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ちいかわの栗まんじゅうとは?魅力や性格、印象的なエピソードを紹介

料理と飲み物をじっくり味わうくりまんじゅうと、その様子を見守るちいかわたち アニメ解説

ちいかわの栗まんじゅうは、グルメで面倒見がよく、言葉より行動で優しさを示す先輩格のキャラクターです。

公式表記は「くりまんじゅう」。初登場を調べる際は、2019年のキャラクター初出、2020年の『ちいかわ』公式X初登場、2022年のテレビアニメ初登場を分けて考える必要があります。

ちいかわの栗まんじゅう(くりまんじゅう)とは?

くりまんじゅうは、ナガノさんによる漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場するキャラクターです。

頭に栗色の模様があり、丸みのある姿は食べ物の栗まんじゅうを思わせます。飲み物を味わったあと、低い声で満足そうに息を漏らす所作も印象的です。

アニメ公式は、くりまんじゅうを「見た目はかわいいけど……!?グルメで面倒見がいい」と紹介しています。テレビアニメで声を担当するのは淺井孝行さんです。

淺井さんの落ち着いた声は、愛らしい外見に大人びた余韻を加えました。アニメ公式のキャストコメントでも、くりまんじゅうは口数の少ないキャラクターであることが示されています。

一方、年齢、性別、職業、モデルとなった動物については、公式から明確な設定が公表されていません。

ファンの間では「おじさんのようだ」「先輩らしい」「ラーテルがモデルではないか」と語られる場合がありますが、これらは所作や外見から生まれた解釈です。確認できる公式設定とは分けて受け止めるのが適切でしょう。

原作とアニメで描かれてきた主な特徴は、次のとおりです。

  • 食事にひと手間を加え、飲み物との組み合わせを楽しむ
  • 『ちいかわ』世界で酒を飲むために必要な資格を持つ
  • 食べ物や飲み物を周囲へ分ける
  • 困っている相手を見つけると、言葉より先に行動する
  • 資格取得を目指すシーサーに勉強を教える

つまり、くりまんじゅうは単なる「酒好き」ではありません。食を楽しむ力、周囲を観察する落ち着き、必要なときに動ける判断力が、一つの人物像として結び付いています。


栗まんじゅうの初登場はいつ?

くりまんじゅうの初登場には、キャラクター自体の初出、『ちいかわ』公式Xでの初登場、テレビアニメ初登場という三つの基準があります。

区分 確認できる日付 内容
キャラクター自体の確認できる初出 2019年5月6日 ナガノさんのXアカウントに登場
『ちいかわ』公式Xでの初登場 2020年1月29日 栗まんじゅう、焼いたソーセージ、缶入りの酒を楽しむ漫画
テレビアニメ初登場 2022年7月29日 第18話「草むしり/おそろい」

2019年5月6日には、ナガノさんのXアカウントで、現在のくりまんじゅうにつながるキャラクターの姿が確認できます。

ただし、これは現在の『ちいかわ』公式Xとは別のアカウントにおける登場です。そのため、「くりまんじゅうというキャラクターの初出」と表現するのが正確でしょう。

『ちいかわ』公式Xでの初登場は、2020年1月29日の漫画です。くりまんじゅうは和菓子の栗まんじゅうを口にしたあと、焼いたソーセージと缶入りの酒を楽しみます。

料理と酒を組み合わせ、満足の余韻まで味わう基本像は、この短い初登場漫画ですでに形づくられていました。同作は単行本第1巻にも収録され、のちにアニメ第35話「くりまんじゅう/乗りマンボー」の前半として映像化されています。

テレビアニメでくりまんじゅうが初登場したのは、2022年7月29日放送の第18話「草むしり/おそろい」です。

アニメ公式は前日の7月28日、「第18話で初登場」と明記し、声を淺井孝行さんが担当することを発表しました。したがって、アニメ初登場については第18話と明確に答えられます。

