけの所有物であり続けられない、という『幼女戦記』らしい厳しさが濃く表れた巻なのではないでしょうか。
まとめ:幼女戦記35巻は8月25日発売、36巻は公式発表待ち
『幼女戦記』漫画35巻は、2026年8月25日に紙版・電子版とも発売されています。紙版は定価924円(税込)、B6判144ページ、ISBNは9784041176764です。
物語の中心はドードーバード航空戦におけるターニャとメアリー・スーの直接対決です。
公式情報では、3重の神の加護を受けるメアリーがターニャの戦術へ適応し、二〇三大隊基幹要員の攻撃にも耐えること、対するターニャがエレニウム九五式を奥の手として使うことが明らかにされています。
さらに九五式をめぐる場面には、メアリーの父アンソン・スーに由来する得物が関わります。
そのため35巻は、二人の強さを競うだけでなく、ターニャが築いてきた戦術、存在Xとの対立、メアリーが背負う父の記憶といった長年の要素が一か所へ集まる巻として位置づけられます。
一方、漫画36巻については、2026年9月3日にKADOKAWA公式やカドコミなどを確認した範囲では正式な発売日を確認できていません。
カドコミでは35巻が最新コミックスとして案内される一方、連載そのものは2026年8月26日公開の第百二十章まで進んでいます。単行本36巻の日程については、連載更新とは分けて正式な告知を待つのが確実です。
よくある質問
幼女戦記35巻の発売日はいつですか?
2026年8月25日です。KADOKAWAでは紙書籍と電子版の双方が同日発売と案内されています。
幼女戦記35巻はいくらですか?
紙版の定価は924円(税込)です。本体価格840円、B6判144ページ、ISBNは9784041176764です。
幼女戦記35巻では何が描かれますか?
ドードーバード航空戦でターニャとメアリー・スーが直接激突します。メアリーの戦術への適応と、ターニャのエレニウム九五式が大きな見どころとして公式紹介で示されています。
幼女戦記36巻の発売日は決まっていますか?
2026年9月3日にKADOKAWA公式サイトやカドコミなどを確認した範囲では、漫画版36巻の正式な発売日告知は確認できません。カドコミで案内されている最新コミックスは35巻です。
執筆:篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者。長年アニメ・漫画作品を継続して追い、公式書誌情報と作品内の言葉・演出を照合しながら紹介しています)

