2026年10月12日時点、『らんま1/2』のテレビアニメ歴代主題歌は、旧作16曲と新作6曲を合わせた全22曲です。
初代OPは西尾えつ子の「じゃじゃ馬にさせないで」。2026年第3期では、ふみのの「素直未満」と『ユイカ』の「かわいくない」が新たな主題歌に選ばれました。
この記事では、歴代22曲の曲名・歌手・使用話数を一覧で確認できるように整理し、最新曲の配信情報、代表曲の音楽的特徴、新旧アニメの映像演出まで解説します。
『らんま1/2』歴代主題歌22曲一覧!旧作・新作のOP・EDと歌手は?
『らんま1/2』の歴代主題歌は、1989年から1992年に放送された旧シリーズの16曲と、2024年から始まった新作アニメの6曲で構成されています。
集計対象はテレビアニメの歌唱付きオープニング・エンディングです。OVA、劇場版の主題歌、キャラクターソング、歌唱を伴わないナレーションは含めていません。
1989年版・熱闘編の歴代主題歌16曲
旧シリーズは、1989年4月15日から9月16日まで放送された全18話の『らんま1/2』と、同年10月20日から1992年9月25日まで放送された全143話の『らんま1/2 熱闘編』に分かれます。
合計161話に使用された歌唱付き主題歌は、OP7曲、ED9曲の計16曲です。
以下の使用話数は、それぞれのシリーズ内で数えた話数であり、161話の通算番号ではありません。
区分 曲名 歌手 使用話数
初代OP じゃじゃ馬にさせないで 西尾えつ子 1989年版 第1〜18話
初代ED プラトニックつらぬいて 坂上香織 1989年版 第1〜13話
第2代ED EQUALロマンス CoCo 1989年版 第14〜18話
熱闘編OP① リトル★デイト ribbon 第7〜13話
熱闘編OP② 思い出がいっぱい CoCo 第24〜45話
熱闘編OP③ 絶対!Part2 早坂好恵 第46〜69話
熱闘編OP④ 地球オーケストラ KUSU KUSU 第70〜99話
熱闘編OP⑤ もう泣かないで 瀬能あづさ 第100〜117話
熱闘編OP⑥ ラヴ・シーカー CAN’T STOP IT VisioN 第118〜143話
熱闘編ED① ド・ン・マ・イ来々少年 西尾えつ子 第1〜23話
熱闘編ED② 乱馬ダ☆RANMA 乱馬的歌劇団御一行様 第24〜38話
熱闘編ED③ プレゼント 東京少年 第39〜54話
熱闘編ED④ フレンズ YAWMIN 第55〜69話
熱闘編ED⑤ ひなげし 中嶋美智代 第70〜99話
熱闘編ED⑥ POSITIVE 森川美穂 第100〜117話
熱闘編ED⑦ 虹と太陽の丘 ぴよぴよ 第118〜143話
旧シリーズの曲名・歌手・使用話数は、ABEMA TIMESのアニメフリークスに掲載された「アニメ『らんま1/2』主題歌一覧」と照合しています。アニメフリークス
熱闘編のオープニングナレーションは22曲に含まれる?
『らんま1/2 熱闘編』には、通常の歌唱付きOPとは異なるオープニングが存在します。
それが、中村正による開始的話法「乱馬くんは変態」です。
使用されたのは、熱闘編の第1〜6話と第14〜23話。歌ではなく、ナレーションによって作品世界を紹介する構成になっています。
そのため、旧シリーズのOP・EDを演出単位で数えると17種類になりますが、歌唱楽曲として数えた場合は16曲です。
この数え方の違いは、歴代主題歌を検索する際に混乱しやすい部分でしょう。
また、現在の配信映像や再編集版では、初回放送時と話数の表示方法が異なる場合があります。
旧作の使用話数を確認するときには、『らんま1/2』と『熱闘編』を分けて扱うことが大切です。
2024年〜2026年の新作『らんま1/2』主題歌6曲
2024年10月5日に放送を開始した新作アニメでは、制作をMAPPA、監督を宇田鋼之介、シリーズ構成をうえのきみこ、キャラクターデザインを谷口宏美が担当しています。
音楽を担当するのは和田薫です。
主題歌には、現代のポップスや電子音楽、シンガーソングライターの表現を特徴とするアーティストが起用されました。
以下の表では、新作アニメの第1期から続く通算話数を使用しています。 第2期の第1話が通算第13話、第3期の第1話が通算第25話に当たります。
放送時期 区分 曲名 歌手 使用話数
2024年第1期 OP 許婚っきゅん ano 通算第1〜12話
2024年第1期 ED あんたなんて。 りりあ。 通算第1〜12話
2025年第2期 OP ウォーアイニー 水曜日のカンパネラ 通算第13〜24話
2025年第2期 ED パンダガール にしな 通算第13〜24話
2026年第3期 OP 素直未満 ふみの 通算第25話〜
2026年第3期 ED かわいくない 『ユイカ』 通算第25話〜
2026年第3期は10月12日時点で放送中のため、最終話数は記載していません。
曲名・歌手・制作担当者は、TVアニメ『らんま1/2』公式サイトの「音楽情報」で確認できます。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
歴代主題歌で最初に聴きたい4曲
22曲すべてを一度に聴くのが難しい場合は、次の4曲を時代順に比較すると、作品の音楽的な変化を捉えやすくなります。
- 「じゃじゃ馬にさせないで」/西尾えつ子:1989年の出発点。軽快な旋律と特徴的な掛け声が印象的です。