なお、初登場漫画を映像化した第35話では、原作にあった実在商品の表示が使われず、缶に「MUCHAUMADA」と記されています。

変更の理由は制作側から発表されていません。放送時間や表現上の配慮との関係を想像することはできますが、あくまで推測であり、公式の説明ではない点に注意が必要です。


栗まんじゅうの性格が分かる代表エピソード5選

くりまんじゅうの性格は、長い台詞ではなく、食べ方や小道具の扱い、周囲への反応によって描かれます。

人物像を理解しやすい五つのエピソードを整理すると、次のようになります。

公開・放送日 エピソード 注目したい性格
2020年1月29日 『ちいかわ』公式X初登場漫画 飲食へのこだわりと満足の余韻
2022年7月29日 アニメ第18話「草むしり/おそろい」 努力する相手を気遣う優しさ
2023年5月30日 アニメ第69話「しょっぱみ/鮭とば」 周囲を見る力と素早い判断
2024年1月16日 アニメ第133話「しじみ/パジャマのつどい」 酒好きだけではない生活感
2024年6月28日 アニメ第180話「カキ/締めのステーキ」 おいしさを分け合う親しみやすさ

初登場漫画で完成していた食の流儀

2020年1月29日の『ちいかわ』公式Xでは、くりまんじゅうが食べ物と酒を順番に味わいます。

ここで大切なのは、食材の豪華さではありません。口に運ぶ前の準備、食べた瞬間の反応、飲み物を合わせたあとの満足まで、一連の時間が丁寧に描かれていることです。

くりまんじゅうの食事は、空腹を満たすだけの動作ではありません。香り、温度、食感、飲み物との相性を含め、一食を小さな行事として楽しんでいます。

私は、この「準備から余韻までを省略しない姿勢」が、くりまんじゅうの人物像を最初から決定づけたと考えます。静かな場面でありながら、その人物が何を大切にしているのかが明確に伝わるためです。

第18話では草むしり中のちいかわへ差し入れ

アニメ第18話「草むしり/おそろい」では、ちいかわがハチワレとおそろいの武器を買うため、草むしりの労働に励みます。

そこへ現れたくりまんじゅうは、微糖コーヒーを差し入れました。ちいかわは「微糖」でも苦く感じた様子を見せますが、くりまんじゅうは見返りや感想を求めません。

注目したいのは、相手を言葉で励ますのではなく、自分がよいと思う飲み物を静かに差し出している点です。

公式が説明する「面倒見がいい」という性格は、この短い行動だけでも十分に理解できます。同時に、好意が必ずしも相手の味覚にぴったり合うとは限らないという、小さな可笑しさも残されています。

第69話では鮭とばでちいかわを助ける

2023年5月30日放送の第69話「しょっぱみ/鮭とば」では、うさぎが猫じゃらしを使い、ちいかわの足をくすぐります。

ちいかわが困っていることに気付いたくりまんじゅうは、持っていた鮭とばでうさぎの頭をたたき、その行動を止めました。

大声で説教するのではなく、状況を見てすぐに介入する場面です。マイペースに見えても周囲へ無関心ではなく、必要なときには迷わず動くことが分かります。

一方、手に持っていた鮭とばがそのまま制止の道具になるところには、『ちいかわ』らしいユーモアがあります。人助けと食の小道具が一つの動作へ重なり、くりまんじゅうの個性を簡潔に表した場面です。