- 「地球オーケストラ」/KUSU KUSU:1990年代初頭のバンド音楽らしい躍動感を楽しめます。
- 「許婚っきゅん」/ano:電子音楽と個性的な歌唱によって、格闘ラブコメのにぎやかさを表現しています。
- 「素直未満」/ふみの:2026年第3期の最新OP。登場人物の二面性や感情のもどかしさを主題としています。
この4曲は、単に制作年代が違うだけではありません。
作品の楽しさを音の勢いで伝える曲と、登場人物の感情に近づく曲とでは、主題歌としての役割にも違いが見られます。
私は、こうした表現の幅広さこそ、『らんま1/2』の音楽が長く親しまれる理由の一つだと考えています。
2026年第3期『らんま1/2』の最新主題歌は?「素直未満」「かわいくない」を解説
2026年第3期の主題歌は、OPがふみのの「素直未満」、EDが『ユイカ』の「かわいくない」です。
2026年9月14日にアニメ公式サイトが発表し、同日公開された第3弾PVで両曲の音源が初めて披露されました。
このPVでは、乱馬、あかね、響良牙を中心とした恋愛模様に加え、第3期から登場する人物たちも紹介されています。
放送開始前から、音楽と映像を組み合わせて新シリーズの方向性が示されたのです。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
第3期OP「素直未満」/ふみの
「素直未満」は、ふみのが作詞を担当し、作曲にも参加した楽曲です。
基本情報は次のとおりです。
- 曲名:素直未満
- 歌手:ふみの
- 作詞:ふみの
- 作曲:ふみの、SANGWOO、岡村夏彦
- 編曲:SANGWOO、岡村夏彦
- 配信開始日:2026年10月5日
- 使用作品:2026年版『らんま1/2』第3期
ふみのは、BMSGとちゃんみなによるオーディション「No No Girls」のファイナリストです。
2026年1月11日、ちゃんみなが主宰するレーベル「NO LABEL ARTISTS」の第1弾アーティストとしてデビューしました。
同年9月にはアルバム『僕のすべてを知ってるような君だから』を発売。
9月27日に東京・Zepp DiverCityで開催されたワンマンライブツアーの最終公演では、「素直未満」を初披露しています。
BMSGが10月3日に発表した配信告知では、このライブでの初披露と、10月5日のデジタルリリースが紹介されています。株式会社BMSGのプレスリリース
「素直未満」は何を表現した曲なのか?
アニメ公式サイトの音楽情報には、ふみの自身による制作コメントが掲載されています。
そこで説明されているのは、登場人物から着想を得て、人間の二面性や素直に感情を表せないもどかしさを楽曲に取り入れたということです。
この制作意図を踏まえると、「素直未満」というタイトルは興味深く感じられます。
「未満」は、本来、ある基準に達していない状態を表す言葉です。
ところが、人の素直さには、年齢や長さのような明確な数値基準がありません。
つまり、この題名は、数量では測れない感情を、あえて数量的な言葉で捉えた表現なのです。
私は、「素直ではない」という断定ではなく、「素直になりたいのに、まだそこまで届いていない」状態を描いているところに、このタイトルの魅力を感じます。
乱馬とあかねは、親同士が決めた許婚でありながら、互いの気持ちを正面から伝えることが得意ではありません。
それでも、相手に対する理解や関心は、日々の出来事を通じて少しずつ変化していきます。
「素直未満」という言葉は、そんな二人の関係を固定された性格ではなく、変化の途中にあるものとして捉える手掛かりになります。
ただし、これは公式に説明された制作意図を踏まえた筆者の解釈です。
特定の登場人物だけを描いた歌であると断定するものではありません。
音楽面でも注目したいのは、ふみのが歌唱だけでなく作詞・作曲にも関与している点です。
アーティスト自身が物語から受け取った感情を、自分の言葉に置き換えていることが、制作体制から確認できます。
第3期ED「かわいくない」/『ユイカ』
第3期ED「かわいくない」は、『ユイカ』が作詞・作曲を担当した楽曲です。
- 曲名:かわいくない
- 歌手:『ユイカ』
- 作詞・作曲:『ユイカ』
- 編曲:花井諒
- 配信開始日:2026年10月9日
- 使用作品:2026年版『らんま1/2』第3期
『ユイカ』は2026年10月3日、自身の公式サイトで「かわいくない」の配信日と制作に込めた思いを発表しました。
そのコメントで特に印象的なのは、この曲を単純な恋愛感情の告白として制作したわけではないという点です。
大切な人を思う温かさや、家族に本音を伝えるときの照れくささに近い感情を意識したと説明しています。『ユイカ』オフィシャルサイト&ファンクラブ「栞」
この言葉は、『らんま1/2』の人物関係を考えるうえで重要です。
乱馬とあかねは恋愛物語の中心にいる二人ですが、同時に天道家で生活を共にする家族に近い存在でもあります。
毎日顔を合わせる相手だからこそ、特別な感情を言葉にすると気恥ずかしくなることもあるでしょう。
筆者としては、「かわいくない」が、恋の始まりよりも、日常の積み重ねによって育つ親しさに目を向けた楽曲である点に注目しています。
「かわいくない」という一見否定的な言葉が、親しい相手との距離感を表す表現として聞こえてくるところにも、この曲ならではの味わいがあります。
2026年第3期の放送日・配信日は?
第3期は、2026年10月3日土曜日の24時55分から、日本テレビで放送を開始しました。
実際の日付では、10月4日日曜日の午前0時55分に当たります。
日本テレビ系でも順次放送され、Netflixではテレビ放送直後から独占配信されています。
2026年7月25日に公開されたアニメ公式サイトの「第3期の放送・配信開始日時を発表!」という告知で、これらの予定が発表されました。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
最新の主題歌に関する日付を整理すると、次のようになります。
日付 発表・公開内容
2026年9月14日 第3期OP・EDの担当アーティストを発表
2026年9月14日 第3弾PVで両曲の音源を初公開
2026年9月27日 ふみのがライブで「素直未満」を初披露
2026年10月4日未明 第3期のテレビ放送開始
2026年10月4日 第3期ノンクレジットOP・ED映像を公開
2026年10月5日 「素直未満」配信開始
2026年10月9日 「かわいくない」配信開始
10月4日には、小学館集英社プロダクションが両曲のノンクレジット映像公開を発表しています。
音楽配信だけでなく、MAPPAが制作したアニメーションと組み合わせて楽曲を鑑賞できるようになりました。株式会社小学館集英社プロダクションのプレスリリース

『らんま1/2』の代表的な主題歌はなぜ印象に残る?曲調・歌唱・映像を解説
『らんま1/2』の主題歌を詳しく知るには、歌詞の意味だけでなく、リズムや編曲、歌唱方法、オープニング・エンディング映像の役割を合わせて考えることが重要です。
ここでは初代OP、熱闘編の代表曲、新作のOP・EDを中心に、確認できる制作情報と筆者の評価を分けながら解説します。
初代OP「じゃじゃ馬にさせないで」/西尾えつ子
1989年版の第1話から第18話まで使用された初代OPが、西尾えつ子の「じゃじゃ馬にさせないで」です。
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:村松邦男
- 編曲:椎名和夫
- シングル発売日:1989年4月25日
オリコンニュースの「西尾えつ子のシングル売上TOP2作品」によると、この曲の週間シングルランキング最高順位は37位、登場回数は11週でした。オリコンニュース(ORICON NEWS)
もちろん、この数字だけで現在まで続く人気を測ることはできません。
しかし、作品の放送当時に楽曲がどのように流通し、音楽市場で扱われていたかを知るための具体的な資料になります。
音楽的な特徴は、冒頭の独特な掛け声と、歯切れのよいリズム、親しみやすいポップスの旋律にあります。
短い言葉を軽快に運ぶ歌唱と、伸びやかな旋律の対比も印象的です。
特に、言葉の意味を完全に理解する前に、音の響きが耳に残る構成が巧みだと感じます。
『らんま1/2』には、中国の修行場「呪泉郷」をはじめ、日常生活では聞き慣れない名称が登場します。
しかし、物語の中では、それらが格闘や笑いの要素として自然に受け入れられています。
「じゃじゃ馬にさせないで」も、普段とは少し異なる音の響きを、親しみやすい旋律の中に取り込んだ楽曲として捉えられるでしょう。
初代OPの歌詞は、あかねの性格だけを表している?
「じゃじゃ馬」という言葉から、天道あかねの気の強さを連想する方も多いでしょう。
ただし、題名を丁寧に読むと、単純に「あかねは気が強い」と説明しているわけではありません。
重要なのは、「じゃじゃ馬」ではなく「じゃじゃ馬にさせないで」という相手への呼びかけになっている点です。
自分の感情が乱れる原因を、相手との関係の中に見いだしているようにも聞こえます。
乱馬とあかねは、互いに反発しながらも、相手を無視できない関係です。
相手の言葉に腹を立てることもあれば、思いがけない優しさに戸惑うこともあります。
私は、この曲を、気の強い少女の人物紹介ではなく、誰かと関わることで、自分でも予想しなかった感情が生まれる物語として味わっています。
ただし、作詞者があかねだけを想定して制作したと確認されているわけではありません。
これは、楽曲の言葉と原作の人物描写を照らし合わせた解釈です。
初代ED「プラトニックつらぬいて」「EQUALロマンス」
1989年版には、2曲のエンディングがあります。
坂上香織の「プラトニックつらぬいて」は、第1話から第13話まで使用されました。
作詞は松本隆、作曲・編曲は後藤次利です。
明るく勢いのあるOPに対して、恋愛感情を落ち着いた角度から捉えられる楽曲です。
続く第14話から第18話までのEDは、CoCoの「EQUALロマンス」。
作詞は及川眠子、作曲は山口美央子、編曲は中村哲です。
軽快なアイドルポップスの魅力に加え、複数の歌声が重なることによる華やかさも楽しめます。
「EQUAL」という言葉には、対等であるという意味があります。
乱馬とあかねは親が決めた許婚ですが、どちらか一方が常に相手に従う関係ではありません。
その点を考えると、楽曲の題名と二人の関係性には興味深いつながりを見いだせます。
なお、日本コロムビアが2006年8月23日に発売した『みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑 1989』には、「じゃじゃ馬にさせないで」と「プラトニックつらぬいて」が収録されています。
このアルバムは1989年のアニメ楽曲を集めた作品であり、旧シリーズの音楽を後年のCD作品から確認できる一例です。日本コロムビアオフィシャルサイト
熱闘編「地球オーケストラ」/KUSU KUSU
熱闘編の第70話から第99話まで使用された「地球オーケストラ」は、KUSU KUSUによる楽曲です。
作詞は次郎、作曲はまこと、編曲はKUSU KUSUが担当しています。
この曲で注目したいのは、アイドルポップスとは異なる、バンド演奏を基盤とした躍動感です。
リズムのアクセントが楽曲全体を前へ進め、声も旋律を歌うだけでなく、音楽の勢いを作る要素として機能しています。
特に、打楽器的なリズムの強調と、声の跳ねるような運び方が、楽曲の活動的な印象につながっています。
初代OPの「じゃじゃ馬にさせないで」が、明快なポップスの中に言葉遊びを組み込んでいたのに対し、「地球オーケストラ」では、演奏全体の動きそのものが楽しさを生んでいるように感じます。
この違いは、『らんま1/2』が持つ複数の魅力を示していると考えられます。
乱馬とあかねの関係を中心にした恋愛喜劇としての魅力だけでなく、個性的な格闘家たちが次々と登場する、予測できない世界の広がりも作品の重要な要素だからです。
私は、「地球オーケストラ」を、その自由でにぎやかな世界観を音楽の運動感から味わえる曲として評価しています。
熱闘編の残り5曲のOPはどう違う?