※画像はAIによるイメージ

第133話では二日酔いとしじみの味噌汁を描写

2024年1月16日放送の第133話「しじみ/パジャマのつどい」では、青ざめたくりまんじゅうが、川のように流れてきたしじみの味噌汁を飲みます。

味噌汁を口にして調子を取り戻すと、前夜に酒を飲みすぎた様子が回想されます。原作で繰り返し描かれてきた酒好きという特徴が、アニメでも分かりやすく示された回です。

このエピソードが興味深いのは、飲酒場面の楽しさだけでなく、翌日の不調まで描いていることでしょう。

くりまんじゅうの生活は、理想化された美食だけで構成されているわけではありません。楽しみのあとに訪れる失敗や反省も含むからこそ、愛嬌と現実味が生まれています。

もちろん、作品内の誇張表現と現実の飲酒習慣は別のものです。迎え酒などを健康法として受け取らず、飲酒する場合は適量を心がける必要があります。

第180話では生牡蠣を三人へ分ける

2024年6月28日放送の第180話「カキ/締めのステーキ」では、くりまんじゅうが生牡蠣を、ちいかわ、ハチワレ、うさぎへ一つずつ分けます。

三人は生牡蠣を初めて食べるような反応を見せます。くりまんじゅうは味や食べ方を長く説明せず、まず同じものを差し出し、体験を共有しました。

くりまんじゅうにとって食は、一人だけで完結する趣味ではありません。自分がよいと思ったものを周囲にも味わってもらうことで、言葉を使わずに関係をつくっています。

第18話のコーヒーと第180話の牡蠣には、どちらも食を渡す行動があります。ただし、前者は努力する相手への気遣い、後者はおいしさを共有する招待です。

同じように見える行動にも異なる意味があることが、くりまんじゅうの描写を単調にさせない理由でしょう。


栗まんじゅうはどのような性格?

公式情報と作中描写から整理すると、くりまんじゅうはグルメで面倒見がよく、マイペースでありながら判断力のある性格です。

口数が少ないため、内面のすべてが説明されるわけではありません。その代わり、飲み物を渡す、食べ物を分ける、困っている相手を助けるといった行動が積み重ねられています。

事実と解釈を分けると、人物像はより明確になります。

  • 公式に示されていること:グルメで面倒見がよい、酒の資格を持つ、食べ物を分ける、シーサーの勉強を助ける
  • 描写から考えられること:周囲をよく見ている、経験を押し付けない、必要な場面で素早く動ける
  • 公式には明示されていないこと:具体的な年齢、性別、職業、モデルとなった動物

くりまんじゅうは、ハチワレのように状況や感情を言葉で整理するタイプではありません。ちいかわのように表情を大きく変え、戸惑いや喜びを前面へ出すことも比較的少ないキャラクターです。

その代わり、相手を見てから動くまでが早く、好意を説明しすぎません。この「語らずに示す」という特徴が、視聴者に先輩らしい印象を与えていると考えられます。

ただし、「先輩」は公式の年齢設定を意味する言葉ではありません。振る舞いや周囲との距離感から生まれた呼び方として捉えるのが妥当です。


お酒の資格とシーサーとの関係とは?

『ちいかわ』の世界では、酒を飲むために資格が必要です。くりまんじゅうは、その資格を取得している人物として描かれています。

2020年11月7日に『ちいかわ』公式Xで公開された漫画では、くりまんじゅうの姿に影響されたちいかわとハチワレが、資格を持っていないため、酒ではなく炭酸飲料で食事を楽しみました。

資格の設定は、くりまんじゅうとシーサーの関係を深める役割も担っています。

シーサーは「郎」で働くことを目指し、お酒の資格を取るために勉強します。すでに資格を持っているくりまんじゅうは知識を教え、勉強中のシーサーへカルパスを差し入れました。

2022年7月1日の公式X漫画では、勉強するシーサーを見たくりまんじゅうが、自分も資格取得に向けて努力していた頃を思い出します。

同年10月21日の漫画では、シーサーが島らっきょうの天ぷらを持参し、資格試験の難しい部分を教えてほしいと頼みます。くりまんじゅうはその場で応じ、12月13日の漫画でも二人が一緒に勉強する姿が描かれました。

この関係は、単純な「先生と生徒」だけではありません。

のちの原作で描かれた、いわゆる禁酒編では、くりまんじゅうが飲酒中の検査で資格証を提示できず、禁酒を示す印を押されます。資格証はトカゲに持ち去られており、シーサーがさかな天を使って取り戻しました。

資格の勉強ではくりまんじゅうがシーサーを支え、資格証を失った場面ではシーサーがくりまんじゅうを助けます。

一方だけが常に教え、もう一方が助けられる関係ではありません。互いの不足を補う相互性があるため、二人の交流には穏やかな説得力があります。

※画像はAIによるイメージ

栗まんじゅうの魅力を食の描写から考察

筆者としては、くりまんじゅうの魅力は、自分で楽しむ力と、その楽しみを他者へ手渡す力が同じ場所から生まれていることにあると考えます。

自分なりのおいしい食べ方を知っているからこそ、ほかの人物へ食べ物や飲み物を渡せます。そこには、趣味を一方的に語ったり、感謝を要求したりする態度がありません。

作者のナガノさんは、食事を小さな出来事として描くことに長けています。

KADOKAWAが刊行したナガノさんのイラストエッセイ『ねこくま、めしくま』でも、ビール、バイキング、夜中のカップ麺など、一食ごとの体験が楽しい行事として紹介されました。

『ちいかわ』でも、食べ物は背景を飾るだけの小道具ではありません。誰が、どのように食べ、誰と分けるのかによって、登場人物の性格や関係が示されます。

くりまんじゅうは、その表現を最も濃く引き受けるキャラクターの一人です。缶飲料、グラス、鮭とば、カルパス、しじみの味噌汁、牡蠣といった品々が、そのまま人物描写として働きます。

もう一つ注目したいのは、くりまんじゅうが作品内の時間を一時的に緩める存在であることです。

『ちいかわ』の世界には、労働、資格試験、討伐などの緊張があります。その合間にくりまんじゅうが料理を準備し、一口を味わう場面が入ると、物語は立ち止まり、登場人物がそこで生活していることを実感させます。

アニメ化に際して酒類の表示が変わっても、食べる前の期待と味わったあとの余韻は残されています。これは、くりまんじゅうの本質が特定の商品ではなく、食事へ向き合う所作にあることを示す変化とも読めます。

一方、酒の場面だけを取り出し、飲酒そのものを過度に美化する見方には慎重でありたいところです。

第133話の二日酔いや禁酒編の失敗まで描かれることで、くりまんじゅうは完成された理想像ではなくなります。楽しみも失敗も持つ不完全さが、かわいらしい外見と大人びた所作の間に、親しみやすい奥行きを生んでいるのです。


確認した公式情報

本記事では、原作公式X、アニメ公式サイト、公式関連媒体で確認できる範囲を基礎とし、作中描写と筆者の解釈を分けました。

原作やアニメの公開状況は変更される場合があります。各話の最新の配信先や視聴条件については、アニメ公式サイトで確認してください。


まとめ

ちいかわの栗まんじゅうは、公式表記を「くりまんじゅう」といい、グルメで面倒見のよいキャラクターです。

確認できるキャラクター初出は2019年5月6日、『ちいかわ』公式Xでの初登場は2020年1月29日、テレビアニメ初登場は2022年7月29日放送の第18話です。

第69話では困っているちいかわを助け、第133話では二日酔いという失敗を見せ、第180話では牡蠣を三人へ分けました。これらの場面からは、穏やかさだけでなく、観察力、行動力、親しみやすさも読み取れます。

シーサーとの関係も重要です。資格勉強を教えるくりまんじゅうと、失われた資格証を取り戻すシーサーは、互いを支えられる関係として描かれています。

くりまんじゅうの魅力は、「酒と料理が好き」という一言だけでは尽くせません。自分の楽しみを大切にしながら、喜びを静かに周囲へ手渡せるところに、このキャラクターならではの深みがあります。


よくある質問

栗まんじゅうの初登場は2019年と2020年のどちらですか?

キャラクター自体の確認できる初出は、ナガノさんのXに登場した2019年5月6日です。『ちいかわ』公式Xでの初登場は2020年1月29日なので、どの媒体を基準にするかによって答えが異なります。

栗まんじゅうのアニメ初登場は何話ですか?

テレビアニメでの初登場は、2022年7月29日放送の第18話「草むしり/おそろい」です。草むしりに励むちいかわへ微糖コーヒーを差し入れました。

栗まんじゅうは男性ですか?

公式から性別や年齢は明確に公表されていません。低い声や大人びた所作から男性やおじさんのように感じることはできますが、公式設定として断定することはできません。

執筆:篠原千鶴