熱闘編のほかのOPも、同じ方向性の楽曲ばかりではありません。
「リトル★デイト」/ribbon
第7話から第13話まで使用された、三浦徳子作詞、後藤次利作曲・編曲の楽曲です。
軽快なアイドルポップスで、明るい歌唱と親しみやすいメロディーが特徴。恋愛喜劇としての作品の側面を前面に出した選曲と考えられます。
「思い出がいっぱい」/CoCo
第24話から第45話まで使用されました。
作詞は及川眠子、作曲は岩田雅之、編曲は有賀啓雄です。
CoCoによる明瞭な歌唱と、旋律の親しみやすさが中心となった楽曲で、「EQUALロマンス」と聴き比べると同じグループの表現の違いも楽しめます。
「絶対!Part2」/早坂好恵
第46話から第69話までのOPで、作詞は及川眠子、作曲は松本俊明、編曲は鷺巣詩郎です。
勢いのある歌唱と明快なリズムが特徴。登場人物たちが次々と騒動を巻き起こす熱闘編の雰囲気に合った一曲です。
「もう泣かないで」/瀬能あづさ
第100話から第117話まで使用されました。
作詞は三浦徳子、作曲は羽田一郎です。
瀬能あづさの歌声を中心にしたポップスで、前後の主題歌と比較すると、声の柔らかさや旋律の表情に注目できます。
「ラヴ・シーカー CAN’T STOP IT」/VisioN
熱闘編の最終盤、第118話から第143話まで使用されたOPです。
作詞は小室みつ子、作曲にはMIYABI、YUKI、TERU、TAKEが参加しています。
ロック色の強いサウンドと推進力のある歌唱が特徴。アイドルポップスを中心とした初期OPとは異なる音楽的な方向性を示しています。
こうして6曲の熱闘編OPを並べると、約3年間の放送期間に、女性アイドルによるポップスからバンド色の強い楽曲まで、多様な音楽が採用されていたことが分かります。
熱闘編ED7曲の特徴は?
熱闘編には、7曲のエンディングテーマがあります。
OPほど派手な変化が注目されないこともありますが、EDには、歌い手の個性やキャラクターとの関係が表れています。
「ド・ン・マ・イ来々少年」/西尾えつ子
第1〜23話で使用され、初代OPと同じ西尾えつ子が歌っています。
原題には英語を組み合わせた副題もあり、軽快な語感と遊び心が印象的です。初代OPと続けて聴くことで、同じ歌手が異なる役割の主題歌をどう表現しているか比較できます。
「乱馬ダ☆RANMA」/乱馬的歌劇団御一行様
第24〜38話で使用されました。
この曲の特徴は、作品の声優陣による歌唱です。
複数の人物の声が登場するため、単独アーティストの主題歌とは異なり、キャラクター同士のやり取りを音楽として楽しめます。
「プレゼント」/東京少年
第39〜54話のEDです。
バンドによる楽曲で、女性アイドルの主題歌とは違う歌唱の質感や演奏のまとまりが魅力となっています。
「フレンズ」/YAWMIN
第55〜69話で使用されました。
印象的な歌声を中心とした楽曲で、にぎやかな本編のあとに異なる音楽的な余韻を残します。
「ひなげし」/中嶋美智代
第70〜99話のEDです。
落ち着いた情緒を感じさせる歌唱が特徴で、同時期のOP「地球オーケストラ」との雰囲気の対照も注目したいところです。
「POSITIVE」/森川美穂
第100〜117話で使用されました。
力強い歌唱が印象的で、EDであっても前向きなエネルギーを保つ楽曲として聴くことができます。
「虹と太陽の丘」/ぴよぴよ
第118〜143話を担当した、熱闘編最後のEDです。
柔らかな歌声と穏やかな音楽的印象があり、力強いOP「ラヴ・シーカー CAN’T STOP IT」と組み合わせることで、同じ時期の主題歌に異なる表情が生まれています。
この7曲で特に重要なのは、キャラクターの声を主題歌に取り入れた「乱馬ダ☆RANMA」の存在です。
これは、作品の登場人物そのものを音楽表現へと広げる試みとして注目できます。
単純に有名アーティストの楽曲を作品に合わせるだけではない、アニメ音楽ならではの魅力が表れているのです。
2024年第1期OP「許婚っきゅん」/ano
2024年の新作アニメ初代OP「許婚っきゅん」は、anoが歌う楽曲です。
読み方は「いいなずっきゅん」。
作詞はあのと真部脩一、作曲は真部脩一、編曲はTAKU INOUEが担当しています。
anoの起用は、2024年7月17日に開催された新作アニメの大発表会で発表されました。
楽曲の大きな特徴は、中国風の響きを連想させる音色と、細かなリズムの変化を伴う現代的な電子音楽の組み合わせです。
そこに、anoの個性的な声が重なります。
「じゃじゃ馬にさせないで」が、親しみやすいメロディーを中心に作品の明るさを表現しているとすれば、「許婚っきゅん」では音色の切り替わりやリズムの変化によって、慌ただしい喜劇的な雰囲気を伝えていると考えられます。
タイトルに「許婚」という作品の根幹に関わる言葉を採用している点も特徴的です。
乱馬とあかねは親同士の約束によって婚約者となりました。
その複雑な関係を、短く覚えやすい語感へと置き換えているところに、作品の設定と現代的なポップスを結びつける工夫が感じられます。
「許婚っきゅん」のOP映像にはどんな演出がある?
MAPPAは、2024年に「許婚っきゅん」のノンクレジットOP映像を公開しています。
注目したいのは、曲そのものだけでなく、物語の進行によって映像に変更が加えられたことです。
2024年11月2日に放送された第5話「かわいくねえ」では、乱馬と良牙の勝負に巻き込まれたあかねの髪が、長い状態から短い状態へ変わります。
それに合わせて、第5話からED映像が変更され、続く第6話ではOP映像にもショートヘアのあかねが反映されました。
11月10日には、アニメ公式サイトが「ノンクレジットオープニング映像のあかねショートヘアver.を公開!」と発表しています。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
同じ楽曲を使用しながら、登場人物の容姿を物語の進行に合わせて更新したわけです。
これは、単なる映像上の修正以上の意味を持つと私は考えています。
通常、オープニングは毎回繰り返されるため、視聴者にとって作品の決まった顔になりやすいものです。
しかし、その中に登場人物の変化を反映すれば、OP映像も物語と同じ時間を生きているように感じられます。
特に『らんま1/2』では、あかねの髪型の変化が人物理解に関わる重要な出来事です。
その変化がOPにも残されることで、視聴者は彼女の物語が確かに前へ進んだことを、毎週の映像から確認できます。
2024年第1期ED「あんたなんて。」/りりあ。
「あんたなんて。」は、りりあ。が作詞・作曲し、羽生まゐごが編曲した楽曲です。
2024年8月31日に公開されたアニメ公式発表では、乱馬とあかねのもどかしい関係を表現した書き下ろし曲として紹介されました。
この発表には、宇田鋼之介監督や、天道あかね役の日髙のり子によるコメントも掲載されています。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
曲の魅力は、率直な言葉と繊細な感情表現の組み合わせにあります。
「あんたなんて。」という題名は、一見すると相手を拒絶しているように見えます。
しかし、語尾の句点によって、その先に言い切れなかった気持ちが残っているようにも読めます。
私は、この短い題名が持つ余白に、あかねの感情とのつながりを感じます。
そして、この曲では映像演出も重要です。
2024年10月6日に公開されたノンクレジットEDでは、乱馬とあかねが本編とは異なるタッチのイラストで描かれています。
MAPPAが制作した映像は、二人の恋愛模様を中心にした構成です。
さらに、11月3日には、あかねの髪型が短くなったバージョンも公開されました。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト+1
ここで比較したいのは、映像変更の前後で楽曲が変わっていないことです。
同じ歌声と旋律でも、そこに映るあかねの姿が変わることで、物語の時間が進んだことを感じ取れます。
本編で経験した出来事が、毎回繰り返されるエンディング映像の中にも反映されているのです。
日髙のり子による「あんたなんて。」のカバーにも注目
2024年11月6日に発売された「あんたなんて。」のCDには、天道あかね役の日髙のり子が歌うカバーバージョンも収録されています。
日髙のり子は、1989年版からあかねを演じてきた声優です。
新作でも同じ役を担当し、長い年月を経て、現在のアニメ主題歌をキャラクターの声で歌う機会が生まれました。
アニメ公式サイトは2024年10月6日、CDへのカバー収録を発表しています。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
このカバーが興味深いのは、同じ歌詞でも、歌い手によって言葉の受け止め方が変わることです。
りりあ。の歌唱では、シンガーソングライター自身の表現として感情を味わうことができます。
一方、日髙のり子の歌唱には、あかねを長年演じてきた声優ならではの人物像が重なります。
これは優劣を比較するためのものではありません。
同じ楽曲が、アーティストの歌とキャラクターの声という二つの方法で表現される点に、アニメ音楽としての価値があります。
2025年第2期OP「ウォーアイニー」/水曜日のカンパネラ
2025年第2期のOPは、水曜日のカンパネラによる「ウォーアイニー」です。
作詞・作曲・編曲はケンモチヒデフミが担当しました。
タイトルは中国語の「我愛你」を連想させるもので、日本語では「あなたを愛しています」という意味です。
呪泉郷という中国の修行場が物語の重要な出発点になっている『らんま1/2』にとって、作品の設定とも結びつきやすい題名です。
楽曲では、電子音楽を基盤としたリズムに、詩羽の変化に富んだ歌唱が重なります。
ケンモチヒデフミは制作時、アジアの多様な雰囲気や、麻雀・料理に関係する言葉を歌詞へ取り入れたことを説明しています。
このように、言葉の意味だけではなく、音の響きやリズムを作品の楽しさに結びつけている点が特徴です。
2025年9月24日には、MAPPA制作のノンクレジットOP映像が公開されました。
映像には、第2期から登場するムース、久遠寺右京、八宝斉、コロン、五寸釘光などの人物も登場しています。
アニメ公式サイトの同日付「第2期ノンクレジットオープニング映像を放送に先駆けて公開!」という告知で確認できます。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
2025年第2期ED「パンダガール」/にしな
「パンダガール」は、にしなが作詞・作曲し、100回嘔吐が編曲した楽曲です。
2025年10月8日に配信が始まりました。
『らんま1/2』でパンダといえば、早乙女乱馬の父・早乙女玄馬が思い浮かびます。
玄馬は呪泉郷の熊猫溺泉に落ちたことで、水をかぶるとパンダに変身する体質になりました。
ただし、楽曲を玄馬の変身だけに結びつけるのは、少しもったいない読み方かもしれません。
この作品では、乱馬も水とお湯によって姿が変化します。
外見が変わっても、その人物が持つ思いや悩みまで単純に変わるわけではありません。
にしなは公式コメントで、登場人物たちの大胆な行動と、不意に表れる純粋な感情の両方に魅力を感じていることを説明しています。
私は、「パンダガール」を、奇抜な変身設定の内側にある人物の繊細さへ目を向けるための曲として捉えています。
また、第2期EDの映像にも注目すべき特徴があります。
アニメ公式サイトが2025年12月21日に公開した「第24話ノンクレジットエンディング映像を公開!」によると、第2期EDでは映像後半のテレビ画面に映る内容が毎話変わる仕掛けが採用されています。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
これは、同じ曲が流れていても、視聴する話数によって異なる要素を発見できる演出です。
主題歌を毎週見るものとして設計する工夫が感じられます。

『らんま1/2』の主題歌はどこで聴ける?新旧の違いと音楽演出を考察
『らんま1/2』の主題歌は、公式のノンクレジット映像、音楽配信、CDなどを通して楽しめます。
ただし、すべての楽曲が同一の配信サービスで聴けるとは限りません。
特に旧シリーズは、音楽作品としての発売時期や権利関係が新作とは異なるため、個別の収録情報を確認する必要があります。
新作の主題歌は公式映像でも聴ける?
2024年以降の新作アニメについては、MAPPAの公式YouTubeチャンネル「MAPPA CHANNEL」でノンクレジットOP・ED映像が公開されています。
2026年10月12日時点で、確認できる主な映像は次のとおりです。
楽曲 公式映像の公開状況
許婚っきゅん ノンクレジットOP、あかねショートヘア版を公開
あんたなんて。 ノンクレジットED、あかねショートヘア版を公開
ウォーアイニー 第2期ノンクレジットOPを公開
パンダガール 第2期ノンクレジットED、第24話版を公開
素直未満 第3期ノンクレジットOPを公開
かわいくない 第3期ノンクレジットEDを公開
これらはアニメ公式サイトの「ムービー」ページや各期の告知から確認できます。TVアニメ「らんま1/2」公式サイト
公式映像を探す場合は、作品名、曲名、アーティスト名に「ノンクレジットOP」または「ノンクレジットED」を加えると見つけやすくなります。
楽曲だけを聴きたい場合は、各アーティストの公式音楽情報や、レーベルが案内する配信ページを確認する方法があります。
2026年第3期については、ふみのの「素直未満」が10月5日、『ユイカ』の「かわいくない」が10月9日に配信開始されています。
配信先の取扱状況や提供内容は変更される場合があるため、最新情報はアーティスト公式サイトや音楽配信サービスで確認してください。
旧作の主題歌はCDでも聴ける?
旧シリーズの楽曲については、発売当時のシングルに加え、後年発売されたアニメ音楽のコンピレーション作品などに収録された例があります。
例えば、日本コロムビアの『みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑 1989』には、初代OPと初代EDが収録されています。
ただし、1枚のCDに旧シリーズの全16曲が収録されているとは限りません。
また、テレビサイズ版とフルサイズ版、オリジナル音源とカバー音源では内容が異なります。
購入や配信利用の際には、曲名だけでなく歌手名と収録バージョンを確認することが重要です。
「じゃじゃ馬にさせないで」を探していても、別の歌手によるカバー版が検索結果に含まれる場合があります。
同じ曲名であっても、目的の音源とは限らないことに注意しましょう。
考察① 初代OPと最新OPでは、感情を描く視点が違う
歴代主題歌を比較して、私が特に興味深いと感じるのは、1989年の「じゃじゃ馬にさせないで」と2026年の「素直未満」です。
両曲は、乱馬とあかねの関係を思わせる感情を扱いながら、言葉の向けられる方向が異なります。
「じゃじゃ馬にさせないで」は、相手への呼びかけです。
自分の感情が乱れる理由を、相手との関わりの中に見いだしているように聞こえます。
一方、「素直未満」は、自分の状態を表しているような言葉です。
相手の言動よりも、自分がまだ十分に感情を伝えられていないことへ意識が向いています。
もちろん、二つの曲名だけで、1989年と2026年の社会全体の価値観が変化したと断定することはできません。
しかし、同じ原作を題材にしながら、主題歌が異なる角度から人物の感情に近づいていることは注目に値します。
音楽表現にも違いがあります。
初代OPでは、親しみやすい旋律と掛け声が、作品のにぎやかさを伝える中心になっています。
最新OPでは、アーティスト自身が物語から受け取った感情を作詞・作曲へ反映するという制作過程が確認できます。
筆者としては、この違いを優劣ではなく、同じ作品に対する表現方法の広がりとして評価しています。
考察② OPとEDは、作品の異なる部分を照らしている
『らんま1/2』では、OPとEDが必ずしも同じ感情を扱っているわけではありません。
例えば、2024年第1期の「許婚っきゅん」は、電子音楽を取り入れた変化の多いサウンドによって、作品の活発な雰囲気を伝えています。
対して「あんたなんて。」は、二人の恋愛模様を中心とした映像と組み合わされ、登場人物の内側にある感情を想像させます。
2025年第2期でも、「ウォーアイニー」は個性的な登場人物が集まるにぎやかなOPとして紹介されています。
一方、「パンダガール」のEDには、毎話異なる映像上の仕掛けが用意されました。
このように見ていくと、主題歌は単に作品の前後に流れる音楽ではありません。
OPはこれから始まる物語への期待を作り、EDは見終えた話を振り返るための別の表情を見せることがあります。
私は、この二つが組み合わさることで、作品の印象がより立体的になると考えています。
考察③ あかねの髪型変更と主題歌映像には重要な関係がある
ここで、原作者・高橋留美子の発言にも目を向けたいと思います。
2025年10月1日にオリコンニュースが公開した「高橋留美子×新垣結衣、14年ぶり再会」という対談では、あかねの人物像がどのように生まれたかが語られています。
2011年の実写ドラマであかねを演じた新垣結衣が、髪を切るエピソードの制作経緯について質問しました。
高橋は、あかねの人物像を連載当初から完全に決めていたわけではなく、描きながら考え続けていたことを説明しています。
髪を切る展開も、その人物像を探っていく過程で生まれたものだと語っています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
この制作背景を踏まえると、2024年版のOP・ED映像における髪型変更は、単なる外見上の変化として片づけられません。
あかねが自分の感情や過去と向き合い、人物として変わっていく過程を象徴する出来事だからです。
そして、その変化を毎週流れる主題歌映像にも反映したことには、原作の展開を大切に扱う制作姿勢が感じられます。
私は、この点を新作アニメの演出における重要な工夫の一つだと考えています。
主題歌映像は、本編の出来事と無関係に固定されるものとは限りません。
むしろ、同じ曲を繰り返し使用するからこそ、わずかな映像の変更が際立つ場合があります。
考察④ 新作のEDは「繰り返す映像」から「変化を発見する映像」へ
2024年第1期では、あかねの髪型の変化がED映像に反映されました。
2025年第2期では、EDのテレビ画面に映る内容が毎話変更されました。
この二つを並べると、興味深い共通点が見えてきます。
どちらも、同じ主題歌を繰り返し使用しながら、映像には変化する部分を残しているのです。
従来、アニメのOP・EDは毎回同じ映像が流れることも多く、視聴者にとって作品の決まった形式として受け止められてきました。
しかし、映像の一部が変わる構成では、その回を見た人だけが気づく発見が生まれます。
これは、楽曲の印象を大きく変えずに、毎週の視聴体験へ新鮮さを加える方法として評価できます。
また、公式YouTubeチャンネルでは変更前後の映像を確認できるため、放送当時に見逃した違いを後から比較することも可能です。
私は、この「同じ音楽と変化する映像」という組み合わせが、新作『らんま1/2』の主題歌演出を考えるうえで、特に重要な特徴だと感じています。
考察⑤ 歴代22曲は、アニメ音楽の楽しみ方の変化も示している
1989年から1992年にかけての旧シリーズでは、アイドル歌手、バンド、声優陣による楽曲などが主題歌を担当しました。
その多彩さは、一つの作品の中で異なる音楽ジャンルを楽しめるという魅力につながっています。
一方、2024年以降の新作では、主題歌の発表と同時に、PVやノンクレジット映像、音楽配信などを通じて楽曲が紹介される機会も増えています。
2026年第3期では、9月14日に楽曲の一部がPVで披露され、10月4日にはノンクレジット映像が公開されました。
さらに、10月5日と9日には楽曲の配信が始まっています。
つまり、テレビ放送だけでなく、公式映像や音楽配信によって作品に触れる入口が用意されているのです。
もっとも、こうした発信方法の違いだけで、新しい楽曲の価値が高いと結論づけることはできません。
旧シリーズの楽曲には、その時代の音楽表現が残されています。
新作には、現代のアーティストが原作をどう捉え直したかという、新たな楽しみがあります。
個人的には、どちらも『らんま1/2』を理解するために欠かせない資料だと思います。
主題歌を聴き比べることは、作品の音楽史をたどるだけでなく、同じ物語が時代ごとにどのような表情を見せるのかを考えることにもつながります。
今後、2026年第3期の主題歌はどう評価される?
2026年10月12日時点では、第3期の放送は始まったばかりです。
「素直未満」と「かわいくない」が今後どの程度長く親しまれるのか、現時点で断定することはできません。
今後は、楽曲の配信展開やミュージックビデオ、公式ノンクレジット映像、音楽作品への収録などが注目点になるでしょう。
ただし、再生回数やランキング順位だけで主題歌の価値が決まるわけではありません。
作品を初めて見たときに聴いた曲が、その人にとって忘れられない音楽になることもあります。
1989年版から親しんできた方にとっては、「じゃじゃ馬にさせないで」が特別な一曲かもしれません。
一方、新作から『らんま1/2』に触れた方にとっては、「許婚っきゅん」や「素直未満」が作品の記憶と結びついていくでしょう。
私は、歴代主題歌の魅力を考える際に、このような世代ごとの鑑賞体験も大切にしたいと思っています。
同じ原作に、異なる時代の音楽が重なっていくこと。
それこそが、長く親しまれるアニメ作品ならではの豊かさではないでしょうか。
よくある質問
『らんま1/2』の歴代主題歌は全部で何曲?
2026年10月12日時点で、テレビアニメの歌唱付きOP・EDは全22曲です。
内訳は1989年版と熱闘編が16曲、2024年から2026年の新作アニメが6曲です。歌唱を伴わないオープニングナレーションは含めていません。
『らんま1/2』の初代OPは誰が歌っている?
初代OP「じゃじゃ馬にさせないで」を歌っているのは、西尾えつ子です。
1989年版の第1話から第18話まで使用され、作詞は森雪之丞、作曲は村松邦男、編曲は椎名和夫が担当しました。
2026年第3期『らんま1/2』のOP・EDは?
第3期OPは、ふみのの「素直未満」です。
EDは『ユイカ』の「かわいくない」で、それぞれ2026年10月5日、10月9日に配信が始まりました。
「許婚っきゅん」の読み方と歌手は?
読み方は「いいなずっきゅん」で、歌っているのはanoです。
2024年版第1期のオープニングテーマとして使用され、2024年10月9日にCDが発売されました。
『らんま1/2 熱闘編』のナレーションは主題歌に含まれる?
中村正による開始的話法「乱馬くんは変態」は、歌唱付き主題歌ではなくオープニングナレーションです。
熱闘編の第1〜6話、第14〜23話で使用されましたが、今回の全22曲には含めていません。
『らんま1/2』の主題歌は無料で聴ける?
2024年以降の新作については、MAPPAの公式YouTubeチャンネルでノンクレジットOP・ED映像が公開されています。
ただし、フルサイズ音源や旧シリーズの楽曲については、配信サービスごとに取扱状況が異なります。最新情報は公式の音楽情報で確認してください。
『らんま1/2』の主題歌とキャラクターソングは違う?
主題歌はテレビアニメのOP・EDで使用される楽曲です。
キャラクターソングは、登場人物の声優などがキャラクターの設定や世界観に合わせて歌う楽曲を指します。
『らんま1/2』には、「猫飯店メニュー・ソング」「乱馬とあかねのバラード」「チャイナからの手紙」や、DoCoの「終わらない夏休み」など、テレビ主題歌以外にもさまざまな関連楽曲があります。
なお、声優陣が歌う楽曲であっても、実際にテレビアニメのEDに使用された「乱馬ダ☆RANMA」は、今回の主題歌一覧に含めています。
まとめ|『らんま1/2』歴代主題歌22曲で新旧アニメの魅力を味わう
2026年10月12日時点の『らんま1/2』の歴代テレビアニメ主題歌は、旧シリーズ16曲と新作6曲を合わせた全22曲です。
初代OP「じゃじゃ馬にさせないで」は、西尾えつ子による軽快な歌唱と印象的な言葉遊びで、1989年版の音楽的な出発点となりました。
『熱闘編』では、ribbon、CoCo、早坂好恵、KUSU KUSU、瀬能あづさ、VisioNなどが参加し、アイドルポップスからロック色の強い楽曲まで、多彩な主題歌が生まれています。
そして2024年以降の新作では、ano、りりあ。、水曜日のカンパネラ、にしな、ふみの、『ユイカ』が、それぞれ異なる音楽表現で作品を彩っています。
2026年第3期の最新曲は、ふみのの「素直未満」と『ユイカ』の「かわいくない」です。
どちらも登場人物の素直になれない感情を扱いながら、前者は自分自身のもどかしさ、後者は大切な相手に本音を伝える照れくささへと目を向けています。
また、新作の主題歌映像では、あかねの髪型変更や、毎話異なるエンディング内の演出など、物語の進行と結びついた工夫も確認できました。
私が歴代22曲を比較して大切だと感じるのは、同じ『らんま1/2』であっても、音楽が照らし出す魅力は一つではないということです。
格闘の勢い、恋愛のもどかしさ、日常のにぎやかさ、そして家族や友人との関係まで、主題歌には作品のさまざまな表情が映し出されています。
時代ごとの音色や歌唱の違いに耳を傾け、公式映像の演出も合わせて見つめることで、これまで何気なく聴いていた曲にも、新たな意味が見えてくるかもしれません。
古い曲にも、新しい曲にも、それぞれの時代にしか生まれなかった表現があります。
『らんま1/2』の主題歌22曲は、作品の歴史とともに、アニメ音楽の豊かさを伝えてくれる存在だと私は考えています。
文/篠原千鶴(アニメ愛好家・フリーランス校正者)
アニメ作品を長年にわたりジャンルを問わず鑑賞。フリーランス校正者として培った言葉への観察眼を生かし、公式資料、楽曲の制作情報、映像演出を手掛かりに、作品の魅力と物語の背景を丁寧に読み解いています。

